ディスクリプション ファイル
ディスクリプション ファイルを使用して Btrieve ファイル情報を保存する
ディスクリプション ファイルは、Maintenance ユーティリティがデータ ファイルやインデックスの作成に使用するファイル スペックとキー スペックの記述を含む ASCII テキスト ファイルです。作成したファイルの情報を保存するための媒体としてディスクリプション ファイルを使用することもできます。ディスクリプション ファイルは、リレーショナル エンジンで使用されるデータ辞書ファイル(DDF)とは異なります。
ディスクリプション ファイルには 1 つ以上の要素が含まれます。1 つの要素は、キーワード、等号(=)、それに値がスペースなしで続く形式で構成されます。ディスクリプション ファイルの各要素は、データ ファイルまたはキー スペックの特性に対応しています。
メモ: ディスクリプション ファイルを使用する前に、Btrieve の基本について熟知しておく必要があります。これらのトピックスの詳細については、『PSQL Programmer's Guide』を参照してください。
この付録では以下の項目について説明します。
ディスクリプション ファイルの規則
ディスクリプション ファイルを作成する際は、以下の規則に従います。
record=4000
key=24
要素の依存関係は、すべて指定する。たとえば、ディスクリプション ファイルで nullkey=allsegs を指定した場合は、value= という要素の値も指定します。
キーには、キー数要素で指定した数と同じ数のキーを定義する。たとえば、key=12 を指定した場合は、ディスクリプション ファイルでも 12 個のキーを定義します。
各セグメントの降順ソート要素は、省略可能です。
ディスクリプション ファイルの最後に ACS を指定した場合は、その ACS がデフォルトとして使用されます。たとえば、キーに alternate=y を指定し、そのキーに ACS ファイル名または ISR テーブル名を指定しない場合、データベース エンジンでは、ファイルの最後に指定されている ACS ファイル名または ISR テーブル名を使用します。
新しいキーを作成する際に alternate=y を指定し、ACS ファイル名または ISR テーブル名を指定しない場合、データベース エンジンでキーは作成されません。
ディスクリプション ファイルの要素がオプションの場合は、それを省略することができる。
ディスクリプション ファイルの例
このセクションにあるディスクリプション ファイルのサンプルは、データ ファイルの説明です。このデータ ファイルのページ サイズは 512 バイトで、キーは 2 つです。レコードの固定長部分は 98 バイトです。ファイルで可変長レコードは使用可能ですが、ブランク トランケーションは使用できません。
ファイルはレコード圧縮を使用します。また、可変長部割り当てテーブル(VAT)を許可し、空きスペース スレッショルドは 20 % に設定されています。MicroKernel エンジンは、ファイルを作成する際に 100 ページ、つまり 51,200 バイトをプリアロケートします。ファイルには、キー 0 およびキー 1 の 2 つがあり、キー 0 には 2 つのセグメントがあります。
44 では、同一の ACS ファイル名(upper.alt)が両方のキーで使用されています。図 45 では、キー 0(lower.alt)およびキー 1(upper.alt)で、異なる ACS ファイル名を使用しています。図 46 のファイルには、ログに使用されるシステム定義キーのみが含まれています。
図 44 キー セグメントに ACS のファイル名を使ったディスクリプション ファイルのサンプル
図 45 キー セグメントに ACS のファイル名を使ったディスクリプション ファイルのサンプル
図 46 システム定義キーをログに使用するディスクリプション ファイルのサンプル
ディスクリプション ファイルの要素
ディスクリプション ファイルの要素は特定の順序で並べる必要があります。表 79 は、ディスクリプション ファイルの要素を適切な順序で示しています。この表では、各要素に必要な書式および指定可能な値の範囲を示します。
key=nnn
page=nnnn
キー オンリー ファイルを作成する場合は、n を指定します。重複を許可し、システム定義のキーを使用するキー オンリー ファイルを作成することはできません。
1システム データの使用*%
レコードおよびページ圧縮も参照してください。
type=
validMKDEKeyType
name=sequenceFile または isr=table name (%)
1データベース エンジンがシステム キーを追加する場合、結果レコードがファイルの既存ページ サイズを超えることがあります。その場合、データベース エンジンは、ページ サイズを自動的に次の適切な大きさに調整します。