私を待っていた黄色いジャケット(2012年12月16日)

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シェラデザインのマウンテンジャケットのタグ

シェラデザイン製の緑色のマウンテンジャケットはもう何年着ているのか分らないくらい経っている。買ってから二十年は過ぎているだろう。普段着にしているし、スキーのジャケットにもしているから、要するに寒い時期にバイクに乗る時以外には常にこれを着ていたと言っても過言ではない。タグから何時頃の製品かは分るらしいが、木が8本あるのは割りと古い時期だということは分った。この頃はモチロン米国で縫製されたものだ。

Levi's jacket
正式な型名はBlanket Line SacCoat Golden Yellowだ

ナイロンと綿の混紡で丈夫なことこの上ないのだが、流石にあちこちに傷みが見え始めている。傷みが見えるというのも只の綻び程度ではない。ゴルゴ13が裸になると傷だらけ、と同じくらいの筋金入りで、大分以前に擦り切れた襟のコーデュロイ生地はとっくに取り替え済みで、そこからさらに、袖口が擦り切れてきたのだ。こうなると普段着でも近所くらいまでが行動範囲かなと。都会に出て擦り切れた袖口のジャンパーを着ているようでは、いくら他所様のことは眼中にない自分とは云え、みっともないと言わざるを得ない。まして年齢を重ねた上にさらに擦り切れたジャンパーを重ねるというのは論外であろう。

ということで以前よりシェラデザインのジャケットに替わるジャケットを探していたのだが、今さらマウンテンパーカではあるまいし、なかなか気に入ったものが目に入らなかった。というところで、例のLevi'sの508トラウザーを新宿店で買ったおり、素敵な黄色いジャケットを見つけたのだった。この時は試着してみて「いいね、これ」、「良いでしょう」、「色がいいな」なんて話までしたが、買うまでには至らなかった。それなりの値札が付いていて、「じゃ、これください」と簡単に言うわけにはいかなかったからだ。その後一週間程経っても、やはりあの時買っておけば良かった、海外旅行の経験則である「欲しいものがあったら直ぐに買え」というのを思い出して、一寸ばかり後悔していたのだった。

で、さらに一週間程して新宿に寄った折、Levi'sの店を覗いてみたら、その黄色いジャケットが一着だけ残っていたのを見つけた。こっちの買いたいオーラを早速察知した店員がやってきて、「今日は二割引のセール中ですよ」と囁くものだから、あっさり購入を決定したのだった。