Distributed Tuning Interface Guide (v11)

DTI を使用する一般的なタスク

ここでは、DTI でよく使用される主要なタスクを説明します。

DTI を使ってサーバーへの接続を行う

サーバーへの接続ハンドルを取得する手順を説明します。多くの DTI 関数にとって、これは最初の手順です。

サーバーへの接続ハンドルを取得するには

  1. DTI セッションの開始
    // 返されるステータス コードを初期化する 
    BTI_LONG status = 0; 
    // 予約済みのパラメーターを使って PvStart 関数を 
    // 呼び出す 
    status = PvStart(0); 
    
  2. サーバーへの接続
    // 変数を初期化する 
    BTI_LONG status = 0; 
    BTI_CHAR_PTR uName = "jsmith"; 
    BTI_CHAR_PTR pword = "123"; 
    BTI_CHAR_PTR svrName = "myserver"; 
    BTI_LONG hConn = 0xFFFFFFFF; 
    // 実行後、hConn にはほかの関数へ渡すための 
    // 接続ハンドルが格納される 
    status = PvConnectServer(svrName, uName, pword, &hConn); 
    // status が 0 でない場合は、ここでエラー処理を行う 
    

接続ハンドルは多くの DTI 関数で必要となります。同時に複数の接続を開くことができます。ただし、それぞれの接続または関数について、PvDisconnect() 関数を呼び出してハンドルを解放する必要があります。

status = PvDisconnect(phConn); 

DTI を使って設定 ID を取得する

設定関数の多くは、パラメーターとして設定 ID を使用します。次の手順は、設定 ID を取得するために必要不可欠な関数について説明します。

特定の設定の ID を取得するには

  1. 接続ハンドルを取得するために、DTI を使ってサーバーへの接続を行うの手順を実行します。
  2. 「PvConnectServer()」で返された接続ハンドルを使って 「PvGetCategoryList()」を呼び出し、カテゴリの一覧を取得します。
  3. 各カテゴリについて、設定の一覧および設定数をそれぞれ 「PvGetSettingList()」「PvGetSettingListCount()」を使って取得します。
  4. 必要な設定を精査します。
  5. 「PvGetSettingInfo()」を使って、設定についての情報を取得します。
  6. 完了したら、「PvDisconnect()」を呼び出してサーバーから切断します。
  7. 「PvStop()」を呼び出して DTI セッションを終了します。

DTI 構造体をパラメーターとして渡す

多くの関数で、関数呼び出しを行うときに DTI 構造体を渡すことが要求されます。以下のサンプル コードでは、構造体を含む関数呼び出しの例を示します。DTI 構造体の詳細については、「DTI 構造体」を参照してください。

WORD rValue = P_OK; 
TABLEMAP* tableList; 
WORD tableCount; 
rValue = PvGetTableNames(m_DictHandle, &tableList, &tableCount); 
 

DTI のサンプル プログラム

Distributed Tuning Interface のリファレンス