表 65 では各分離レベルにおいて発生するデータ一貫性の事象を示します。
分離レベルが高いほどデータの一貫性は高くなりますが、逆に、個々のユーザーの同時処理性は低くなります。同時処理とは、複数のユーザーが同時にデータにアクセスして変更することです。分離レベルが上がるに従って、使用されるロック制御が原因で、同時処理上の問題が発生する確率が高くなります。
検討事項:分離レベルが高くなるほどロック制御が厳しくなり、ユーザーが、別のユーザーによってかけられたロックが解除されるのを待つ時間が長くなります。分離レベルと同時処理性には、このような逆比例的な関係があるので、分離レベルを選択する前にユーザーがデータベースをどのように使用するか検討しておく必要があります。データの一貫性と同時処理性のどちらがより重要かを考慮して、使用する分離レベルを決めてください。