SQL Engine Reference (v11)

SET PROCEDURES_CACHE

SET PROCEDURES_CACHE ステートメントは、データベースエンジンがストアド プロシージャのキャッシュとして予約する SQL セッションのメモリ量を指定します。

構文

SET PROCEDURES_CACHE = メモリ量(メガバイト) 

備考

メモリ量(メガバイト)の値は、ゼロからおよそ 20 億までの整数です。データベース エンジンは、デフォルトを自動的に 5 MB とします。各セッションは、SET ステートメントを発行することにより、そのセッションのキャッシュ メモリ量を変更できます。

SET PROCEDURES_CACHE の対となるステートメントは SET CACHED_PROCEDURES です。

PROCEDURES_CACHE にゼロ以外の値を設定すると、以下の条件が適用されます。プロシージャの実行によって割り当てられたメモリが PROCEDURES_CACHE 値を超える場合、データベース エンジンは最近最も使用頻度の低いプロシージャをキャッシュから削除します。

メモリ キャッシュを使用している場合、プロシージャの実行後もコンパイルしたストアド プロシージャを保持しています。一般的に、キャッシングによって、キャッシュされたプロシージャの次回からの呼び出しのパフォーマンスが向上します。キャッシュの設定やアプリケーションが実行する SQL によっては、過度のメモリ スワッピングやスラッシングが発生するので注意してください。スラッシングはパフォーマンスの低下を招きます。

レジストリ設定

キャッシュ用の予約メモリ量は、SET ステートメントのほかにレジストリ設定でも指定できます。レジストリ設定はすべてのセッションに適用され、初期値を設定する便利な方法です。各セッションは SET ステートメントを使用して、そのセッション固有の値を指定できます。この値はレジストリ設定より優先されます。

レジストリ設定は Pervasive PSQL Server がサポートされるすべてのサーバー プラットフォームに適用されます。レジストリ設定は手作業で変更する必要があります。Windows では、オペレーティング システムで提供されているレジストリ エディターを使用します。Linux では、psregedit ユーティリティを使用することができます。

レジストリ設定が指定されていない場合、データベース エンジンはデフォルトを自動的に 5 MB とします。

Windows のレジストリ設定でキャッシュ メモリ量を指定するには

  1. 以下のキーを見つけます。
    HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Pervasive Software¥SQL Relational Engine 
    


メモ

ほとんどの Windows オペレーティング システムでは、"Pervasive Software" のキーの場所は HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥PERVASIVE SOFTWARE です。ただし、HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE の下位以降の場所はオペレーティング システムによって異なる可能性があります。


  1. このキーに、ProceduresCache という新しい文字列値を作成します。
  2. ProceduresCache にキャッシュに使用したいメモリ量を設定します。

Linux の Pervasive レジストリでキャッシュ メモリ量レジストリ設定を指定するには

  1. 以下のキーを見つけます。
    PS_HKEY_CONFIG¥SOFTWARE¥Pervasive Software¥SQL Relational Engine 
    
  2. このキーに、ProceduresCache という新しい文字列値を作成します。
  3. ProceduresCache にキャッシュに使用したいメモリ量を設定します。

キャッシングの除外

ストアド プロシージャは、以下の条件に当てはまる場合、キャッシュ設定にかかわらず、キャッシュされません

次の例は、最大 20 のストアド プロシージャを格納する 2 MB のキャッシュ メモリを設定します。

SET CACHED_PROCEDURES = 20 
SET PROCEDURES_CACHE = 2 
666

次の例は、最大 500 のストアド プロシージャを格納する 1,000 MB のキャッシュ メモリを設定します。

SET CACHED_PROCEDURES = 500 
SET PROCEDURES_CACHE = 1000 
666

次の例は、ストアド プロシージャをキャッシュせず、既にキャッシュされているプロシージャを削除する指定をします。

SET CACHED_PROCEDURES = 0 
SET PROCEDURES_CACHE = 0 
666

次の例では、キャッシュ メモリを 80 MB に設定し、キャッシュされるプロシージャ数は設定しない指定をします。

SET PROCEDURES_CACHE = 80 

データベース エンジンは暗黙的に CACHED_PROCEDURES にゼロを設定します。

関連項目

CREATE PROCEDURE

SET CACHED_PROCEDURES


SET PASSWORD

SET ROWCOUNT