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ハイパーバイザー製品には、聞き慣れない用語があるかもしれません。このセクションでは、より一般的な用語や Pervasive PSQL Vx Server でのみ用いられる用語について説明します。用語が Pervasive PSQL ドキュメントで使用されている場合は、以下の定義により Pervasive PSQL Vx Server を指します。
用語
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定義
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アプライアンス
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仮想マシンをホストするハイパーバイザーを実行する物理マシン。
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複製操作
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元のマシンと同じ MAC アドレスおよびシステム ID(SID)を持つ仮想マシンを作成する手順。
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クローン
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仮想マシンの複製。完全クローンとは、元の仮想マシンの完全なコピーで、関連する仮想ディスクもすべて含まれます。リンク クローンとは、元の仮想マシンのコピーです。このコピーの場合は、親仮想マシンの仮想ディスクへアクセスする必要があります。リンク クローンは、仮想ディスクに対する変更を別個のファイル セットに保存します。
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コンバーター(Converter)
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物理マシン イメージを仮想マシンに変換する、または、ある仮想マシン フォーマットを別の仮想マシン フォーマットへ変換するためのツール。デフォルトで、変換される仮想マシンには別の MAC アドレス、IP アドレスおよびシステム識別子(SID)が設定されますが、変換時にこれらのプロパティを簡単に編集することができます。
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コピーされた仮想マシン
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仮想マシンがコピーされるよう修正された場合、その仮想マシンはコピーされたと見なされます。コピー後には 2 つの異なる仮想マシンが存在します。
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コピー操作
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元のマシンとは異なる MAC アドレスおよびシステム ID(SID)を持つ仮想マシンを作成する手順。
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DPM
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DPM(Distributed Power Management)は VMware, Inc. によって提供される機能であり、作業負荷の要求に応じて DRS クラスターの容量の動的なライトサイジングを行うことで電源を節約します。DRS も参照してください。
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DRS
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DRS(Distributed Resource Scheduler)は VMware, Inc. によって提供される機能であり、論理リソース プールに統合された一連のハードウェア リソース全体で、コンピューティング キャパシティの動的な調整を行います。DRS は、リソース プールの物理マシン間で仮想マシンを再配置することにより、追加リソースを自動的に割り当てます。リソース プールを参照してください。
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ESXi
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VMware, Inc. によって提供されるエンタープライズ レベルのコンピューター仮想化製品であり、基盤となるオペレーティング システムを追加することなくサーバー ハードウェア上で直接実行します。
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EVC
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EVC(Enhanced vMotion Compatibility)は VMware, Inc. によって提供される機能であり、これを使用すれば異なる世代の CPU 間で仮想マシンを移行することができます。
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FCoE
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FCoE(Fiber Channel over Ethernet)は、Fiber Channel プロトコルを Ethernet ネットワークを通じて利用するための標準規格です。
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FT(フォールト トレランス)
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FT(Fault Tolerance:フォールト トレランス)は、ハードウェアやソフトウェアで予期せぬ障害が発生したときに、システムが正常な動作を保ち続ける能力です。フォールト トレランスの最低レベルは、電源障害が発生したときにも動作を継続できる能力です。多くのフォールト トレラント コンピューター システムでは、すべての動作をミラー化し各動作は 2 つ以上の複製システム上で実行されるため、一部で障害が発生してもほかのシステムでその動作が継続されます。
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FT/HA
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Fault Tolerance(フォールト トレランス)/High Availability(高可用性)。FT(フォールト トレランス)および HA(高可用性)を参照してください。
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完全仮想化
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仮想化のタイプの 1 つ。仮想マシンがハードウェアを完全にシミュレートすることで、ゲスト オペレーティング システムは修正されることなく独立して実行できます。
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ゲスト
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仮想マシンで実行するオペレーティング システム。1 つのハイパーバイザーに複数のゲストはあり得ますが、1 台の仮想マシンには 1 つのみです。ホストも参照してください。
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HA(高可用性)
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HA(High Availability:高可用性)とは、システムでコンポーネントの障害が発生した場合の、コンピューター システムにおけるリソースの可用性を指します。可用性とは、新しい動作を送信する、既存の動作をアップデートまたは変更する、あるいは前の動作の結果を収集するのいずれを問わず、ユーザー コミュニティーがシステムにアクセスする能力を指します。
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ハードウェア アシストによる仮想化
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仮想化のタイプの 1 つ。仮想マシン モニターの構築を容易にする構造上のサポートをハードウェアが提供することで、ゲスト オペレーティング システムは独立して実行できます。ハードウェアが仮想化への取り組みの改善に大きく貢献するので、最も強力な仮想化の形態です。
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HBA
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HBA(Host Bus Adapter)はホスト コンピューターのバスとファイバ チャネル ループ間に存在する I/O アダプターで、2 つのチャネル間における情報の転送を管理します。ホスト プロセッサーのパフォーマンスに与える影響を最小限に抑えるためには、ホスト バス アダプターは自動的に多くの低レベル インターフェイス機能を実行するか、あるはい最小プロセッサーを伴って実行します。
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ホスト
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仮想化ソフトウェアを使用して仮想マシンを実行するコンピューター。ホスト マシンまたはホスト コンピューターとも呼ばれます。仮想化ソフトウェアがインストールされている物理コンピューターです。
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ハイパーバイザー
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複数のオペレーティング システムを 1 台のホスト コンピューターで同時に実行できるプラットフォーム。
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アイドル状態
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仮想マシンは実行中であるが、オンラインで操作が行われていない、または実際の動作を行なっていない状態。vLockStep も参照してください。
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ライブ マイグレーション
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Microsoft の用語で、ネットワーク接続が切断されることなく、またユーザーにダウンタイムを認識させることもなく、仮想マシンを実行したまま別のアプライアンスへ移動させること。
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MAC アドレス
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MAC(Media Access Control)アドレスは、ネットワークの各ノードを一意に識別するハードウェア アドレスです。
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移動動作
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仮想マシンを構成するファイルをある場所から別の場所へ移動させる動作で、移動後、仮想マシンのインスタンスは 1 つのみになります。クローン とは対照的です。
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OVF
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OVF(Open Virtualization Format)は、仮想アプライアンスの移植と配置のために策定されたパッケージングのための標準です。OVF を使用すれば、ISV(独立系ソフトウェアベンダー)は、顧客各自が選択した仮想化プラットフォームで実行させることができる、パッケージ化された単一のアプライアンスを作成できます。http://dmtf.org/jp/technology/vman で、DMTF(Distributed Management Task Force)の仮想化管理も参照してください。
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準仮想化
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仮想化のタイプの 1 つ。仮想マシンはハードウェアをシミュレートする必要はありませんが、その代わりに特別な API を提供します。この API を用いて、ゲスト オペレーティング システムは、ハイパーバイザーに対し従来とは異なる方法で動作するよう依頼する特殊なハイパーコール(Hypercall)を行うことができます。たとえば、準仮想化環境は、実際にできる以上に、完全に異なるハードウェア上で実行されているように装うことができます。
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部分仮想化
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仮想化のタイプの 1 つ。ターゲット環境の一部がシミュレートされます。通常、これはオペレーティング システム全体を仮想マシンで実行できない(これを実行できるのが完全仮想化)が、多くのアプリケーションが実行できることを意味します。ターゲット環境の特定のハードウェア機能がシミュレートされない場合、それらの機能を使用するアプリケーションはエラーになります。
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物理的 Pervasive PSQL Vx Server
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物理マシン上の Pervasive PSQL Vx Server インスタンス。Pervasive PSQL Vx Server インスタンスも参照してください。
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プール
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仮想マシンのアクセス制御、組織および制限を論理的にグループ化したもの。それらの仮想マシンは既にロード、設定および認証されており、アイドル/サスペンド状態になっています。仮想マシンをホストするアプライアンスの可能性を除けば、仮想マシンがプールから開始されたときその仮想マシンは何も変更されません。
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Pervasive PSQL Vx Server インスタンス
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物理マシンまたは仮想マシンにインストールされた Pervasive PSQL Vx Server。
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クイック マイグレーション
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Microsoft の用語で、仮想マシンをサスペンドし、それを別のアプライアンスへ割り当てた後、その仮想マシンを再開します。この仮想マシンへの接続は削除されます。
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リソース プール
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リソース(CPU、メモリ、電源、ストレージおよびネットワーク リソースを含む)を柔軟に管理するための論理的な抽象概念。
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シャドウ コピー
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ストレージ配列内で選択可能なデータ部分のバックアップ コピー。
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SRM
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SRM(Site Recovery Manager)は VMware, Inc. より提供されるディザスタ リカバリ製品で、リカバリ プランの一元管理を提供し、パフォーマンスに影響を与えないテストを可能にし、そしてサイトのリカバリや移行処理を自動化します。
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Storage vMotion
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VMware, Inc. が提供する製品で、重要なアプリケーションのサービスを中断することなく、ストレージ アレイ間で仮想マシン ディスク ファイルのライブ マイグレーション(ストレージ マイグレーション)を可能にします。
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サスペンド状態
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仮想マシンの状態の 1 つ。オペレーティング システムや実行しているアプリケーションが実行途中で中断されるため、そのデータをサスペンド状態ファイルに書きこむことができます。その後、サスペンドした仮想マシンは、サスペンド状態が開始されたときと同じ場所からすべてのアプリケーションとデータを伴い再開することができます。サスペンド状態は、さまざまなオペレーティング システムによって提供される休止状態機能に似ています。
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テンプレート
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仮想マシン テンプレートは、繰り返し使用できるハードウェアおよびソフトウェア設定の標準グループを提供して、それらの設定で構成される仮想マシンを新たに作成します。通常、テンプレートから作成された新しい仮想マシンには、異なる MAC アドレスとシステム ID(SID)が生成されます。それ以外の構成やソフトウェアのプロパティは、テンプレートの開始時および新しい仮想マシンの作成時にそれらを変更しない限り、テンプレートのソースである仮想マシンと同じです。
ハイパーバイザー製品によっては、一度だけ実行されるスクリプトを指定して、仮想マシンごとのカスタマイズ処理を起動させることもできます。たとえば、Pervasive PSQL Vx Server の clilcadm ユーティリティを起動する 1 回実行スクリプトを使用してキーを認証できます。
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TrueCopy
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Hitachi Data Systems が提供する製品の 1 つで、障害回復または離れた場所間でのデータ移行に対し、継続的、非破壊的およびホスト非依存のリモート データレプリケーションを提供します。
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UCNA
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UCNA(Universal Converged Network Adapter)は、Emulex 社が提供する高性能の Ethernet(10GbE)多機能アダプターです。これは、TCP/IP、TOE(TCP Offload Engine)、FCoE(Fiber Channel over Ethernet)および iSCSI 用のプロトコル オフロードを使用して、最適化されたネットワークとストレージ パフォーマンスを提供します。
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USP
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USP(Universal Storage Platform)は、Hitachi Data Systems 製品ラインにおけるエンタープライズ向けストレージ アレイ用のブランド名です。
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vLockStep
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VMware, Inc. のフォールト トレランスの背後にある機能で、2 つの仮想マシンを同期させます。
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仮想マシン
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仮想マシン(Virtual Machine)。マシン(コンピューター)のソフトウェア実装で、物理マシンのようにプログラムを実行します。
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vMotion
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VMware, Inc. の機能の 1 つで、継続的なサービスの可用性、完全なトランザクションの整合性を維持しながら、ダウンタイムなしで実行中の仮想マシンをある物理サーバーから別のシステムへライブ マイグレーションすることができます。
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XenMotion
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Citrix の製品 XenServer に含まれる機能の 1 つで、停止またはダウンタイムなしで、ある物理ホスト システムから別のシステムへ仮想マシンの実行をライブ マイグレーションすることができます。
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