User's Guide (v11)

Pervasive PSQL データベースの作業

データベースに関連する作業は次のとおりです。

名前付きデータベースの概念については、『Advanced Operations Guide』の「Pervasive PSQL データベースの概念」を参照してください。

新規データベースを作成するには


メモ

Linux の場合、データベースを作成するディレクトリのオーナーは psql にする必要があります。そうでない場合はエラーとなり、7039:辞書パスが不正です。 というエラー メッセージが表示されます。chown コマンドを使用してディレクトリのオーナーを変更してください。たとえば、「chown psql ディレクトリ名」と指定します。


  1. PCC の Pervasive PSQL エクスプローラー で、データベースを新規作成するデータベース エンジンを右クリックします。
  2. 新規作成データベース]をクリックします。
    データベースの新規作成]ダイアログ ボックスが表示されます(図 23 を参照)。
  3. データベースの名前と場所を指定します(表 1 「識別子の種類別の制限」を参照)。
    既存の DSN と同じ名前にすることはできません。
    また、同じディレクトリに、ファイル名が同一で拡張子のみが異なるようなファイルを置かないでください。たとえば、同じディレクトリ内のデータ ファイルの 1 つに Invoice.btr、もう 1 つに Invoice.mkd という名前を付けてはいけません。このような制限が設けられているのは、データベース エンジンがさまざまな機能でファイル名のみを使用し、ファイルの拡張子を無視するためです。ファイルの識別にはファイル名のみが使用されるため、ファイルの拡張子だけが異なるファイルは、データベース エンジンでは同一のものであると認識されます。
  4. データベースの必要に応じて、ダイアログ ボックスで追加のオプションを指定します。オプションの説明は、表 10 を参照してください。

データベースのプロパティを変更するには

  1. PCC の Pervasive PSQL エクスプローラー で、プロパティを変更するデータベース エンジンを右クリックし、[プロパティー]をクリックします。

  2. プロパティ]ダイアログ ボックスで、プロパティを指定するツリー ノードを選択します。
  3. 必要に応じて、特定のプロパティを設定します。

データベースを削除するには

現在ログインしているデータベースを削除することはできません。『Pervasive PSQL User's Guide』のデータベース エンジンからログアウトするにはを参照してください。

データベース セキュリティが "混合" または "データベース" に設定されている場合は、まずセキュリティを解除する必要があります。データベースのセキュリティが "混合" または "データベース" に設定されている場合は、データベースを削除できません。Pervasive PSQL エクスプローラーを使用してセキュリティを無効にするおよび SQL を使ってセキュリティをオフにするにはを参照してください。

  1. PCC の Pervasive PSQL エクスプローラー で、削除するデータベースを右クリックします。
  2. 削除]をクリックします。
  3. 削除の確認で[はい]をクリックします。
    関連付けられている DSN エントリは常に削除されます。]オプションのチェックがオフの場合、[DSN 削除の確認]ダイアログが表示されます。

  4. データベースと関連付けられている DSN を削除する場合は、リスト内の DSN にチェック マークが入っていることを確認します。
    1 つのデータベースに複数の DSN を関連付けることができるので注意してください。このような場合は、一部の DSN を削除し、一部の DSN を残しておくことができます。
  5. 状況に応じ、PCC で DSN の削除をデフォルトの操作として設定したい場合は、[関連付けられている DSN エントリは常に削除されます。]オプションを選択します。

    メモ

    関連付けられている DSN エントリは常に削除されます。]オプションを選択すると、PCC はデータベースの削除時に DSN 削除の確認プロンプトを表示しなくなります。PCC は、削除されるデータベースに関連付けられているすべての DSN を自動的に削除します。

    後でこのオプションをオフに切り替える場合は、PCC で[ウィンドウ]メニューから[設定]を選択して[設定]ウィンドウを開き、[Pervasive]ノードを展開して[全般の設定]をクリックします。


データベース名を修復するには

あるデータベースのテーブル(データ ファイル)を、新規作成した別名のデータベースで使用しようとすると、その新しいデータベース用としてテーブルを開くことができないことがあります。場合によっては、そのテーブルは元のバインドされているデータベース名を持っている可能性があります。たとえば、元のデータベースで、バインドが設定されている、または参照整合性が設定されていると、データ ファイルはその元のデータベース名にバインドされます(バウンド データベースと整合性の設定も参照してください)。

新しいデータベース用にそれらのテーブルを開くことができるようにするには、その新しいデータベースのデータベース名を修復する必要があります。修復を行うと、テーブルは新しいデータベースと関連付けられます。

  1. PCC の Pervasive PSQL エクスプローラーで、データベース ノードを展開し、修復対象のデータベース名を右クリックします。
  2. データベース名の修復]をクリックします。
    次の表では、データベース、テーブル、あるいはその両方に対するセキュリティ設定に応じた必要な作業(ある場合)について説明します。セキュリティの作業も参照してください。

    セキュリティ設定
    必要な作業
    なし
    なし。データベース名の修復を実行します。それ以外の作業は必要ありません。
    データベース セキュリティ
    ユーザー名を "Master" とし、その Master ユーザーに対するパスワードを提供する必要があります。
    Advanced Operations Guide』の「データベース セキュリティ」も参照してください。
    Btrieve セキュリティ - クラシック
    データベース エンジンがリモート サーバー上で実行されており、オペレーティング システムのユーザー名とパスワードがローカル マシンとリモート サーバーとで異なっている場合は、そのリモート サーバー用のユーザー名とパスワードを提供する必要があります。
    Advanced Operations Guide』の「クラシック」も参照してください。
    Btrieve セキュリティ - 混合
    テーブルのデータ ディレクトリが DEFAULTDB データベースに追加されている必要があります。『Advanced Operations Guide』の「デフォルトのデータベースと現在のデータベース」を参照してください。
    さらに、データベースに定義されているユーザー名が、オペレーティング システムに定義されているユーザー名と完全に一致するなど、その他の混合セキュリティ要件も満たしている必要があります。『Advanced Operations Guide』の「混合」を参照してください。
    Btrieve セキュリティ データベース
    データベース セキュリティが有効になっている(Master パスワードが指定されている)場合は、ほかにデータベースの Btrieve セキュリティに対して必要な要件はありません。Master 用の権限で十分です。
    Advanced Operations Guide』の「データベース」も参照してください。
    テーブルのオーナー ネーム
    テーブルにオーナー ネームが設定されている場合、データベース名の修復の実行時にそのオーナー ネームの入力が要求されます(オーナー ネームに対して[オーナー ネームなしの読み込み専用アクセスを許可する]オプションが指定されている場合を除く)。『Advanced Operations Guide』の「オーナー ネーム」も参照してください。
    テーブルごとにオーナー ネームを提供するか、あるいは一連のテーブルに関連付けられている全オーナー ネームのリスト(オーナー ネーム間はカンマとスペースで区切る)を提供することができます。デフォルトで、オーナー ネームはアスタリスクで表示されます。オーナー ネームをプレーン テキストとして表示させたい場合は、[オーナー ネームを表示する]オプションを選択します。
    スキップ]ボタンを使用すると、特定のテーブルについてオーナー ネームの提供を省略することができます。 オーナー ネームが設定されているテーブルをスキップするには、[オーナー ネームについては今後このメッセージを表示しない。必要とするオーナー ネームが不明なテーブルはスキップされる]オプションを選択して[スキップ]をクリックします。
    スキップされたテーブル数は、修復操作の最後にダイアログ ボックスで表示されます。スキップされたテーブル名については、PCC のログに書き込まれます。


データベースの新規作成 GUI リファレンス

テーブル