CREATE DATABASE ステートメントは、サーバー上で最初のデータベースを作成する場合には使用できません。ユーザーは、CREATE DATABASE ステートメントを発行する前にデータベースにログオンしていなければならないからです。そのため、事前に少なくとも 1 つはデータベースが存在している必要があります。
データベース名には、新しいデータベースの名前を指定します。データベース名はサーバー内で一意であり、識別子の規則に従っている必要があります。『
Advanced Operations Guide』の
「識別子の種類別の制限」を参照してください。
辞書パス名は、辞書ファイル(DDF)が存在する物理的な保管場所を指定します。この場所には、
CREATE TABLE ステートメントを使用した場合、あるいは PSQL Control Center(PCC)を使ってテーブルを作成した場合に、データ ファイルも保存されます。『
PSQL User's Guide』の
辞書のロケーションを参照してください。
データ パス名には、データベースのデータ ファイルが存在する可能性のある場所を指定します(下記の「メモ」を参照してください)。複数のパス名をセミコロンで区切って指定することができます。
データ パス名は、呼び出し元アプリケーションの分析視点からではなく、データベース エンジンの視点から有効であれば、どのようなパスでもかまいません。指定した場所は既に存在している必要があります。CREATE DATABASE ステートメントでディレクトリは作成されません。
データ ファイルに対し辞書ファイルと同じ場所を使用する場合は、データ パス名を省略します。
データ パス名に空文字列を渡しても、同じ場所を指定することができます。たとえば、
DATA_PATH '' という指定は、データ パスが空文字列であることを示します。
REUSE_DDF を省略すると、辞書パス名の場所に DDF が既に存在していない限り、新しい DDF が作成されます。DDF が
辞書パス名の場所に存在すれば、新しい DDF が作成される代わりに、既存の DDF がデータベースと関連付けられます。
サポートされるコード ページ名とコード ページ番号は PCC で一覧表示することができます。PCC を起動して[データベースの新規作成]ダイアログを開きます(『PSQL User's Guide』の
新規データベースを作成するにはを参照してください)。[データベース コード ページ]オプションで、[
コード ページの変更]をクリックします。開いたダイアログで[
データベース コード ページ]をクリックすると、使用できるコード ページの一覧が表示されます。
次の例は、inventorydb という名前のデータベースを作成し、DDF の場所をドライブ D: の mydbfiles\ddf_location フォルダーと指定しています。D:
\mydbfiles
\ddf_location には DDF が存在しないため、新しい DDF が作成されます。データ ファイルも DDF と同じ場所に保存されます。データベースはメタデータ バージョン 1 を使用します。
次の例は、HRUSBenefits という名前のデータベースがまだ存在していなければ作成し、DDF の場所をドライブ C: の HRDatabases\US フォルダーと指定しています。また、データ ファイルが存在する可能性のある場所として、C: ドライブの HRDatabases
\US
\DataFiles ディレクトリと、E: ドライブの Backups
\HRUSData ディレクトリを指定しています(
データ パスの「メモ」を参照してください)。DDF が DICTIONARY_PATH に存在する場合は、既存の DDF が使用されます。データベースはメタデータ バージョン 1 を使用します。
次の例は、EastEurope という名前のデータベースを作成します。DDF の場所をドライブ C: の Europe\DbaseFiles フォルダーとし、新しい DDF を作成して、それをデータベースにバインドします。また、セキュリティ ポリシーを「混合」に設定し、メタデータ バージョン 2 を使用します。
次の例は、Region5Acct という名前のデータベースを作成します。DDF の場所をドライブ D: の Canada\Region5
\Accounting フォルダーとし、データベース コード ページをサーバーで使用されているデフォルトのコード ページに設定します。
次の例は、VendorCodes という名前のデータベースを作成します。DDF の場所をドライブ C: の Capitol_Equipment\Milling フォルダーとし、新しい DDF を作成して、それらをデータベースにバインドします。また、セキュリティ ポリシーを「混合」に設定してメタデータ バージョン 2 を使用し、データベース コード ページを 1252 に設定します。