Zen v14 の 新機能
新機能および変更された機能の概要
以下のトピックでは、Zen v14 の一般リリース、バージョン 14.00 における新機能と旧バージョンからの変更点を説明しています。
このドキュメントは、リリース後にも更新される可能性があります。最新バージョンは、弊社 Web サイトからダウンロードできます。
PSQL から Zen への商標変更
このリリースでは全体的に、PSQL から Zen へ名称変更を行っています。以前の製品から v14 へのアップグレードにおいて、PSQL の名称でリリースされたデータ アクセス方法を使用しているコンパイル済みアプリケーションに対する、この商標変更による影響はないと思われます。アプリケーションから Zen 管理ツールを呼び出している場合は、ここで説明する調整を行う必要があります。また、以下に記述するように、既存のインストレーション内の構成設定およびセキュリティ設定を格納している特定のファイルは、Zen v14 アップグレード後も引き続き使用するためにそのまま残されます。Zen v14 の新規インストールでは、これらのファイルは新しい場所にあります。
次のリストは、Zen v14にアップグレードする際の、現在の環境またはアプリケーションに関する実施上の考慮事項を示しています。
Windows での変更点
v14 へのアップグレードでは、dbnames.cfg ファイルは既存の場所に残ります。v13 のデフォルトのインストール場所は C:\ProgramData\Actian\PSQL です。Zen v14 は、このファイルを新しいデフォルトの場所である C:\ProgramData\Actian\Zen に移行しないで、そのデータ パスおよび辞書ファイル パスを使用します。
v14 へのアップグレードでは、DefaultDB のファイルは既存の場所に残ります。v13 のデフォルトのインストール場所は C:\ProgramData\Actian\PSQL\defaultdb です。Zen v14 は、これらのファイルを新しいデフォルトの場所である C:\ProgramData\Actian\Zen\defaultdb に移行しないで使用します。
Linux での変更点
Zen v14 をインストールする前に以前の PSQL 製品を削除する場合、preuninstall および postuninstall シェル スクリプトは以下のファイルを Zen v14 で使用する、またはアップグレード後に参照できるよう、そのまま残しておきます。
以前と変更がないもの
既存の Demodata および Tempdb データベースは削除されます。Zen v14 は、Windows では C:\ProgramData\Actian\Zen、Linux システムでは /usr/local/actianzen/data/ に最新版をインストールします。
サーバー製品名の変更
Zen Server の名前は Zen Enterprise Server に変更され、Zen Vx Server の名前は Zen Cloud Server に変更されました。これら新しい名前は、製品の長いサービス名とライセンス キー文字列に反映されます。
AUTOTIMESTAMP キー タイプ
Zen v14 では、AUTOTIMESTAMP と呼ばれる新しい Btrieve キー タイプが追加されました。AUTOTIMESTAMP は AUTOINCREMENT に似ており、Insert オペレーションで、AUTOTIMESTAMP キーのゼロ値は現在のタイムスタンプに置き換えられます。また、Update オペレーションでも、ゼロ値は現在のタイムスタンプに置き換えられます。形式は 8 バイトの符号なし整数の、Unix エポックからのナノ秒数です。新しいキー タイプはまだ SQL データ型としてサポートされていませんが、サポートされるまでは、UBIGINT をプレースホルダーとして使用することができます。詳細については、『SQL Engine Reference』の Btrieve キーのデータ型を参照してください。
AES-256 暗号化
13.0 ファイル形式は、24 バイトよりも長いオーナー ネームを持つファイルの自動暗号化のために AES-256 をサポートするようになりました。新しい制限は 32 バイトです。このような、より長いオーナー ネームを読み取れるのは v14 のみであることに留意してください。PSQL v13 R2 で作成された長いオーナーネームを持つファイルは、Zen v14 エンジンでサポートされます。詳細については、『Advanced Operations Guide』のオーナー ネームを参照してください。
JRE(Java Runtime Environment)のアップグレード
Zen v14 は、OpenJDK の JRE 8 を Windows、Linux ベースのシステム、および macOS 上のインストレーションにバンドルします。このバージョンは OpenJDK 8、Update 222、ビルド 10(8u222b10)です。Zen インストールに干渉することなく、このコピーをそれ以降の OpenJDK 8 のアップデートと置き換えることができます。
JSON フィルター
Btrieve の Extended オペレーションが JSON データのフィルタリングをサポートします。詳細については、『Btrieve API Guide』の Get Next Extended(36) および JSON QUERY 演算子の使用を参照してください。
ADO.NET のサポート
Zen v14 ADO.NET SDK には以下の変更点があります。
メモ:ADO.NET データー プロバイダー 4.4 は Microsoft Entity Framework 5.0 をサポートしていません。
8 バイトのレコード カウント
Zen v14 では、新しい DTI エントリ ポイント PvGetTableStat3 を提供します。13.00 形式の Btrieve データ ファイルで可能な、より多くのレコード数をサポートできるように、numberOfRecords フィールドのサイズが 32 ビットから 64 ビットに増えています。詳細については、『Distributed Tuning Interface Guide』の PvGetTableStat3()を参照してください。