SQL Engine Reference (v11)

概要

Pervasive PSQL およびそのコンポーネントが使用する情報は、システム テーブルと呼ばれる特殊なテーブルに保管されます。


注意

DELETE、UPDATE や INSERT ステートメント、またはユーザー定義トリガーを使って、システム テーブルの変更を試みないでください。システム テーブルを直接変更してはいけません。


システム テーブルを直接照会するアプリケーションを記述しないでください。システム テーブルの一部の列が記録されない可能性があります。次のいずれかの方法を使用すれば、システム テーブルに保管されている情報をアプリケーションで取得できます。

Pervasive PSQL API は Pervasive PSQL 開発者リファレンスに含まれています。開発者向けコンポーネントは、リリース間でデータベース エンジンと互換性があります。システム テーブルの形式は、Pervasive PSQL データベース エンジンの内部アーキテクチャ次第です。リリースごとにアーキテクチャが変わることもあります。公開されていないシステム テーブルの列に直接アクセスしているアプリケーションでは、Pervasive PSQL の内部アーキテクチャが変更されたときにアプリケーションの修正が必要になる場合があります。

次の表は、各システム テーブルの関連ファイルの名前と、システム テーブルの内容を概説したものです。


メモ

システム テーブルに含まれる一部のデータは表示できません。たとえば、ユーザー パスワードは暗号化形式で表示されます。


表 144 システム テーブル
システム テーブル
辞書ファイル
内容
V11
V22
X$Attrib
ATTRIB.DDF
PVATTRIB.DDF
列属性の定義
X$Depend
DEPEND.DDF
PVDEPEND.DDF
テーブル、ビュー、プロシージャとトリガーとの依存関係
X$Field
FIELD.DDF
PVFIELD.DDF
列と名前付きインデックスの定義
X$File
FILE.DDF
PVFILE.DDF
データベース内のテーブルの名前と場所
X$Index
INDEX.DDF
PVINDEX.DDF
インデックスの定義
X$Proc
PROC.DDF
PVPROC.DDF
ストアド プロシージャの定義
X$Relate
RELATE.DDF
PVRELATE.DDF
参照整合性(RI)の情報
X$Rights
RIGHTS.DDF
PVRIGHTS.DDF
ユーザーとグループのアクセス権の定義
X$Trigger
TRIGGER.DDF
PVTRIG.DDF
トリガーの情報
X$User
USER.DDF
PVUSER.DDF
ユーザー名、グループ名、およびパスワード
X$View
VIEW.DDF
PVVIEW.DDF
ビューの定義
1 バージョン 1(V1)メタデータに適用。「メタデータのバージョン」を参照してください。
2 バージョン 2(V2)メタデータに適用。「メタデータのバージョン」を参照してください。

データベースを作成すると、Pervasive PSQL によりすべてのシステム テーブルが作成されます。

これら以外に遭遇する可能性のあるシステム テーブルが 2 つあります。VARIANT.DDF と OCCURS.DDF(V1 データベースの場合)または PVVARIANT.DDF と PVOCCURS.DDF(V2 データベースの場合)です。これら 2 つのシステム ファイルは COBOL サポート用に使われるため、ユーザーの直接介入は一切必要としません。COBOL 用ユーティリティの将来のバージョンは、これらのシステム テーブルが必要でなくなった場合には、異なるアーキテクチャを実装するかもしれません。「COBOL アプリケーションの SQL アクセス」も参照してください。


システム テーブル

システム テーブルの構造