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ゲートウェイ構成で説明したように、データベース エンジンがインストールされていないコンピューター上にデータ ファイルが存在する場合にのみ、このセットアップを使用する必要があります。
すべてのコンピューターにデータベース エンジンがインストールされている場合は、ほかの構成を使用する必要があります。
メモ
データが存在するコンピューターが起動時にデータベース エンジンを起動していない場合は、誤ってゲートウェイ構成が適用されます。ほかのワークグループ エンジンがデータにアクセスしようとしたときに、ローカル データベース エンジンが起動していないと、アクセスを試行するデータベース エンジンが自身をそのデータ ファイルのゲートウェイとして確立します。
この状況は、本章で説明したように固定ゲートウェイを指定するか、またはローカルのワークグループ エンジンを再起動する前にデータをリクエストするコンピューターがないことを確認した上で、データが存在するコンピューターをシャットダウンし、再起動することによって解決することができます。データ ディレクトリから ~PVSW~.LOC ファイルを削除してゲートウェイが再確立されないようにする必要があります。
ゲートウェイのみがファイルを提供するように設定したい場合は、Gateway Locator ユーティリティ を使用して静的なロケーター ファイルを設定するのが最も良い方法です。
2 つの異なるゲートウェイ構成をセットアップすることができます。デフォルトの動作は、「動的」ゲートウェイ構成です。この構成では、リモート データ ファイルを最初に開いたエンジンが、ディレクトリ内のすべてのファイルを閉じるまでゲートウェイ エンジンとして機能します。次にデータ ファイルを開いたエンジンが新しいゲートウェイ エンジンになります。この構成は最も柔軟性がありますが、エンジンが複数のネットワーク プロトコルを試行したり、既存のゲートウェイ エンジンをチェックするので、データベースへの初期接続に時間がかかります。
メモ
複数の共有データ ソースを扱うピアツーピア構成で動的ゲートウェイを使用しないでください。この構成はサポートされているので設計どおりに動作しますが、複数のエンジンが複数のデータのロケーション間でオーナーシップをやり取りするので、接続に著しく時間がかかります。また、リモート コンピューター上のワークグループ エンジンがローカルのハード ドライブにあるデータのゲートウェイとなる状況が発生する可能性もあります。ローカルのワークグループ エンジンの方がより高いパフォーマンスでデータを提供できる場合、この待ち時間は明らかに無駄なものです。
この状況を防ぐには、各コンピューターの起動時に、そのすべてのコンピューター上のワークグループ エンジンが起動するようにしておきます。また、通常、ワークグループ エンジンはユーザーがログオンするまで起動しないので、各コンピューターでログオンしておく必要があります。
各コンピューター上にあるデータ ファイルのゲートウェイとしてそれぞれのコンピューターを固定で割り当てることによって、この状況を防ぐこともできます。このタスクを実行する方法については、固定ゲートウェイをセットアップするにはを参照してください。
もう 1 つの構成は、「永続」または「固定」ゲートウェイ構成と言います。この構成では、特定のディレクトリのゲートウェイ エンジンとして、特定のエンジンを割り当てます。ほかのエンジンがデータにアクセスしようとしたときに、このエンジンが起動していなかった場合は、エラー コードが返されデータを使用することはできません。
動的ゲートウェイをセットアップするには
固定ゲートウェイをセットアップするには
特定のディレクトリに対して固定ゲートウェイ エンジンを指定するには、固定ゲートウェイ エンジンにする名前が含まれる ~PVSW~.LOC ファイルの属性を読み取り専用に変更する必要があります。このタスクを実行する方法はいくつかあります。
Gateway Locator ユーティリティでは、ネットワークにおけるゲートウェイ構成の制御と確認が行えます。このセクションでは、さまざまな目的でこのユーティリティを使用する方法について説明します。
このユーティリティを使用すれば、特定のディレクトリにあるデータ ファイルのゲートウェイとして使うワークグループ エンジンをユーザーが指定したり変更することができます。Gateway Locator ユーティリティは、Pervasive PSQL v11 SP3 ワークグループ エンジンでのみ使用することができます。
Gateway Locator は、ロケーター ファイル ~PVSW~.LOC
を読み込んで操作することにより動作します。このファイルは、ゲートウェイ エンジンを割り当てた任意のディレクトリに常駐します。このファイルがロック(使用中)されている場合、Gateway Locator は、その特定のディレクトリのゲートウェイとして使われるワークグループ エンジンを見つけることはできますが、変更することはできません。
Gateway Locator ユーティリティを起動するには
メモ
Gateway Locator はデータ ディレクトリ用にゲートウェイを設定するために使用できます。データ ディレクトリの場所はこのツールでは保存されません。したがって、[変更]をクリックする前にディレクトリ パスを必ず設定する必要があります。
ゲートウェイ ワークグループ エンジンの検索
ターゲット ディレクトリを選択して、[リフレッシュ]ボタンをクリックすると、選択したディレクトリ(存在する場合)のゲートウェイ エンジンの名前が[割り当てられたゲートウェイ]ボックスに表示されます。選択したディレクトリ用のゲートウェイが存在しない場合は、ボックスに[割当てなし]と表示されます。
ゲートウェイ ワークグループ エンジンの変更
ターゲット ディレクトリの選択後は、[変更]をクリックし、特定のディレクトリのゲートウェイとして機能させるワークグループ エンジンを選択します(そのディレクトリのロケーター ファイルがロックされている場合、このボタンは使用不可になります)。次のダイアログ ボックスが表示されます。
ゲートウェイとするサーバーのマシン名を入力または参照します。
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