|
Pervasive PSQL は、物理環境および仮想環境において稼働時間を最大化する数々のソリューションと互換性があります。そのようなソリューションは絶えず進化し続けていますが、通常、そのタイプは高可用性、フォールト トレランスおよび障害回復に分類されます。
「高可用性」の定義は、高可用性ソリューションを提供するソフトウェア ベンダーによって異なる可能性があります。一般的には、ハードウェア障害やソフトウェア障害、または必要なメンテナンスの発生にかかわらず、稼働し続ける時間の基準レベルに対するシステム設計手法を指します。
物理環境において高可用性を保証するための一般的な手法はフェールオーバー クラスタリングです。仮想マシン環境において高可用性を保証するための一般的な手法はマイグレーション(移行)です。
Pervasive PSQL はフェールオーバー クラスター環境のリソースとして機能するよう設計されています。この環境では一度に 1 つのサーバー ノードのみが共有記憶域サブシステムにアクセスします。プライマリ ノードがエラーになった場合は、セカンダリ ノードへのフェールオーバー(切り替え)が発生します。フェールオーバー クラスタリングを使用すると、ソフトウェアのアップグレードやハードウェアのメンテナンスの実行時にもシステムを利用可能な状態にしておくことができます。
Pervasive PSQL は Microsoft フェールオーバー クラスター サービスおよび Linux Heartbeat と互換性があります。フェールオーバー クラスタリングの定義および実装については、各ベンダーのドキュメントを参照してください。Pervasive PSQL Server は、フェールオーバー クラスターが物理ノードを使用する場合に推奨される製品です。Pervasive PSQL Vx Server は、仮想マシン ノードを使用するクラスター用に推奨される製品です。
フェールオーバー クラスタリングを参照してください。
一般論として、マイグレーションとは、実行している仮想マシンまたはアプリケーションを、クライアントやアプリケーションを切断することなく異なる物理マシン間で移動させることです。通常は、仮想マシンのメモリ、記憶域およびネットワーク接続が移行先に移行されます。
Pervasive PSQL Vx Server は Microsoft Hyper-V、VMware vSphere および Citrix XenServer で提供されるマイグレーション機能と互換性があります仮想 MAC アドレスとホスト名が仮想マシンの移動後も同じままであれば、PSQL Vx Server は正常に動作し続けます。マイグレーションの定義および実装については、各ベンダーのドキュメントを参照してください。
マイグレーションを参照してください。
高可用性が稼働時間の予測可能な基準レベルを目指すのに対し、フォールト トレランスはコンポーネントに障害が発生してもシステムを中断することなく稼働させることを目的としています。フォールト トレランスでは同期された共有記憶域が必要です。仮想化環境では、障害が発生した仮想マシンと、置き換わる仮想マシンは異なる物理ホスト上に存在している必要があります。
フォールト トレランスは物理マシンのみを使用して実現します。ただし、仮想環境は、互いに足並みを揃えた仮想サーバーを保持することが容易であるため、物理環境のみという状況は次第に少なくなっています。Pervasive PSQL Server は物理環境のみでのフォールト トレランス機能と互換性があります。
仮想環境の場合、Pervasive PSQL Vx Server は VMware vSphere や Citrix XenServer で提供されるフォールト トレランス機能と互換性があります。フォールト トレランスの定義および実装については、各ベンダーのドキュメントを参照してください。
フォールト トレランスを参照してください。
障害回復では、大きな障害の発生後にコンピューター操作の復元が必要となります。通常、これには日常的なオフサイトのデータ バックアップや新しい場所で主要な情報システムをアクティブ化する手続きが含まれます。
Pervasive PSQL Vx Server は、バックアップ物理マシンまたは仮想マシンを初期化する障害回復技術をサポートする主要なハイパーバイザーと互換性があります。すべての仮想 MAC アドレスとホスト名が仮想マシンの移動後も同じままであれば、PSQL Vx Server は正常に動作し続けます。これにより、短時間でのサーバー置換および回復が可能です。Pervasive PSQL Server は、物理マシン上での障害回復技術をサポートする主要なハイパーバイザーと互換性があります。
障害回復の定義および実装については、各ハイパーバイザー ベンダーのドキュメントを参照してください。
障害回復のために Pervasive PSQL が提供するもう 1 つの機能は Pervasive PSQL Insurance です。Pervasive PSQL Insurance を使用すれば、直ちにオンラインに戻し業務を続行することができます。その間に元の Pervasive PSQL ライセンスを復元できます。Pervasive PSQL Insurance は、3 回の認証が可能で、Windows および Linux の 32 ビットまたは 64 ビット環境で利用可能な 14 日間限定の一時ライセンスを提供します。詳細については、http://www.agtech.co.jp/products/pervasive/ をご覧ください。
障害回復を参照してください。
このセクションで述べているすべての技術を利用する場合、Pervasive Software では、ベンダーが提供するハードウェア互換性リストで挙げられているサーバー、ディスク サブシステムおよびネットワーク コンポーネントを選択することをお勧めします。Pervasive Software でも、ベンダーの製品との互換性テストを行う際にはベンダー提供のハードウェア要件に従っています。
|