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PCC ではデータベース エンジンの特定の動作と属性を監視することができる Monitor ユーティリティを組み込んでいます。このユーティリティは MicroKernel エンジンおよびリレーショナル エンジンの状況も監視できます。監視情報は一連のタブ構成で表されます。タブの配置は必要に応じて変えることができます。タブ内のデータ列も配置を変えたり並べ替えたりすることができます。ある特定の時点のスナップショットを表示し、その情報は手動または自動でリフレッシュすることができます。
PCC 内で、Pervasive PSQL エクスプローラーから Minitor にアクセスできます。
データベース エンジン用の Monitor にアクセスするには
下の表は次の図のユーザー インターフェイス コンポーネントの説明です。画像上のそれぞれの領域をクリックするとその詳細が表示されます。
GUI オブジェクト
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説明
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関連情報
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[ファイル]メニュー
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以下のコマンドが実行できます。
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[ウィンドウ]メニュー
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以下の PCC 要素および Monitor 要素を表示することができます。
このメニューの[設定]では Monitor ユーザー インターフェイスおよび PCC のその他の要素の初期設定を行うこともできます。
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[ヘルプ]メニュー
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以下の情報にアクセスすることができます。
このメニューから PCC ログをクリアすることもできます([PCC ログの消去])。
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『Pervasive PSQL User's Guide』の 「Pervasive PSQL のイベント ログ」
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自動リフレッシュの設定
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自動リフレッシュのオン/オフを切り替えます。
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リフレッシュ レートの設定
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Server Monitor ユーザー インターフェイスの情報を更新する間隔(秒数)を設定するダイアログ ボックスが表示されます。
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タブ設定領域
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その時点でデータベースに発生している動作についての情報を表示する、グリッド形式の 5 つのタブがあります。いずれかのタブを選択すると、タブ ラベル行の右端には、そのタブに適用されるアイコンが表示されます。
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Monitor の初期設定は、Monitor 自体または PCC のどちらからでも設定できます。いずれも、[ウィンドウ > 設定 > モニター]の順に選択し、[設定]ダイアログ ボックスで[モニター]ページを開きます。
設定できる初期設定には 2 つのタイプがあります。1 つは、Monitor ユーザー インターフェイスのレイアウト設定です。Monitor を次回開くとき、今回のタブの配置を復元するよう設定できます。これはアクセスするサーバーごとに設定できます。もう 1 つは、特定のグリッドに対する機能の設定です。列幅、ソート順、列の順序などの機能について設定できます。別のサーバーでその特定のグリッドを開いた場合、そのグリッドにも同じ設定が適用されます。このため、異なるサーバーで同じグリッドを簡単に比較することができます。
Monitor の情報は、指定した間隔または必要に応じて随時リフレッシュすることができます。また、リフレッシュを行わないようにすることもできます。短い間隔で多くのウィンドウをリフレッシュすると、パフォーマンスが低下する可能性があるので注意してください。
自動リフレッシュ
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随時リフレッシュ
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[ファイル > 自動リフレッシュ]の順に選択するか、または[データをリフレッシュ]アイコンをクリックします。
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リフレッシュしない
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自動リフレッシュ設定([自動リフレッシュはオン/オフになっています])アイコンを使用して自動リフレッシュをオフにします。
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タブは、必要に応じて配置を変更したり、分離させたり、また再び一体化したりすることができます。タブを移動させるには、そのタブ ラベル上にカーソルを置いてマウスの左ボタンを押したまま、目的の位置へ移動します。
タブによってデータの性質が異なるため、実行できる操作もタブごとに異なります。これらの操作は、タブ ラベル行の右端に表示されるアイコンによって実行されます。次の表では、各種アイコンの説明とそのアイコンが表示されるタブを示します。
以下のセクションでは、Monitor の各タブで表示される動作について説明します。
このタブでは、現在開いている MicroKernel ファイルについての情報を提供します。
パス
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ファイルの場所のディレクトリとすべてのサブディレクトリを提供します。
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ファイル
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ファイル名(サフィックスを含む)を示します。
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ページ サイズ
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ファイルの各ページ サイズ(バイト単位)を表します。
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リードオンリー
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このファイルに、オペレーティング システムからリードオンリーのフラグが付けられているかを示します。
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レコード ロック
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選択したファイルのアクティブ ハンドルのいずれかが、レコード ロックを行っているかどうかを示します。どのアプリケーションもロックされたレコードを読み込むことが可能ですが、レコードの変更や削除ができるのは、ロックを行ったアプリケーションのみです。レコード ロックはファイルを開いたアプリケーションがレコードを更新している期間中にのみかかります。 "はい" はファイルに対し 1 つ以上のレコード ロックが適用されていることを示し、"いいえ" はロックされたレコードがないことを示しています。
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トランザクション ロック
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選択したファイルのアクティブ ハンドルのいずれかが、トランザクション ロックを行っているかどうかを示します。トランザクション ロックはファイルを開いたアプリケーションがトランザクションの作業をしている期間中にのみかかります。
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物理ファイル サイズ
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ファイルのサイズをキロバイト(KB)で示します。この情報は特に、容量ベースのライセンス モデルでファイルごとの使用データ量を再調査する場合に役立ちます。『Pervasive PSQL User's Guide』の「容量ベース ライセンス モデル」も参照してください。
モニターでは、個々のファイルのサイズにはキロバイト(KB)、またリソースの使用状況(「リソース使用状況の表示」)にはメガバイト(MB)の単位を使用します。License Administrator ではサイズの単位にギガバイト(GB)を使用しています。これは、使用データがその単位でキーに関連付けられているからです。コンテキストごとに適切な単位を必要とします。
大量レコードの挿入直後にファイルを閉じた場合、モニターではそのファイルのサイズの変更が直ちに反映されません。たとえば、そのファイルに関する[物理ファイル サイズ KB]の統計情報は、次回そのファイルが読み取りまたは書き込みのために開かれるまで更新されません。
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[ハンドルを表示/非表示]アイコンでハンドルを表示するよう設定した場合、アクティブ ファイルのハンドル情報を見ることができます。アクティブ ファイルのハンドルには以下の情報が含まれます。
このタブでは、ストレージ(記憶域)エンジンに対する現在の接続情報を提供します。
[ハンドルを表示/非表示]アイコンでハンドルを表示するよう設定した場合、MicroKernel セッションのハンドル情報を見ることができます。MicroKernel セッションのハンドルには以下の情報が含まれます。
このタブでは、進行中の MicroKernel 操作におけるさまざまな情報の値を示します。グリッドでは、現在の値に加えてピーク値や最大値も提供されるので、使用するリソースおよび必要なリソースを評価することができます。"ピーク値" は、MicroKernel が起動してから現在までにそのリソースが記録した最高値です。"最大値" は許容される最大値です。次の表では、最大値が無制限のリソースを示します。
ファイル数
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MicroKernel によって現在開かれているファイル数。
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ハンドル数
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アクティブ ハンドルの数。MicroKernel は、ユーザーがファイルを開くたびにハンドルを作成します。1 つのセッションが同じファイルに対していくつかのハンドルを持つことができます。
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クライアント数
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MicroKernel にアクセス中のクライアントの数。1 台のマシンで複数のクライアントがデータベース エンジンに同時にアクセスできます。データベース エンジンはクライアント一覧を動的に管理します。クライアント数はコンピューターのメモリによってのみ制限されます。
「クライアント」とは、クライアント ID(トランザクショナル エンジン インターフェイス)によって、またはリレーショナル エンジン インターフェイスへの接続によって確立されたセッションをいいます。データベース エンジンは、Pervasive PSQL システム ファイル、メタデータ ファイル、dbnames.cfg およびデフォルトのシステム データベースへのアクセスなど、独自の内部処理用にさまざまなクライアント セッションを使用します。クライアント数は、内部的なクライアント セッションと非内部的なクライアント セッションの両方を示します(「セッション情報の表示」を参照)。
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ワーカ スレッド数
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MicroKernel の並行プロセスの数。
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ユーザー数
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同時に接続しているユーザー数。この最大値は、使用許諾契約書に従って許可される、最大ユーザー数です。
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セッション数
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データベース エンジンによって使用されているセッション数。「使用されているセッション数」は端的に「セッション数」ともいいます。この最大値(「セッション数の制限値」ともいいます)は、使用許諾契約書に従って許可される最大セッション数を示します。
セッション数は、MicroKernel エンジンまたはリレーショナル エンジンを介して確立されたすべてのセッションを示します。
セッション数に関するメッセージは、Pervasive PSQL のさまざまなログ リポジトリに記録されます。『Pervasive PSQL User's Guide』の 「Pervasive PSQL メッセージ ログ」を参照してください。
データベース エンジンは、Pervasive PSQL システム ファイル、メタデータ ファイル、dbnames.cfg およびデフォルトのシステム データベースへのアクセスなど、独自の内部処理用にさまざまなセッションを使用します。これらの内部セッションについてはセッション数を消費しません。
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使用中データ MB
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同時に開く全データ ファイルのサイズ(MB 単位)。この最大値は、使用許諾契約書に従って許可される、同時に開く全データ ファイルの総量です。この最大値は、「使用データの制限値」ともいいます。
使用データの値は、データ ファイルが初めて開かれたときに増加します。データ ファイルが既に開かれていれば、それ以降に開く際には総量に加算されません。使用データは、開くファイルのサイズが増加した場合にも増えます。既に開かれているファイルのサイズが大きくなって使用データの制限を超えても、そのファイルに対する操作は引き続き許可されます。
使用データの値は、データ ファイルを開いた最後のユーザーがそのデータ ファイルを閉じたとき減少します。複数のユーザーが同じデータ ファイルにアクセスできるので、そのデータ ファイルを開いたすべてのユーザーがそのファイルを閉じないと使用データは減少しません。
データに関するメッセージは、Pervasive PSQL のさまざまなログ リポジトリに記録されます。『Pervasive PSQL User's Guide』の 「Pervasive PSQL メッセージ ログ」を参照してください。
データベース エンジンは、Pervasive PSQL システム ファイル、メタデータ ファイル、dbnames.cfg およびデフォルトのシステム データベースなど、独自の内部処理用にさまざまなファイルを使用します。内部処理に使用するファイルによって使用データの値が増えることはありません。
大量レコードの挿入直後にファイルを閉じた場合、モニターではそのファイルのサイズの変更が直ちに反映されません。たとえば、そのファイルに関する[使用中データ MB]の統計情報は、次回そのファイルが読み取りまたは書き込みのために開かれるまで更新されません。
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トランザクション数
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トランザクションの数。このリソースの最大値に制限はありません。
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ロック数
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レコード ロックの数。このリソースの最大値に制限はありません。
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このタブでは、データ ストレージ エンジンとの通信に関する情報を表示します。通信統計情報とリソース使用状況情報がそれぞれ別のペインに分かれています。
通信統計情報は、データベース エンジンの起動時から現在までに処理された回数の合計が計算されています。「増加値」は、[MicroKernal 通信統計情報]タブへ最後にアクセスしてから現在までに発生した回数を示しています。増加値のカウントをリセットして再スタートさせるには、[増加値をリセット]をクリックします。
処理済リクエスト総数
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データベース エンジンが処理している、ワークステーションやリモート、サーバーベース アプリケーションからのリクエストの数。
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SPX 処理済リクエスト数
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データベース エンジンが処理している、クライアントやリモート、サーバーベース アプリケーションからの SPX リクエストの数。
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TCP/IP 処理済リクエスト数
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データベース エンジンが処理しているクライアントやリモート、サーバーベース アプリケーションからの TCP/IP リクエストの数。
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NetBIOS 処理済リクエスト数
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データベース エンジンが処理している、クライアントやリモート、サーバーベース アプリケーションからの NetBIOS リクエストの数。
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接続タイムアウト数
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Auto Reconnect がクライアントに再接続を試行するときのタイムアウトの回数。「自動再接続タイムアウト」も参照してください。
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接続復元数
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AutoReconnect 機能が接続タイムアウトから回復に成功した回数を示します。
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リソース使用状況情報では、現在値(発生回数)を提供します。さらに、比較のため、使用状況のピーク値(MicroKernel が起動してから現在までにそのリソースが記録した最大数)および使用できる最大値も示します。次の表では、各リソースの現在値を定義し、必要であれば最大値についても説明します。
通信スレッド数
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MicroKernel で現在処理中のリモート リクエストの数。ここには、ローカルのリクエストについての情報は含まれません。処理中のリモートおよびローカル スレッドの合計については、「リソース使用状況の表示」を参照してください。
データベース エンジンは必要に応じて、通信スレッド数を許容される最大値まで動的に増加させます。Windows および Linux プラットフォームでは、最大値は 1,024 です。
通信スレッドはモニターのリクエストを処理するためにも使用されるので、現在の通信スレッド数にはこの数も含まれています。この状態は正常です。
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リモート セッション総数
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データベース エンジンに接続したリモート クライアントの数。最大数は動的で、ゼロが表示されます。
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SPX リモート セッション数
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SPX プロトコルを介してデータベース エンジンに接続したリモート クライアントの数。
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TCP/IP リモート セッション数
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TCP/IP プロトコルを介してデータベース エンジンに接続したリモート クライアントの数。
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NetBIOS リモート セッション数
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NetBIOS プロトコルを介してデータベース エンジンに接続したリモート クライアントの数。
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このタブでは、リレーショナル エンジンに対する現在の接続情報を提供します。
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