うおっち 2017年








BABYMETAL

MetallicaのサポートをするBABYMETALを応援にちょいとSeoulまで

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会場であるSKY-DOME

Metallicaがワールドツアーをソウルから始めるという話は耳に入っていたのだが、昨年の暮れも押し詰まってから、BABYMETALがサポートアクトで出るという話が飛び込んできて、MtallicaとBABYMETALの両方が一時に観られる機会なぞ、そう在る訳がないし、そしてBABYMETALの大きな転換点になるかも知れない、と思って慌ててチケットをポチったのだった。飛行機の往復チケットとホテルの予約もネットで探し出して、これもポチった。ただ飛行機のチケットはエアラインに直接申し込んだ方が良かったかも知れないと、これは後で思い知ったのだった。

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チケットとタイムスケジュール

さて、チケットは3891番で、列の最後尾であるが、致し方ない。応援に行くことに意義があるのだ。ということで、この暮れと正月は気もそぞろで、過ごしたのだった。期日も満ちて、当日、明け方に出発して、まず、新宿で一旦、駅の外に出て、カードで品川までの普通切符を購入した。これで、カードに付帯する海外保険がアクティベートされることは、前回の英国行きで学んだことだ。さらに、品川では京急の乗り換え改札機に、普通切符を入れてからPASMOで通る、ということも学んでいたのだった。

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ドーム内部である

Seoulに着いて、まずはホテルに向かった。かなり寒いな。ライブにはバイク用のダウンのインナーに、ユニクロの薄いパーカーを重ね、トップにモンペルのカッパを着て向かうことにした。地下鉄の乗り換えに苦戦したが、無事に会場に着いた。まずはチケット売り場に行ってチケットをピックアップして、待ち列に並ぶことにした。TシャツはMetallicaのものしか残っていなかったこともあって、いつもの通り購入はスルーした。

待ち列は会場地下の駐車場エリアだったので、寒かったけれど風がない分だけマシだった。ただ入場の最後尾だったので、会場であるドーム球場の内野エリアに入った途端にBABYMETALの演奏が始まった。回りはMetallicaを目当てに来ている観客ばかりのようで、いつものような圧縮は起きていなくて、その間を縫って最後尾から前に進んだが、真中あたりが限度であった。

その代わりに、日本からやって来たらしいBABYMETALファンを中心に、モッシュした。SU様のJumpの命に従ってジャンプした。そうして、あっと言う間にBABYMETALは終わってしまって、ファンは後列に引っ込んだのである。

本番のMetallicaは始まりが30分程遅れたが、巨大な五つの画面を背景にした演奏は流石で、引き込まれた。カーク・ハメットのギターはMetallicaの屋台骨で、ショウの間中、ずっと見詰めていたのだった。Metallicaはドラムスとボーカルとベースが高いレベルで融合していて、世界に冠たるメタルバンドであるのも、うなづけるのである。だが、BABYMETALファンとしては、Metallicaさえも射程に入ったと信じることのできるライブであった。

ところで、翌日のフライトはインチョン発の最終便で、羽田に着くのは夜中になってしまう。キンポ空港に向かって窓口で聞いてみたら、追い金を支払えば、早めの便に替えられるというので、高々6時間程度の差に払うことを最初は躊躇したが、おとなしく支払って、夕方には羽田に到着したのだった。

(2017/1/12)

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GUNS N ROSES のサポートをするBABYMETALを応援に横アリまで

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GUN N ROSES

その1 横浜アリーナ

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チケットとリストバンド、赤いのは最後に撒かれた紙吹雪

このサポート・アクトもいきなり招集が(発表が)あって、あわてて、チケットを購入したのだ。あわて過ぎて、サポートがMan With a Missionの回も買ってしまったくらいだ。

さて、応援であるので、VIPチケットを購入したのだ。もう、もとより大した金を持っているわけでもないのであるが、三途の川の渡り賃くらいは用意があるから、残りは後生大事に持っていてもしようがない、ということで自分のスケールでは、バシバシと費やすこととしたのだ。

VIPチケットはステージ近くのスタンディングで、今までの感覚で言えばガラガラと言ってよい位である。ガラガラであるので、後ろからの圧力を利用して柵に手をかけることもできないことが予想されたので、二列目で待ち受けることにしたのだった。

ガンズのリードギターであるスラッシュは流石だった。放っておいても何時間でも引き続けるだろう。ただ、その方向性はボーカルのアクセル・ローズとは違うのではないか、というのが最初の方の感想で、ちぐはぐな感じであったが、途中でバラードを挟んで、ガンズの最初の頃の雰囲気に戻ったように思われた。つまり、ちょっと古めがイイのだ。

というわけで、時計を戻して、舞台の最初に戻る。三人の姿を見るのはステージでしかないので、有り難く拝み、はしなかったが、YUIさんとは目が合った気がして、ガンズを目当てにやって来た人々の中で、サポートのサポートとして叫び、ジャンプしたのだった。

曲の途中で、振り返って、モッシュする仲間を探したのだったが、隙間だらけのピットでは、数人しか見つからず、モッシュの機会がなかったのが残念だったな。

(2017/1/25)


その2 埼玉スーパーアリーナまで

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チケットとリストバンド、赤いのは最後に撒かれた紙吹雪

この回が、最初に蹴躓いたところだ。つまり、上にも書いたが、サポート・アクトがいきなり決まって、あわててチケットをポチったら、この回のサポートだけがMan withだったのに後で気付いたのだった。チケットの取り消しが効かなかったので、Man withは聴いたことがなかったから、まあ良いか、という回だったのである。

さらには間違ってポチって、気が動転したので、本来のBabyMetalのサポートのチケットを購入した上、さらに、埼玉アリーナの大きさ、豆にしか見えないのが口惜しいということで、追加のステージはスタンディングのVIPチケットまでも勢いで買ったというのが、真相である。

さて、気を取り直して、埼玉スーパーアリーナのGUNSを見たのである。座席は200レベルなので天井ではないが、214扉14列ということで、ステージの対面なのである。その前にMan withを観たのである。Man withは悪くはなかったが、全体的に小粒で、技術的にもどうこう言うべきものでもなかったのだった。

肝心のGUNSはと言えば、セットリストは前回と同じで、スラッシュのギターを堪能するという回であったのだ。

(2017/1/28)


その3 埼玉スーパーアリーナで今度こそはBMがサポート

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チケットとリストバンド、赤いのは最後に撒かれた紙吹雪

東海林さだおの漫画に出て来る主人公のように、動転してチケットを何枚も買って、GUNSのファンでもないのに三度も観るとはどういう積もりだ、と後から思い返すような追っかけ週間であった。

今日の座席は200レベルで226扉8列ということで、下手の思いのほか良い席で、ステージとの距離で言えば、VIPのピットの一番後ろあたりであった。スタンディングではないので、荷物があってもかまわない。双眼鏡も耳栓も忘れずに持っていって、ゆったりと観る事ができるのである。

とは言いつつも、BMが始まれば直ちに立ち上がって、DEATH、DEATH、と叫びつつ飛び上がる恰好をするのである。アリーナスタンドであるので、隣の客に気を遣って本当に飛び上がることはしないのである。年寄りだし。手を振るやら、SU様のコールにレスポンスするやら、双眼鏡で三人の御尊顔を拝するやらで、スタンド席も忙しいのである。御三人が元気そうであったので、それだけで満足なのである。

GUNSはと言えば、JAPANツアーの最終日でもある所為か、横浜で感じたスラッシュとアクセル・ローズのばらばら感も消失したようで、何のこだわりもなく最後まで楽しむことができた。だから三回も観ることになっても悔いは残らないのである。尤も、GUNSのアクセル・ローズの声もベースのダフ・マッケイガンの歌も、もちろん上等なのだが、SU様のように心に突き刺さるようなことはないので、心穏やかに聴くことができたのである。

(2017/1/29)

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さくら学院バレンタインライブの2ステージ

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簡素なステージにバックドロップが掲げられている

オタクの気持ちが分かってきた、というかオタクになりつつあるのかもという、前期高齢者なのである。オタクにして高齢男性という、社会でも忌避され得る存在なので、これからも目立たないように生きて行かねばならない。

オタクは推し(個々のオタクが愛するアイドルであるな)を見るためには、あらゆる努力を惜しまないのだが、愛が一方的なものであるので、これを確かめる術がない。そこで、アイドル側から与えられるものを、全て得ようとして、やがて、その行動自体が目的化してしまう。この場合、アイドルの公演全てを観る、販売される物品を全て購入しようとする、つまりコンプリートしようとするのだ。勿論、コンプリートすること等は出来もしないのだが、僅かな欠落をも気にすることになって、欠落を埋めようと熱望するようになるのだな。

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二回の公演チケット

ということで、全てを得ようとするオタクは昼公演も夜公演もチケットを申し込んだのだった。ただし、さくら学院の公演のセットリストは、毎回違っていることが多いので、と言うより、オタクは全ての公演をできる限り観ようとするので、開催側もそれを考慮しているのだ。

今回の公演はスタンディングで、最初の回は、かなり最後の方の順番であったので、後方から観客の頭の間から、推しを眺めることしかできなかったのであったが、二回目は、上手の最前から六列目あたりの位置を取れたので、良く見えたのである。オタクは推しを見ることができて、嬉しかったのだ。ひと時の幸福感に満たされたのだ。

さくら学院は、年長者が毎年卒業して、前年度の卒業生に対する愛惜も枯れぬ内に、今年度が卒業してしまうという、愛執のオタク世界なのである。

(2017/2/13)

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さくら学院歌の考古学2時限目

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今年の歌の考古学のお土産は虫眼鏡

さくら学院は中学三年生で卒業してしまうので、学院生も三年生になると強烈にそれを意識してくるようだ。その意識が、ものすごいと言うしかない成長の原動力になっていて、嗚呼、この年寄りにだって、その思いが伝わってくる程なのである。

実は今日、自分の内幸町のシャンソン舞台の、リハーサルの日とぶつかってしまった。ということで、1時限目は諦めるしかなかったのだが、ふと、シャンソンのリハーサルの時間によっては、2時限目を見る事ができるかもしれない。と思いついて、チケットに応募して無事当選したのであり、リハーサルは一番最初に終わらせていただいて、辻褄を合わせたのである。結論としては辻褄を合わせて良かった、チケットが当選して本当に良かった、というさくら学院なのであった。

舞台にはパイプ椅子が6脚と白板、プレゼン用の教壇があるだけの簡素な設えなのである。学院生が自分が生まれる前の曲を発掘して、自分でその曲のなりたちを調べて、手書きのスケッチブックでプレゼンし、その後にアカペラで歌うのである。

推しの黒澤さんは、ほんの短い時間で歌の力を高めていて、スポットを浴びてぐっと両足を踏みしめて歌うその歌声が、暗い客席にいた、この年寄りの心に突き刺さったのであった。

(2017/3/12)

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X JAPAN, We Are X を観る

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お土産にもらったカンバッヂ

TwitterのTLに、X JAPANの映画上映が始まった、というニュースが流れてきた。上映開始の日にちを、覚えていなかった自分としては、それ、行かなくてはという気分となって、チケットを予約し出かけた。新宿の映画館は平日でもほぼ満席であるらしいのが、六本木ヒルズの上映館は空いていたのだ。時間に余裕のある定年退職者の立場は便利であるよ。

この映画、本来はロンドンのWembleyで開催される予定だった、Xのイベントともリンクしていた筈なのだが、メンバーが集中治療室に入ってしまったりして、公開が延び延びになっていたのだった。中身はNYのMSGのライブに至るまでの、Xの軌跡なのであるが、これでもかという不幸の連続の、バンドの歴史でもあるのだった。

BABYMETALがXをオマージュしているのは、知られている通りで、あちこちにその徴が見られる、という映画でもある。その他にも、所々で出て来る海外アーティストがBABYMETALに馴染みの人たちであったりして、XにはBABYMETALメイトは、最大限のリスペクトを捧げざるを得ないことを、再確認する映画であった。

(2017/3/15)

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さくら学院放課後アンソロジー

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TUTAYA O-EASTのライブは当たったからいいじゃないかの1012番

2016年度のさくら学院は、その黄金期の始まりである、と勝手に予想した通り、素晴らしい舞台であった。確かに、2015年度の大賀さんのような圧倒的な声質と声量にはまだ、だれも至っていないのだが、ダンスにおいては下級生の伸びがもの凄くて、これまでのどの年代より厚みがあると感じるのだ。

今日の会場である、O-EASTは千数百のキャパシティであるので、チケットの1012番というのは、さくら学院を見れるだけでも良いじゃないか、卒業式のチケット争奪にも全敗しているのだから、という番号なのである。ということで、2階のトイレに向かったら、以前は立ち見が出来ない様なことを言われた覚えがあったのだが、実際には立ち見ができるらしい、あるいは今回だけOKとなったのか、柵に一列ほど並んでいて、それならば、ということで、二階の関係者席の後ろの柵の二列目に陣取ったのである。二階からは舞台がよく見えるのである。つまりダンスの爪先まで見る事ができるのだ。結果的に良かった。実に良かったのだ。卒業の二人をライブで見るのはこれで最後になるのだから。

さくら学院の観客は全員オタであると言ってよいので、前に立っている知り合いらしい数人のオタの話を聞き乍ら、内心、その話に大いに頷きつつ、開演を待ったのである。今回は開演までの曲に、今度の卒業生の二人が選んだ曲が流れているとの案内があって、U2やら中森明菜やら、渋いのである。

いつもの合図で会場にオタの声が響き渡り、そして暗転してライブが始まった。ああ、自分好みの曲が続いて、中でも I・J・I、オトメゴコロという、一番好きな曲と二番目に好きな曲が続いて、しかもそのダンスの素晴らしさに、目の前のオタが顔を両手で顔を覆って泣くのを見て、自分も後に続きそうになったのである。だが今日は、昨日と一昨日の38度超えのインフルエンザの熱が、まだ下がっていないのと、マスクを着用していて、息が苦しいのとで、感情がふわふわと上滑りして、涙を拭ったりすることには、ならないのだった。

(2017/3/21)

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さくら学院2016年度卒業公演

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公演の帰りに配られたVDCであるが既に持っているので保存用として

本来、この公演はファンクラブのチケットに落選し、その後もアミュモバ、ローチケ、e+、ぴあの全てに次々と落選して、公演と同時ではない、さらに翌日の、もはやライブとも言えないライブビューイングでしか観ることの適わなかった公演だったのである。だが奇貨置くべし。銭湯で知り合いになった友人から、友人の奥様が行けなくなったので、勿体ないからどうでしょうか、というオファーがあって、何を勿体ないと、何と有り難いお申し出なのか、嫌も応もある筈がございません、という経緯を持って目にすることのできた公演なのである。

中野サンプラザはつい一年前に、さくら学院転入式のあった会場で、高齢者にとって一年とはなんと短い期間であろうか、もうやって来てしまった、という場所なのである。客席は2000席足らずで、舞台も、現在のさくら学院の十二人には既に狭くなっていて、現代の時流からは若干のずれのある会場なのである。

公演の中身については多弁を弄する必要もないであろう。ただ、前回のスタンディングライブで、目にしたように、さくら学院のライブは常にエモーショナルで、並みいるオジサンやオタクが、舞台上の小中学生のダンスや振る舞いや決意に、ただ涙する場所なのである。全席指定のせいか、前回のスタンディングほどの盛り上がりには、足らないのは仕方があるまい。そもそも、これは卒業生の二人をもう、この後は見る事ができないという最後の公演なのだ。

それでも着々とセットリストは進んで行って、卒業生の倉島さんと黒澤さんのデュエット、「ゆびきり」には涙したのである。そしてこの曲はこの二人だけのための卒業曲であるので、これまでのしきたり通り、もう二度と歌われない筈の曲なのである。日高さんは、この二人の曲を聴いて、二人が大人になった時にオレンジ色のドレスを着て、二人がまたこれを歌う場面を幻視したのであるが、私もこの歌が未来の二人からやって来たもののように聞こえた。

本当の最後の曲の最後に、卒業生の黒澤さんの大きな吐息とともに、今年度もまた過ぎ去ってしまったのである。それでもなお、在校生のひとりひとりからのメッセージを受け取って、二人もこれに応えるメッセージを残して、卒業公演は終わり、二人はさくら学院をあとにしたのだ。卒業生も在校生も、涙に詰まりそうになる自分自身を奮い立たせて、笑顔でメッセージを交換したので、それほどにメンタルの強くない父兄と呼ばれる観客は、そのつよさにまた涙したのだった。

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翌日のライブビューイング会場で配られた湯呑みなのだ

(2017/3/25)

p.s.

本来は、ショボくれた気持ちでシートに身を潜めるしかなかった筈の、翌日のライブビューイングには、ショボくれた気持ちの代わりに、哀しさを抱えたままでやって来たのだった。それでも手を叩き画面に声援を投げかける観客に交じって、昨日の学院生から、「明日の父兄のみなさん、盛り上がってますか」と呼びかけられる、シュールな状況を楽しむことができた、新宿の映画館だったのだ。おみやげに湯呑みをもらった。

(2017/3/26)

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BABY METAL Film Fes.

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要するに映画チケットである

BABY METALはもはや海外のバンドと言ってもよいくらいなので、ファンを宥めるために、今までのライブ映像を映画館の大映像で流しましょう、ファンの拗ねも流しましょう、という企画なのである。BABYMETALが米国ツアーをしている間、フィルムフェスと銘打って夏までも続くフェスなのである。

フィルムフェスの初回は、自分でも持っているDVDが流れる筈なので、まあスルーしてよいかと思っていたのだが、知り合いがこの初回に行けなくなったので、チケットを譲りたいが行かないかという話が出て、大画面で観るのも悪くはないと思い、土曜のオールナイトを楽しんでみるという経験も悪くはないかと、思い返して、行く事にしたのだ。

さて、この夜の上映はライブI、D、Z、レジェンド1999、1997の五本だてで、23時に始まって、翌日の5時30分に終わるという長丁場なのだ。眠気覚ましにレッドブルも二缶用意して臨んだのだ。

映像は既に多くを観たものであったが、MOAYUIがどんどん大きくなる様子や、SU様の最初から飛び抜けた歌声などを、映画館の暗闇に身を潜めながら感ずるのも乙なものである。ただ、スクリーンから出てみると外は既に明るくて、年寄りの目には朝陽が痛いのであった。

(2017/4/2)

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BABY METAL Film Fes. 2nd

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2ndは豊洲のシネマチケットである

お情けのフィルムフェスであるが、今回は去年9月の東京ドームの2daysである。Blue-Rayも発売されて、その内容と同じものを映画館で観るという寸法である。2daysを一気に観ようという訳である。

半年も経つと随分と過去のような気のするイベントであったが、東京ドームの外野席に座っていた身とすれば、フィルムには三人がアップで映されるので、どうしても一度は観なければならない映像であって、ただ東京ドームは広すぎるし、とてつもないセットがドームの天井近くまで建っていて、その天辺で歌うSU様のお姿は、望遠レンズを通してしか見ることのできない、空を舞う大鷲のようであった。

セットリストは微かに覚えている程度であったが、映像を通してもその御声は確かに届いた、というフィルムフェスの夕べであったのだ。

(2017/4/12)

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さくら学院2017年度転入式

まだひと月も経っていない卒業公演だったので、いつまでも卒業生のロスを引きずっている、「著しく」キモい高齢ファンなのである。繰り返すがただキモいだけではなく、「著しく」キモい高齢者なのだ、世間から後ろ指を指されないようにするために大事な事なので、二度言いました。

卒業生のロスは、いつも新入生を迎えた新しいさくら学院を見届けなければ、いつまでも解消しないというのは、今までの経験であるので、新入生を迎える転入式はファンにとってヒジョーに大事な節目のライブなのだ。それゆえにチケットはいつも取り難いのであるが、今回は去年よりさらに狭い、恵比寿のザ・ガーデンホールであるので、抽選は高い倍率であったのだが、見事引き当てたのだった。

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たったの800人程度しか入らないライブに当たったプラチナ・チケットである

当日は親族の家に集まっていて、ぎりぎりの時間にライブ会場に向かったのであるが、途中で地下鉄のトラブルに遭遇したりして、本当に開演ぎりぎりになってしまったのだ。焦ったものだから、チケットのV列を、老眼の所為もあって、Y列と見間違えて、さらに開演ぎりぎりとなり、やっと席を見つけて汗を拭っているところで、客電が落ちたのだった。いや、時間には余裕をもってね。

卒業生が二人抜けて、残った10人でライブ・パフォーマンスを繰り広げたのだったが、ステージの10人の不安感がじわじわと伝わってくるのだった。生徒総会があるからだね。

アンコールの時間が、問題の生徒総会で、校長が2017年度の生徒会役員を発表するのである。もとより学院というフィクションなのであるが、余りに学院生がこのフィクションに没入し、ファンが父兄となってフィクションに没入し、校長と担任が、このフィクションに没入して、フィクションがリアルに転換している、生徒会役員の任命なのである。

SU様もMOA-METALも生徒会長であったということが、既にリアルな歴史と化していて、フィクションが歴史に引きずられて、リアルなさくら学院となっているのだ。であるから、校長もリアルに話が長く、生徒会長になると目されている山出さんの、極度の緊張がこちらに伝わってきて、担任の森先生がそのリアルさに耐えられなくなって、校長に早く生徒会長を発表してくれと懇願するのである。

何故かと言えば、学院生には生徒会長が誰になるのかは、本当に伝えられていなくて、このフィクションの世界が繰り広げられる舞台上で、そのリアルさが、フィクションを、リアルなさくら学院に転換させているのである。私自身ももしかしたら、生徒会長は山出さんではなくて岡田さんかもしれない、その方針の方がさくら学院にとってベターかも知れない、しかし小学5年生からの学院生にして、一番過去の卒業生を知っている山出さんが、仮に生徒会長とならなかったら、山出さんの生真面目な性格では、その衝撃に耐えられまい、というような思いもあって、早く校長、言えよ、早く言ってくれ、という程で、会場全体が緊張に包まれたのである。

例年であれば、校長は他の役職から順に生徒に告げて、最後に生徒会長を指名するという、舞台の演出があるところなのであるが、校長もそのリアルな緊張に耐えられなくて、演出を無視して、山出、生徒会長は山出、と告げたので、その瞬間に会場全体が、緊張を解いてホッと肩の力が脱けたのであった。

話は前後するのであるが、転入生は小学5年生が二人で、12人でこの後に繰り広げられたパフォーマンスには、やっとあの不安感が薄らいでいたのだった。後で気付いた。生徒会長というのは、交響楽団の指揮者なのであって、表現者としての楽団員が、指揮者なしに演奏することなどはあり得ない、そのように、さくら学院も生徒会長という指揮者なしに、それぞれのパフォーマンスを発揮することなどない、一流のパフォーマンス集団であったのだった。

(2017/5/8)

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新橋演舞場で東をどり

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芸妓になりたての姐さんがお茶をたてているので、
お運びさんがきつい目で見ているのだ

東をどり、とは早く言えば、志ん橋、もとい新橋芸者の踊りの発表会であるのだ。

家人の縁で購入したチケットが本人不在のため、代わりに行ってきた。家人からは、そのご縁ある人に演舞場で会ったなら、必ず挨拶するようにと念を押されていて、なかなかに面倒な発表会なのである。演舞場に着いてみると、入り口の外でそのご縁ある人があちこちに挨拶しているのを見つけて、最初は不審な顔をされたが、家人の名を挙げてから、挨拶を済ませたので、後はゆっくりと観れることとなった。安心である。

開演となる前に、栄太郎特製の菓子引換券で、箱入りの饅頭を受け取り、二階にしつらえられた茶席で、芸者のたてた薄茶を頂いたのである。

さて、お茶も頂いて、一階に降りると、ご縁のある人から割り当てて頂いた座席は、ドセン、もとい、真ん前ではないが下手側、通路側の良席で、つい、さくら学院も毎回こんな席が取れたらと思う席なのである。まわりを見渡せば、黒塗りのセダンでやってきた贔屓筋の方々や、先ほどまで入り口で常連客に愛想を振りまいていた料亭の女将やらで、会場は埋まって、それなりに華やいだ様子である。

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これもライブチケットであるが栄太郎特製お茶菓子付き

幕が上がって、舞台の様子はと言えば、例年よりも登場する芸妓の数も少なく、演目も少ない気がしたが、内容は例年と比べて遜色はないようだ。むしろ、七夕の夜にちなんで舞台の照明を落としたり、客席に向けたライトを動かしたりと、新しい工夫が見られたのだ。

東をどりもライブであるが、勿論、コールアンドレスポンスも、客席で手を振り上げて踊り出す者もいないので、ヲタになってしまった客は、物足りなさを感じて、星の背景やスポットライトの演出を見ると、つい、さくら学院ロヂカの演技を思い出してしまうのである。

芸妓の群舞をみても、さくら学院のシンクロの素晴らしさや、指先まで神経の届いている様子や、重力を感じさせないつま先の動きや、躍動中の体幹の安定や、自分たちを美しく見せるための首の傾け方や、魅力的な目線や、どんなに激しい動きをしていても静止していたかのように、次の動きへと流れるさまや、何より学院生が舞台からこちらを見ているという感じの、そのいちいちを、思い出しては涙ぐむような、ヲタになってしまった自分を深く省みて、もう元には戻れないという事を、確かめたひと時であったのだった。

(2017/5/8)

p.s. 実はこの後、渋谷のシガーバーに立ち寄ったのだ。Cohíbaを燻らしながら、アイラを啜って、アルコールとニコチンの廻った頭で、妄想したのだった。さくら学院は主体化されているので、その働きかけが同じ主体の感動を惹き起こすのである。志ん橋は、その歴史の重みゆえに客体化されたままなので、眺めるだけの客体からは、それがどれ程に豪華な衣装を纏っていても、主体の心に響くものが流れて来ることはないのだと。

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ELFiN PLANETを観に大阪遠征

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初めて乗ったグリーン車で
初めて買ったような高い駅弁をこれから食べるのだ

Rick Rackが解散してしまって、一体どうなるのかと思っていたが、ELFiN PLANETというバンドを結成してまたボチボチと活動を始めたので安心したのだ。だが、二十歳前後の女はどう転がって行くのか見当もつかないので、ライブを観る機会があったなら、できるだけ逃したくないという、高齢者なのだ。大阪でライブがあるとの情報を得て、遠征することにしたのだ。

高齢者に暇はたっぷりあるので、少し工夫してみた。行きは、「ぷらっとこだま」という、時間はかかるがビールが付いて、グリーンに乗っても通常価格より安い、というツアーがあって、近くのJTBで購入した。帰りは、ライブが終わる時間が終電ぎりぎりになりそうだ。ホテルを取るのも面倒なので、深夜バスのプレミアム席を帰路に選んだのだ。

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大阪JUNUSで開かれた対バンのチケット

さて肝心のELFiN PLANETのライブは、小さなライブハウスの対バンに出演するのだ。ところが、ライブハウスに到着する前にiPhoneの電池切れになって、用意していった充電用外部バッテリーが、働かない。スイッチを入れても、一瞬しか充電しないのだ。出発前に確認しなかった方が悪いのだが、何度試してもだめで、歩き回っているうちにやっと量販店を見つけて、「充電済み」の外部バッテリーと、Lightning-USBアダプタを購入した。

取り敢えず、購入したばかりの外部バッテリーでiPhoneの充電を開始し、ほっと胸をなでおろした。なにせ、iPhoneがなければ、地図もナビも、帰りのバスのチケット・コードも表示できないから。最初に用意していった充電用外部バッテリーについては、自分のiPhoneのカバーにもなっている、ジャケットタイプの外部バッテリーを外し、usb-lightningアダプタをこれに取り付けてから、本体に繋げてみたら、予想通り充電を開始できた。つまり、用意していった充電用外部バッテリーの電圧が、充電開始のために必要な電圧より低いためだった。以前に同じ事を確認した時に、数回トライしてから充電が開始された覚えがあるので、つまり電圧マージンの少ない種類だったわけだ。

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ドラムス、ボーカル&ギター、ベースだ。東京から来たぜと強調しておいた

とりま、うまく行ったので、ライブ会場に入って、五分位の入りだったので、柵から二列目の上手で待つ事にした。普通のライブなので、圧縮は起きそうもなく、舞台がすぐ近くなので、何の問題もないのだ、なんてのんびりしていたら、いきなり最初のバンドとしてELFiN PLANETが現れて、直ちに盛り上がってシャウトしたのだった。セットリストは、

だったのだ。曲が自分語りに偏っているのでは、とか、なぜにいつも対バン、とか、どうしてトリじゃないのか、とか、なぜ物販が自分たち売りなのか、とか、どうして何時も関西なのか、とか、どうしてプロデューサーを使わないのか、とか、そもそも、これほどの弦に才能あるギタリストが何故売れない、とか、色々あるのだが、余計なことを言うまい。ファンはただライブに行けばよいのだ。

あっと言う間に、終わってしまった。物販にタオルが出ることは情報を仕入れていたので、タオルを買わなきゃいけない。次のライブで振り回すためだ。で、物販に今まで演奏していた三人が現れたので、タオルとキーホルダーを購入し、ついでに高齢者のぎこちない挨拶もしておいたのだ。一緒の写真は躊躇われたので、許しを得て三人だけを撮ったのだ。

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これが道頓堀川か

対バンライブの最後の方だろうと予定していたのだが、思いもよらず、最初のバンドとして出てしまったので、時間が余った。一応、次の次のバンドまでライブ会場に居たが、切り上げて、酒を飲むことにした。なんばの新世界まで少し戻って、「だるま」で串カツで飲んだ。ハモの串は旨かったな。

ということで、大阪駅の高速バスターミナルまで、少し迷った末に到着して、新宿行き夜行バスの二階の先頭に、二列四席しかないプレミアムシートに座ったのである。プレミアムなのでほぼフラットになって、快適とまでは行かないが、苦しい思いはしない夜が過ぎて、朝方に新宿バスタに到着したのだった。

(2017/6/15)

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渋谷で山出愛子さんの弾き歌い

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会場が狭いのでテラスに立っていた花かごである

ツイッター俳人ならぬツイッター廃人なので四六時中スマホを睨んでいるのだが、さくら学院は山出さんが明日、渋谷でライブに出るというツイートが流れてきて、すは、とメールで申し込んだ。ツイッター界隈で、まださくら父兄は気付いていない方が多い、に賭けてみたのだが、見事、予約を勝ち得た。BABUMETALでは落選続きだが、さくら学院ではまだまだ、目があるぞと。

場所は渋谷の7th FLOOR、思っている以上に小さなハコらしいので、予約できてよかった。ということで、出かけてみると数人、エレベーターホールの入り口に並んでいて、運営も見当たらず、上で受付しているのかと、エレベーターで上がってみると、果たして、えっ、山出さんがゲネプロしている最中だった。素早く引き返して、知らぬふりをして、入り口の並びの最後に付いたのだった。自分の前にいるのは十人前後だろう。

開場時間になって運営が現れて、当日閉め切りの前の人、と声がかかったので、ハイと手を挙げたが、受付で入場料を払う時点で、当日閉め切りというのは、昨日の昼の12時まえに受付を済ませた客ということで、夜の12時ではなかったのだ。仕方がない、待ちの列に入って、ライブ会場である7階の狭いテラスから渋谷のホテル街を眺めていたのである。

会場に入って椅子席を数えると80席に満たず、低い舞台にピアノが乗っていて、三列目に着席したが、これはっ、さくら学院ライブの中で一番、近いのではないかと。そわそわしているうちに、客電が落ちると、右側の通路、通路の一つ中側に座っていたので、すぐ傍らを小さい何か透明なものが通り過ぎていく。それが山出さんで、さすがアイドル中のアイドル、さくら学院生なのだ。

オープニングアクトなので、時間は短い。最初が「ハピネス」、去年の学院祭で二回観た、あの曲だ。ぐっと来るものが掠った。山出さん緊張してるな。学院祭の一日目と二日目の間くらいの出来だなんて、父兄らしい感想を述べたりしつつ、後で父兄代表で様子をツイートしなければという、頼まれもしない記者気取りとなって、用意していたメモ帳にセトリと、この日の山出さんの出で立ちを、かきかきしたのだ。

二曲目が「We don't talk any more」、三曲目が山出愛子作詞作曲の「大切な君へ」。MCもあって、父兄目線もあるかも知れないが良かったよ。

まだ中学三年生だから等という、先入観が何の役にも立たない、音楽は最後は、表現者の思いをどれだけ受け取れるか、という話なのだが、さくら学院の最高のファンは、さくら学院の学院生とその卒業生で、さくら学院のライバルも、さくら学院の学院生とその卒業生であることを、しみじみと感じたライブであったのだ。父兄ではあるがオタではないので、山出さんが帰った後も、幸せ感を抱きつつ席に残って、続くライブに普通に参加した。つまり、演奏者の意図に反応したり、コールにレスポンスしたりする、生暖かいライブ客であったのだった。

(2017/7/24)

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ELFiN PLANET東京初登場

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取り置きのチケットなのだが、ネットの前売りより入場順は後という始末

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Tも購入できたので、次回からはこれを着て行くことができる
SERINAさんから手渡しされたので、また来てね、とお願いしておいた

大阪にライブを観に行った。その後に東京にもやってくる予定が発表されて、やれ嬉やと思ったら解散してしまったRick Rackであるが、ELFiN PLANETとして再結成したので、またも大阪に見に行ったりしている内に、漸く東京進出ということで、やって参りました。場所は渋谷O-East Crest。ちいさなハコだな。取り置きチケットだったが、前売りのチケット客より後の入場で、センターには行けなかったが、上手の柵に場所を確保した。ただしスピーカーの前だったので、あとで、耳栓を持ってこなかったことを後悔する羽目になった。

MISMOPE(なかなか楽しかったよ)に始まって、今日は四番目、トリ前がELFiN PLANETだった。セットリストの二番目がソルジャーガールズで、バンドのタオルを手にもって、念願だったので、恥ずかし気もなく、これを頭上で振り回してやったのだった。G&VのSERINAさんだって、本当に目と鼻の先でギターリフをかまして呉れたのだった。SERINAさん、ほっそりした指だな。

ただ、小さなハコなのにPAが感心できなくて、大音量過ぎてバランスが取れず、ボーカルが潰れてしまったのが残念だったね。ただ、ライブ慣れしてきた爺様は、バンドのMCが「次の曲で最後になります」と話すと、「え〜〜っ?」と声を上げてバンドを和ませる、ホールの客の一人となっていたのだ。

(2017/7/24)

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さくら学院朗読の公開授業

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これから公開授業が始まるのだ
今日の公開授業は朗読の授業だ。シートは二列目のほぼセンターであるが、父兄参観日そのものであるので、前の方が恥ずかしいかも。つまり、さくら学院は学校であるので、学業の一環として外部講師を招いた特別授業が行われ、この授業の様子を父兄が参観する、という仕組みなのだ。

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朗読なので本のしおりがおみやげ

チケットが取れたのは三回ある公開授業の二番目である。学院生は12人なので4人ずつという、実に理に適ったやり方なのである。朗読の授業の内容はどうこう言うものではないのだが、普段のさくら学院の歌の歌詞を朗読するという場面は、気持ちが伝わってきたな。

(2017/8/11)

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Summe rSonic 2017に参戦

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リストバンド

チケットが取れない。年寄りだから当選率を下げているのかと、僻んだりしているので、誰でも行けるフェスは参加、いやこれは戦いなので、参戦するのだ。一体、誰と戦うのも分からないのだが。

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背景がテレビジョンなので、バックドロップが上がらないのは、少し寂しい

フェスで頑張って、知らないバンドも聞いてみよう等と余計なことを考えると、歩き回るだけでくたびれてしまうのは分かっているので、すでにしてくたびれている前期高齢者は、BABYMETALの出演するマリンスタジアムに直行して、ひたすら待つのだ。空は曇りで立っているだけで汗が流れるような天気でないのは、逆に助かる。

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おっさんばかりだが、これでも期待に胸膨らましているのだ

Royal Bloodが始まるあたりから、前列へ向かって進むのだが、柵から10列目くらいまでしか到達できなかった。今日はモッシュに参加するかと、思っていたら、戻りたくとももう戻れない、仕方がないので柵を越えて出たいという観客が二人居て、そ奴らを柵の上に押し上げるのを手伝ったら、柵に腕がかかって、柵前の位置をゲットした。上手の舞台の端のあたりで、決して悪くはない位置なのだ。ということで、柵を死守して、モッシュ参戦は諦めたのだった。

Royal Bloodは二人だけで、ギター兼ボーカル兼ベースは、上手いのだが、他のメンバーとは、決してうまくいかないアーティストなんだな。次がMan With a Missionで、これで日が照って激アツになったら、一体、どうするつもりなのか、と。そこまで狼の扮装に、こだわり続ける必要があるのだろうかと、疑問なのだが、本人達がそう思うのだから仕方がない。というわけで、次がBABYMETALで実に正月以来だな。

特に目新しい曲の演奏はなかったが、安定の舞台で、三人が、妙に痩せたりしていなかったので、良かった、ちゃんとご飯を食べて、年齢にふさわしい、健康な様子で本当に良かった、という感想なのである。オープンエアのスタジアムなので、固より音がどうこう言う場所ではないのだ。

声張り上げて、「SUさま」を叫び続けたので、ここ暫くの、胸のもやもやが晴れたフェスであったのだ。

(2017/8/20)

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黒澤美澪奈さんの舞台を東京芸術劇場で

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黒澤さんが一番強そうだった

さて、今日は、さくら学院を今年卒業したばかりだが、今度は舞台で主役を張るという、黒澤さんを、池袋は東京芸術劇場で観るのだ。説明を加えておくと、今年のさくら学院公開授業に、剣舞の時間があって、黒澤さんが、刀の扱いの姿形に天賦のものを表して、剣舞を教えた先生に惚れ込まれた、でこの舞台となった、という事があったのだ。で、もちろん父兄は、この時の公開授業のスナップは保存してあるのだし。

舞台の初日は、主役たる黒澤さんは勿論、緊張するであろうから、父兄としては何としても応援しなけりやいけないのだ、という思い込みで、チケットを取ったのだった。さらに、この日はさくら学院の、学院祭の時のTシャツを着ていった。劇場に入ってみると、かなり上手側の、それでも前から4番目の列であったので、黒澤さんも着ていた、このTシャツを、黒澤さんに舞台の上から見つけてもらって、緊張を少しでも和らげて欲しい、という父兄なのだ。

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二日目は下手側でよく舞台が見えた

演劇の善し悪しは、よくわからない。ただ、座長である黒澤さんが、最初から最後まで、舞台を引っ張っていたのは、分かった。凛々しいのだ。初日ゆえの固さはあったと思われるが、父兄目線で言えば、素晴らしかったのだ。あの初めて剣を手にした1月から半年足らずで、殺陣をものにしていた、歌の発声も良くなった、黒澤さんの進化の度合いは素晴らしかったのだ。

主催者側の入れ込みようにも、気合いが入っていて、北海道に特注したソフトサブレーから、桐箱入りの巻物式の写真集まで、売られていたが、さすがに桐箱入り巻物は、年を考えて手にすることはなかった。

ところで、さくら学院の校長でもある人物が、舞台に現れて、さくら学院の父兄はどよめいたのであるが、ありゃ絶対に、無理矢理舞台に出たね感が、観客に共有されたのだった。

(2017/8/23)

p.s. 二日目もチケットを取ってあって、連れの横で「みれなーっ!」と舞台に声をかけたのだ。客電が点いてから立ち上がって声援を送れば良かったのにと言われたが、恥ずかし気がまだ残っているので、それはしなかったのだ。

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白塗りでBABYMETAL Zepp Osakaに参戦

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大事なチケット

小箱のツアーは<黒>、<赤>、<金>、<銀>、<白>と名付けられていて、赤は女性、金は二十歳未満なので、残った三つについて東京、名古屋、大阪とあるのだが、ただ一つ大阪の<白>にしか当選しなかったのだ。<白>は亡者となるために白く顔を塗らなければ入場できないのだ。ええ、もちろん白塗りどころか、坊主にだってなりましょう。なんなら、命だって差し出しましょう、金は嫌だけれど。ということで大阪に出かけた。

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亡者共は白塗りが丁寧なので少し気の引けた亡者の私

Zepp Osakaのキャパは2300人なので、こんな小箱でBABYMETALが観られるのは、豊洲以来か。と、その前に顔を白塗りしなきゃいけない。荷物は多くしたくないし、手間をかけるのも嫌だ、ということで、あれこれググって、落ち着いたのは、毒性がないのを謳い文句とするオーストラリア製のアクリル絵の具があって、購入したら大きめのチューブなので、これをダイソーで見つけた、小分けして持ち歩く用のチューブに移し替え、同じくダイソーで買った化粧用パフを準備した。ムラなく塗り付けるのはそれなりに大変だが、ムラなく塗る気持ちもないので、これでよしと。

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大阪駅の手前福島の飲み屋街にある風呂屋である

新大阪までは、年寄りのための、ぷらっとこだまチケットをまたも購入して、今回は普通席で向かったのだった。弁当は八重洲の大丸地下で美濃吉の弁当にしたが、ちょいハズレだった。まあいい。今回はiPhoneの充電器も忘れずに持ったので、車内でTwitter廃人もゆっくり過ごせるのだ。Twitterばかりでは廃人になるのではと、届いたばかりの波を持ってきたのだが、つまらなかった。Twitter廃人には既に文芸が肌に合わないのだ。

Zepp Osakaの番号は956番なので、丁度中間あたり、柵に到達するのは無理だろう、ということで、おとなしくセンターの中間の柵を背にする位置を確保したのだった。新曲はなかったが、蒼星(アモーレ)とシンコペーションは、SU様の声が、私にも舞い降りて来てくださり、その栄光に心震わせたのだ。

Zepp Osakaはピットが柵で細かく区切られていて、モッシュサークルを作ろうとしたメイトも居たが、サークルではなく僅かに空いたライン程度であった。だが、SU様の御尊顔は拝めたし、亡者どもが熱狂する様子に、白い歯を見せて笑いかけられたので、亡者の一人として、SU様に帰依できた感涙にむせたのである。

ライブはあっという間に終わってしまって、予定していた時間より早かったので、大阪の一つ手前、福島に銭湯を見つけ、汗と、拭い残した白のペイントを、洗い流したのだ。湯上がりに細い路地の反対側にあった、小体な飲み屋の戸を引いたのだ。ビールで喉を潤したあとに、鱧の天婦羅で冷や酒を飲んだのだった。

飲み屋を出て、バスの発着場までは歩いたのだったが、涼しい中、大回りをしてしまった。バス会社の都合で車の変更があって、予約してあった席より狭かったのだが、許容範囲である。

朝の高速が渋滞していた。用賀で停車したのを幸い、下車して用賀から帰宅したのだった。ほんの半日前なのに、SU様を思い出すことも辛い。イヤホンでブラームスを頭に流して、エモーショナルな暗闇から、日常に戻ろうとした朝だった。小雨が降っていたが、傘は持っていなかったので、僅かに濡れて帰った。

(2017/9/1)

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さくら学院公開授業に1時限目だけ父兄参観

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以前よりは手を抜いた感じがアリアリのおみやげ

さくら学院父兄参観日に1時限目だけだが行って来た。三時限目まであるのだ。もはやオタにとって、アイドルのフィクションがリアル化して、我が子の時には行った覚えのない授業参観に、アイドルの公開授業だということで出かけたのだ。いや、その時分は平日には授業参観に行く余裕がなかったと、弁解するのだ。

リアルと少し違うのは、公開授業の課目がジャグリングであるということぐらいか。父兄という名のオタは、椅子に座って、舞台上のアイドルが、ジャグリングの講師の指導の下に、初めてのジャグリングに挑戦する様子をみて、失敗してハラハラ、成功して拍手喝采、苦労しているのに声援を送るという、オタでない者が観客に混じっていれば、間違いなくドンビキの、アイドル活動なのだ。ただし、この授業の場に居るのは、講師を除いて、舞台も客席も全員オタなので、心ゆくまでアイドル活動ができるのであるな。

この講師、ハードパンチャーしんのすけ、というのが、東大の数学科の院の人物で、例のピーターフランクルが始めたというジャグラー部の一員となり、そのままジャグラーとなってプロ活動をしている、というのも、この日の公開授業の気に入った点だ。この背の低い顔の大きい数学者の風貌とか、明晰な話し方とか、よく周りを観察している様子とか、推測だけれども数学研究者としての人生の悩みとか、一々合点がいった。ああ、この会場で、拗らせた人生をおくっていたこの数学者も、さくら学院父兄という立派にオタになったね、というのが、授業参観を終えた時の感想だった。

(2017/9/18)

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渋谷で人間椅子ライブ

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戸川純との対バンチケット

OZZフェスで人間椅子を聴いてから、そのほっこり感が好きになった。というわけで、三回目は渋谷のクアトロのライブに出かけた。確か、このチケットは随分と前から前売りがされていて、なぜそんなに前からなのか、よく理由が分からなかったが、まあ良い。

割合に良いチケット番号であったが、人間椅子で最前の柵に取り付くのは、ちょっと違うので、ピットの一番後ろの柵を背に場所を占めたのである。それでも充分に近い場所なのだ。和嶋さん、鈴木さん、アニキこと中島さんはいつも通りの安定の演奏で、おどろおどろしいバンドということになっているのだが、いつもほっこりするのだ。

ああ、ここに大賀さんが現れたならば、突撃するのに、恥も外聞もなく突っ込むのに、と思ったが、安定の和嶋さんのギターなのである。

ライブは戸川純との対バンだったのだ。人間椅子が終わって、濃いと評判の戸川さんのライブが、次に始まったのだが、早々に退散した。人間椅子は和嶋さんが屈折しているように見えるが、音楽は王道であるのに、戸川さんは不思議少女だった筈が、いつのまにか老人になってしまったのだな。痛々しかったのだ。

(2017/9/20)

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SSAでBABYMETAL

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SSA

SSAこと埼玉スーパーアリーナの二日目が、空きが出そうだという判断の結果らしい追加抽選に当選したチケットである。なので、スタンディングではあるが、一番後方のCエリアで、ステージは遥かかなたなので、ステージ背後のディスプレイを見るしかない、という位置であった。負け惜しみを言うならば、PA席のすぐ前なので、音響的には最高である筈なのだ。

でもSU様はやはりSU様で、遥かかなたにマメ粒ほどにしか拝することはできないのだが、その御声はアリーナの最後方にまで届いて、私の心を刺し抉ったのだった。

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やっと当たったチケット

(2017/9/28)

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さくら学院紅葉のシャッフルナイト

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父兄は一日に二回ライブがあれば、二回参加するのだ

エモーショナルなライブだった。ステージの全員が、掛け値無く全力を出し尽くした、ライブだった。夏風邪で舞台を休まざるを得なかった三人の分をカバーしたい、三人出なかったから、仕方ないライブであったなんて絶対に言わせないという、熱い気持ちが舞台から溢れ出すライブだったのだ。

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このあと、忘れられないライブが始まったのだった

今日のライブは二回に分かれていて、最初の回は、○×クイズの形式で、クイズを重ねて、順に客を選抜していって、二回目の優先入場チケットを争奪しようという、学院生と一緒に楽しもうというゆるーいライブの筈だったのだが、突然、舞台から三人を欠くことになってしまって、その三人の所為で舞台をつまらないものに見えるのは、絶対に避けたいという、気迫が伝わって来たのだった。

そして、夜の舞台が言わば本番の舞台で、しかも、これまでの卒業生が演じていた部活動を再現してみるという、凝った演出だったのだが、再現ではなくて、絶対に詰まらないものにしたくない、人数が少なかったからという言い訳は絶対にしたくない、という女子中学生のゼッタイの気迫によって、新たなものにしてしまったという、素晴らしい出来になったのだった。客席もこれに応えて、狂乱に近い場となったのだった。ライブ前の電子フライヤーに、小さなガイコツがあったから、あるかも知れない、いやきっとあるに違いないという、重音部が、バックドロップが赤く照らされるを合図に、再現されて、狂乱はピークに達したのだった。

BABYMETALはさくら学院があって生まれ、さくら学院はBABYMETALを先輩としてもつ故に、両者は高く飛ぶのである。父兄になって良かった。このライブを観ることができて良かった、という素晴らしいライブだった。

(2017/10/9)

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2017BABYMETALツアー最後の大阪城ホールへ

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ぷらっとこだまで弁当を食べながらゆるゆると大阪へ

前回のSSAの続き、アリーナツアーの最終日で、2017年最後の広島凱旋・聖誕祭の発表される筈のライブである。BABYMETALのライブは、毎度のことながら雨だ。今回も雨であるが、土砂降りではないので十分という、入場なのである。ところで、きちんと調べれば良かったのだが、大阪城公園は新大阪からそれほど遠くはなくて、かつライブの始まる時間が、大阪の青少年条例のために早めになっていた。だから遅くなるのを見越して深夜バスを選ばなくとも、普通に新幹線で帰るスケジュールにできたのだった。早めに帰ると別に好い事があるわけではないのだが。

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大阪城ホールもBABYMETALには狭く感じるようになった

大阪は東京より行政の規制がきびしい気がする。アリーナに入場してみると、ピットが左右に分けられた上に、短冊を横に並べたようにエリアが並んでいて、モッシュが起きないように、圧縮の上をサーフが起きないようにと、細かく分けられているのだ。観客は5〜6列ほど立ち並ぶ程の狭さなのだ。まあ、結局のところ、あんなに狭いのにモッシュしたけれどね。

セットリストは同じで、舞台設定も同じだったけれど、広島公演が発表されるためなのか、SU様がとっても嬉しそうな、いつもより伸びのある御歌声が、心にとどまるライブであったのだ。SU様が我ら臣下に呼びかけるのではなくて、珍しくもご自分の嬉しさを出したライブだったのだ。SU様が嬉しいのなら、我ら臣下も喜ぶのだ。

というわけで、SU様がお喜びになっているので、最初はとなりのおばさんに、今日はこんなに狭いピットだから、モッシュなんて起きませんし、圧縮もたいしたことないから、ゆっくり観られますよ、なんて偉そうに言っていたのだが、ウォールオブデス、やるんですか、いいとも、モッシュサークルですか、回りましょう、というわけで、汗をかいたのだ。

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もうすぐ猊下がいらっしゃるのだ

シャツが濡れたので、ライブが終了してから環状線で、大阪駅をひとつ過ぎた福島駅で降りて、前回と同じく銭湯に浸かって、立ちっぱなしだったので強ばった腰を延ばした。そういえば、この銭湯、延命湯という名である。湯を出たならば 、居酒屋で生ビールと日本酒を二杯ほどうまい刺身盛りでやってから、自ずと自制できる年となったので、はしごはせず、時間は早かったがバスターミナルで大人しく過ごして、無事に夜行バスで翌朝に戻ったのだった。

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年寄りに与えられたチケット

(2017/10/18)

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さくら学院祭り 二日目だけ

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三階席だがA席なのだ

二日間のさくら学院祭は、実に残念だが二日目しかチケットに当選しなかった。もちろん全落ちよりはよっぽどマシである。会場の横浜芸術劇場は、2年前の五周年ライブの会場だった。このライブではチケット争奪に敗れて、ライブビューイングで観るしかなかった、という因縁の会場なのである。

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紙なのにプラチナのチケット

三階席ではあるが、舞台の学院生の顔がかろうじて識別できる程度の近さである。その代わりに、あまり観る事のない位置なので、舞台上のフォーメーションが良く見える。上からフォーメーションをみると、実に美しく院生が躍動していて、三階なりのビューイングの良さがあるのだ。さくら学院はどこから観ても良いのだという父兄目線でもある。

今年の転入生ももの凄く頑張った成果が表れて、全体にしっかり馴染んでいた。個々はあれほど突出しているのに、全員が揃うと全く凸凹がないという、これほどの高度なチームになってしまっていて、この後はさらにどうするのかと思われる程だった。さくら学院は、アイドルグループとしてありえないレベルになりつつあるな。

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S席だったら写っていた筈だが三階A席では前から二列目でも無理がある

父兄をやっていると、ああ、あの時はあんなことを言っていて、あれはこうなったのかという、縦糸が、きょうの音楽の横糸と織られて、舞台に現れるという、実に気持ちの良い場面に出会うのである。

山出さんの弾き語りも二曲目が発表されて、前曲と同じようなパターンかと思っていたら、全然違うジャンルになっていて、山出さんのことは少し誤解していたね。今年の夏あたりに、あの何となく気になっていた肩の荷が下りて、軽くなっていたのだな。才能ある若い人が伸びて行くのを、見続けられるという幸せも感じられた、今日のライブも良かったのだ。

p.s.

なので、後日の映画館ライブビューイングにも行ってきたのだ。一日ではあったが、ライブに参加できているので、心にわだかまりもないのだ。そして、こんな風に、私の記憶は曖昧になっていくのだ。

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お土産のペナント

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新宿の映画館のライブビューイングチケット

(2017/11/24)

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聖誕祭@広島

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舞台から一番離れたところだが当選したことを喜べ席なのだ

SU様の二十歳を拝賀する聖誕祭ライブが広島で開かれるにあたって、一次抽選に落選して二次抽選にやっと当選したという、チケットだったのだ。

やっと行ける。では、SU様の御生誕の地の広島にどう行こうかと。年寄りは、たっぷりある時間を使って、働いている人々の邪魔をしてはいけない、という基本スタンスを、守らなければならないのだ。

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会場に到着した

といわけで、行きはJR東海のぷらっとこだまで、東京から大阪まで、大阪からはJR西日本のe5489きっぷという、どちらもこだまの各駅停車割引切符を選んだのだ。帰りは、終演の時間を考えると、のぞみで帰れるかどうかのタイミングなので、時間と費用を勘案して、夜行バスとした。これに乗れば、夜8時に広島を出て、次の朝7時ころ、東京に到着できる筈だ。

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マスクとケープとメダルの三種の神器なのだ

指折ってその日を待っていたら、率爾として、初日にYUI-METALが体調不良で出演できなくなった、二日間とも二人だけで舞台を勤めるというメールが回ってきた。体調不良なら舞台を休んでゆっくり直してね、というのが父兄にしてメイトであるから、やっとチケットを恵まれた身としては、ライブ自体がキャンセルにならなければ、それで良いのだ。

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マスクを着けてこの儀に拝謁するのだ

さて当日、朝7時55分に改札を通ったこだま切符で、広島に到着したのは15時45分である。ライブ会場の入場開始は既に始まっている筈なので、会場には、タクシーで向かった。入場列はもう動き出していた。列の人々が同じ格好をしているので、これがチケットと引き換えの衣装かと、横の人に聞くと、別の場所のテントでチケットと引き換えるのだと。一旦列を離れて、そのテントで、チケットにスタンプを押してもらったうえで、もらった。三種の神器だ。メタルーン文字が記されたフード付きのケープ、額の三つめの眼が光る黒キツネのマスク、二十を表すメダルの三つなのだ。

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広島名物と銘打たれたつまみでビールを飲んだ

斎王の高御座に昇られる場に選ばれた、広島グリーンアリーナには、万を数えるのに僅かに満たぬ、斎王の民がぎっしりと集ったのであるが、斎王の御稜威はそれを圧し、凝らされた御装束と色彩なす舞台や幾十人の奏でる音楽も、SU-様の御稜威津の前には光鈍くなり、皆は息を潜めたのである。そして、SU-様はついに高御座に向かい、火の洗礼を受けてSU METAL GODDESSに成られたのであるが、我らにはその真の御姿を見ること叶わず、この世ならぬ別の世界で、真の転生を為されて、METAL SU GODDESSとして再臨されたのだ。

ただ、二人の陪神として転生されて、右の座に座る筈であったYUI METALが、この世の障りにより儀に現れること適わなかったため、SU GODDESSは、この世にその御影を残して置かれたので、我らは、その御影を崇めることができたのだった。SU様の御声は、高御座から集う民に向かって、轟くドラムの音、空気を切り裂くギターとベースのリフとともに降り注いだので、我らは、この世でできる限りの思いによって、腕拡げ、降り注ぐ御声に身を染めたい、SU様の光に照らされたいと願った。というライブであったのだ。

開演が30分程押して始まったのだが、予定とおり19時を過ぎたあたりで、終演となったので、1ブロック離れただけのバスセンターから、東京行きの夜行バスの人となったのだった。バスの中では、MOA-METALの渾身の舞台を思い出して、泣きながら、バスセンターで買った握り飯を食べ、缶ビールを空けたのだった。

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metal-rune文字

p.s. 帰って来てから、フードに記されていたメタルーン文字を解読したのだ。

(2017/12/4)

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レミー三回忌上映会

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モーターヘッド・ビールとカップなのだ

映画「極悪レミー」は10月26日に、高円寺のミニシアターで一度、観ていたのだが、その時は客が自分を入れて3人しか居らず、寂しかったのだ。今回、新宿の映画館で上映するので、普通に客もいるだろうし、ジャック・レミー(ジャックダニエルのコーラ割り)飲み放題というおまけにも釣られて、レイトショーに行って来たのだ。

映画は、レミーの人となりを映すことに重きを置いているので、5回も観た、スコセッシのストーンズ映画よりは、物足りないところもあるのだが、ところどころにプレイのアップが入るので、なかなか興味深いのだ。

客の入りも高円寺の時と違って、モーターヘッドのTを着てくる人が結構な数であったように、ほぼ満席だったし、画面に恥ずかしながらも声をかける、ファンが居たりして盛り上がりがあったのが良かった。

ジャックレミーは3杯飲めたし、お土産のビールも手にして、ご満悦で帰宅したのだった。

(2017/12/28)

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いくぞライブ