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ここでは、Pervasive PSQL Vx Server の使用に関する以下の項目について説明します。
当初は Pervasive PSQL Vx Server をインストールしていた物理マシンを、ビジネスのニーズの変化に応じて仮想マシンに移行することができます。
物理マシンから仮想マシンへ移行する場合は、MAC アドレスとホスト名を移行前と同じままにすること、またインターネット接続が可能である必要があります。移行を実行する前に、移行する物理マシンの NIC ごとの MAC アドレスを必ず記録しておいてください。
いくつかのハイパーバイザー移行ユーティリティでは、MAC アドレスを手動で指定するのではなく、新しい MAC アドレスが自動的に生成されることがあります。そのような状況の場合、Pervasive PSQL Vx Server が確実に仮想マシンで実行するよう、以下のいずれかの操作を行う必要があります。
Pervasive PSQL Vx Server は IP アドレスに依存しませんが、仮想マシン自体は依存する可能性があります。異なる MAC アドレスがネットワーク ノードに割り当てられると、仮想マシンに異なる IP アドレスが割り当てられてしまう可能性が高くなるので注意してください。お使いの仮想マシンが DNS(Domain Name System)ではなく、生の IP アドレス、またはホスト ファイルに依存する場合は、必ず IP アドレスに関して適切な対応を行なってください。
"ipconfig /all"(Windows)または "ifconfig -a"(Linux)などの特定のネットワーク コマンドを実行した場合は、擬似インターフェイスを見ることがあります。たとえば、Windows で IPv6 が有効な場合、Teredo および ISATAP 擬似インターフェイスを見ることができます。Linux の場合、IPv6 を有効にすると、sit0 という擬似インターフェイスを作成します(ハイパーバイザー製品によっては、Linux 上で vmnet0、vir0、vix0 または br0 などの擬似インターフェイスが見えることもあります)。
擬似インターフェイスに MAC アドレス(物理アドレスまたは HWaddr )がない場合、このインターフェイスを無視できます。Pervasive PSQL Vx Server の認証に関係するのは、MAC アドレスが割り当てられたインターフェイスのみです。
Pervasive PSQL Vx Server はどれが実際のインターフェイスであり、どれが擬似インターフェイスかを判断しようとします。ハイパーバイザー ベンダーおよびプラットフォーム ベンダーにとって、そのような判断はより困難です。擬似インターフェイスによって、指定できないまたは変更できない MAC アドレスが割り当てられている状況に遭遇した場合は、以下の手順に従ってください。
上記の手順で、永続的な変更を仮想マシンに適用します。ネットワーク サービスまたはインターフェイスに対し、一時的、短期間の変更を行う必要がある場合は、これらの手順は省くことができます。
たとえば、デバッグ目的で NIC を追加インストールする必要があるとします。そのような NIC の追加によって、Pervasive PSQL Vx Server キーの状態は "検証失敗" に変わります。Pervasive PSQL Vx Server は検証失敗の状態でも 30 日間は正常に機能します。
デバッグが完了したら、追加した NIC を削除します。License Administrator で修復を実行します。『Pervasive PSQL User's Guide』の「キーを修復するには」を参照してください。修復後、Pervasive PSQL Vx Server キーの状態は "アクティブ" に戻ります。
仮想マシン ネットワーク サービスおよびインターフェイスが 30 日以内に元の構成に戻される場合は、検証失敗の状態でも Pervasive PSQL Vx Server は完全に機能し続けます。『Pervasive PSQL User's Guide』の「検証失敗および検証失敗期間」も参照してください。
ライブ マイグレーション、フォールト トレランス、高可用性、準仮想化、リソースのスケジューリングおよび障害回復などのハイパーバイザー製品機能を使用するために、Pervasive PSQL Vx Server を特別な手順で設定する必要はありません。 MAC アドレスとホスト名に一貫性があり、インターネット接続が有効であれば、Pervasive PSQL Vx Server は認証され、完全に機能し続けます。
障害回復など特定の状況ではネットワークやハードウェアの変更が必要となることもあります。以下の項目を変更しても Pervasive PSQL Vx Server には悪影響を与えません。
データベース エンジンが起動している場合、Pervasive PSQL Vx Server はメモリの増加や物理ストレージなどハードウェアの特定の変更を認識しないので注意してください。このような変更を認識させる場合は、データベース エンジンを停止して再起動する必要があります。
Pervasive PSQL Vx Server は仮想マシン リソース プールおよびテンプレートで使用することができます。両方を使用する場合は、それぞれの Pervasive PSQL Vx Server で独自の製品キーが必要となります。『Pervasive PSQL User's Guide』の「ライセンスの実施」を参照してください。
リソースプール内の、データベース エンジンを含む各仮想マシンで Pervasive PSQL Vx Server が認証される必要があります。また、この仮想マシンは Pervasive PSQL Vx Server の動作要件を満たしている必要があります。動作要件を参照してください。
テンプレートから作成した仮想マシンで Pervasive PSQL Vx Server を認証するには、構成スクリプトを使用することができます。このスクリプトは、ゲスト オペレーティング システムのカスタマイズ時に、Pervasive PSQL Vx Server キーを認証するための CLI License Administrator ユーティリティを起動することができます。この認証にはインターネット接続が必要です。『Pervasive PSQL User's Guide』の「License Administrator のコマンド ライン インターフェイス」を参照してください。
ゲスト オペレーティング システムのその他のプロパティ(ホスト名など)をカスタマイズすることを忘れないでください。それらのプロパティは Pervasive PSQL Vx Server の実行には依存しません。
一般的なガイドラインとして、共通(アフィニティ)規則を使用する場合は、必ずすべてのコアを同じソケットで実行するようにしてください。Pervasive PSQL Vx Server はマルチコアをサポートするため、これがパフォーマンスの向上に役立ちます。ご自身の構成に応じて非共通規則を使用することもできます。
MSCS 構成用のデータ デバイスとして RDM(Raw Device Mapping)を使用する場合は考慮すべき事項があります。RDM については、ベンダーのドキュメントを参照してください。
DRS(Distributed Resource Scheduler)でフォールト トレランス/高い可用性を使用する場合、ロード バランスはフェイルオーバー後にのみ行うことができることに留意してください。DRS については、ベンダーのドキュメントを参照してください。
Pervasive PSQL Vx Server で最高のパフォーマンスを実現するには、以下の事項を順守してください。
データのバックアップを参照してください。
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