PSQL v13 SP2 の新機能
新機能および変更された機能の概要
以下のセクションでは、PSQL v13 SP2 の一般リリース、バージョン 13.20 における新機能と旧バージョンからの変更点を説明しています。
このドキュメントは、リリース後にも更新される可能性があります。最新バージョンは、弊社 Web サイトからダウンロードできます。
新たにサポートされるプラットフォーム
PSQL v13 SP2 では以下の新しいプラットフォームやエディションをサポートします。
Workgroup Engine の Cache および Purge オプション
butil のオプション コマンドである -cache および -purge は、Workgroup Engine のローカル クライアント キャッシュに適用されるようになりました。以前は、リモート システムにあるファイルがこのコマンドで指定された場合、コマンドはそのリモート エンジンのキャッシュに適用されていました。クライアント キャッシュは Workgroup Engine で有効になっていなければなりません。
PSQL Client Reporting Engine
以前のリリースでは、Client Reporting Engine は PSQL クラアントを実行しているリモート システムからの SQL 接続に応答していました。今回のリリースでは、Client Reporting Engine はローカル接続のみを受け付けます。
今回のリリースでは、PSQL は Client Reporting Engine のデフォルトのエンコードと、記憶域サーバーとして設定される PSQL Server のデフォルトのエンコードの違いを自動的に処理します。以前は、PSQL Server のデータベースでコード ページのデフォルト設定、つまりオペレーティング システムのコード ページを使用する場合、クエリ結果でレコード データを適切に表示させるために、Client Reporting Engine のインストール先となるオペレーティング システムでも同じコード ページを使用する必要がありました。
結果として、Windows の PSQL Server インストレーションに加え、Linux 上の PSQL Server を、Windows システム上の PSQL Client Reporting Engine 用の記憶域サーバーとして設定することができるようになりました。Client Reporting Engine 自身は引き続き Windows のみでサポートされます。
Btrieve
Btrieve オペレーションで、AUTOINC データ型の長さが 2 バイト、4 バイトに加え 8 バイトも使用できるようになりました。この新しい長さがファイルで使用できるのは、ファイル形式が 9.5 以上の場合です。8 バイトの新しい AUTOINC セグメントを使用する Btrieve ファイルは以前のリリースのエンジンで開くことはできません。
Btrieve 2
PSQL v13 SP2 の Btrieve 2 では CursorPosition のデータ型が整数型から long long 型へ拡張されました。以前のリリースの Btrieve 2 API を使用したアプリケーションは新しいリリースで使用できるよう再コンパイルする必要があります。
また、RecordRetrieveChunk メソッド、RecordAppendChunk メソッド、および RecordUpdateChunk メソッドは、チャンクの長さが Btrieve::MAXIMUM_RECORD_LENGTH に制限されなくなりました。この制限の撤廃は、関連する C および SWIG による関数にも適用されます。この変更は下位互換性があるので、以前の実装コードを再コンパイルする必要はありません。
Btrieve 2 から、Btrieve クエリにおけるパターン マッチデータに対するバルク操作で、LIKE 演算子を使用できるようになりました。この新機能は、文字ベースのデータに作用します。
PDAC(PSQL Direct Access Components)での Delphi 10.2 のサポート
PSQL PDAC では RAD Studio 10.2 および Delphi 10.2 がサポートされるようになりました。
TRY_CAST 関数および TRY_CONVERT 関数
今回のリリースでは TRY_CAST および TRY_CONVERT という新しい関数が追加されました。変換できないデータ値の処理方法を除けば、TRY_CAST および TRY_CONVERT は、それぞれ CAST および CONVERT と同じです。CAST および CONVERT の場合はクエリ全体が失敗しますが、TRY_CAST および TRY_CONVERT では失敗したクエリ結果の状態にある列がヌルとして返されます。
リモート PowerShell による PSQL エンジンの管理
リモートの PowerShell セッションを使用して PSQL エンジンが実行しているかどうかの確認およびエンジンの起動/停止を行うことができるようになりました。『PSQL User's Guide』のデータベース エンジンが実行しているかどうかをリモートの PowerShell セッションから確認するを参照してください。