Advanced Operations Guide (v11)

Function Executor のグラフィカル ユーザー インターフェイス

このセクションでは、Function Executor のグラフィカル ユーザー インターフェイス(GUI)のオブジェクトについて説明します。

アプリケーション ウィンドウ

下の表は次の図のウィンドウ コンポーネントの説明です。画像上のそれぞれの領域をクリックするとその詳細が表示されます。

表 44 Function Executor アプリケーション ウィンドウ
GUI オブジェクト
説明
関連情報
[ファイル]メニュー
以下のコマンドおよび Btrieve オペレーションが実行できます。
  • Login および Logout
  • Open および Close
  • New
  • Print Setup
  • Set Owner Name および Clear Owner Name
  • Continuous オペレーションの開始または終了
  • Reset、Stop および Exit
[Get]メニュー
以下の Btrieve オペレーションが実行できます。
  • Get First および Get Next
  • Get Previous および Get Last
  • Get Greater Than および Get Greater or Equal
  • Get Less および Get Less or Equal
[GetExt]メニュー
以下の Btrieve オペレーションが実行できます。
  • Goto Percent
  • Get Position
  • Find Percent
[Step]メニュー
以下の Btrieve オペレーションが実行できます。
  • Step First および Step Next
  • Step Previous および Step Last
[Update]メニュー
以下の Btrieve オペレーションが実行できます。
  • Insert、Update および Delete
このメニューを使用してロックを解除することもできます。
[表示]メニュー
GUI 要素を表示することができます。
  • ツール バー(メインおよびトランザクション)
  • 履歴ウィンドウ
  • ファイル統計情報ウィンドウ
  • Btrieve Version オペレーションを使用したエンジンのバージョン
[ツール]メニュー
以下の Btrieve オペレーションが実行できます。
  • Get Directory および Set Directory
 
[ウィンドウ]メニュー
ウィンドウ操作が実行できます。
  • [ウィンドウを重ねて表示]および[ウィンドウを並べて表示]
  • 開いているウィンドウの一覧から選択
 
[ヘルプ]メニュー
このユーティリティのヘルプ リソースを一覧から選択することができます。
[開く]ボタン
ダイアログ ボックスを表示し、開く Btrieve ファイルを選択します。
[新規作成]ボタン
ダイアログ ボックスを表示し、新規 Btrieve ファイルを作成することができます。
[リセット]ボタン
現在のクライアント接続をリセットし(Btrieve オペレーション 28)、そのクライアント ID で開いているすべてのファイルを閉じます。
 
[停止]ボタン
トランザクショナル サービス(Btrieve オペレーション 25)を終了させ、開いているすべてのファイルを閉じます。
 
統計情報
現在開いているファイルの統計情報を一覧表示するダイアログ ボックスを表示します。これらの統計情報をテキスト ファイルに出力したり、BUTIL -CREATE で使用できるディスクリプション ファイルに保存することができます。
 
[バージョン]ボタン
実行中の Pervasive PSQL のバージョン情報を(Btrieve オペレーション 26 を使用して)表示します。開かれているファイルがない場合には、リクエスター DLL とローカル MicroKernel エンジンについての情報が表示されます。リモート サーバーでファイルを開いている場合、サーバーとリクエスター DLL についての情報が表示されます。
 
ヘルプの表示
ゼロ以外のステータス コードを受け取ったときにポップアップ ダイアログ ボックスを表示するかしないかを切り替えます。
 
履歴の表示
履歴ウィンドウを表示するかしないかを切り替えます。
オペレーション カウント
現在のオペレーション数を示します。
繰り返しの値に 2 以上を設定したときに使用されます。
トランザクションの状態
トランザクションの現在の状態を示します。以下のいずれかになります。
  • 空白(トランザクションが 1 つも有効でない場合)
  • 並行(Concurrent)
  • 排他(Exclusive)

メイン ウィンドウ

すべての開いているファイルについて、メイン ウィンドウが表示されます。画像上のそれぞれの領域をクリックするとその詳細が表示されます。

表 45 Function Executor メイン ウィンドウ(オープン ファイル用)
GUI オブジェクト
説明
関連情報
タイトル バー
開いているデータ ファイルの絶対パスを一覧表示します。
データ バッファー
データの値を指定します。読み取りや書き込みオペレーションでは、Data Buffer にレコードが含まれています。ほかのオペレーションには、データベース エンジンでオペレーションの処理に必要なファイル スペック、フィルター条件、その他の情報が Data Buffer に含まれています。このコントロールは Data Buffer パラメーターに対応するものです。
 
キー バッファー
Btrieve オペレーションを実行するデータ ファイルのパスを指定します。
 
Step と Get
Step および Get オペレーションを切り替えます。
 
Get/Step First
Get Next または Step Next オペレーションを実行します。
Get/Step Prev
Get Previous または Step Previous オペレーションを実行します。
Get/Step Next
Get Next または Step Next オペレーションを実行します。
Get/Step Last
Get Last または Step Last オペレーションを実行します。
Get Equal
Get Equal オペレーションを実行します。
Get Less Than
Get Less Than オペレーションを実行します。
Get Greater Than
Get Greater Than オペレーションを実行します。
Get Less Than or Equal
Get Less Than または Get Equal Than オペレーションを実行します。
Get Greater Than or Equal
Get Greater Than または Get Equal Than オペレーションを実行します。
Get/Find Percent
Get Percent または Find Percent オペレーションを実行します。
Insert
Insert オペレーションを実行します。
Update
Update オペレーションを実行します。
Delete
Delete オペレーションを実行します。
Cancel
最後に行った変更をキャンセルします。
 
Unlock
すべてのロックを解除します。
 
Set Bookmark または Goto Bookmark
前もって定義しておいたブックマークに設定または位置付けます。
 
キー番号
ほとんどの Get オペレーションで、現在のオペレーションが従うことになるキー番号またはインデックス パスを指定します。ほかのオペレーションには、ファイル オープン モード、暗号化、論理ディスク ドライブなどの情報を指定するものもあります。このコントロールは Key Number パラメーターに対応するものです。
 
キー オンリー
データではなくキーのみを取得することを指定します。
 
繰り返し
オペレーションを指定した回数だけ繰り返します。
 
ロック
現在のオペレーションで行いたいロック動作を指定します。
 
オペレーション コード
現在のオペレーション コードとそのバイアス(ある場合)を示します。デフォルト設定は、0 です。Btrieve オペレーション コードに精通している場合は、目的のコードを入力することができます。慣れていなければ、[リスト]ボックスを使用してオペレーションを指定します。このコントロールは、オペレーション コード パラメーターに対応するものです。
[実行]ボタン
現在指定されているオペレーションを実行します。
オペレーション リスト
Btrieve オペレーションとそのコードをリストします。デフォルトは Open(0)です。実行するオペレーションの頭文字を入力すれば、リスト内ですぐに移動ができます。
データ長
データ バッファーの長さ(バイト単位)を指定します。デフォルトは、1024 です。データ バッファーを必要とする各オペレーションでは、バッファー長を必ず指定してください。多くのオペレーションでは、データベース エンジンにより Data Length に値が返されます。一般には、オペレーションの実行前に、Data Length を必ず指定してください。このコントロールは Data Buffer Length パラメーターに対応するものです。
ステータス コード インジケーター
データベース エンジンで返された数値のステータス コードと、Btrieve オペレーションの結果を示す短いメッセージが表示されます。
これらのステータス コードやメッセージについての詳細は、『Status Codes and Messages』マニュアルを参照してください。
Continuous オペレーション インジケーター
ファイルが Continuous オペレーション モード(オペレーション 42)にある場合、ファイル ウィンドウの最下行に以下を表示します。

ログインおよびログアウト

ログインおよびログアウト ダイアログ ボックスを使用すると、Btrieve のログインおよびログアウト オペレーションを個々のデータベース エンジンに対して実行することができます。画像上のそれぞれの領域をクリックするとその詳細が表示されます。

図 11 ログイン ダイアログ
図 12 ログアウト ダイアログ

表 46 Function Executor ログインおよびログアウト ダイアログ
GUI オブジェクト
説明
サーバー
ログインまたはログアウトしたいデータベースが存在するサーバーを指定します。Linux オペレーティング システム上のデータベースにアクセスするにはサーバー名が必要なので注意してください。『Pervasive PSQL Programmer's Guide』の「データベース URI」も参照してください。
データベース
認証を求めるサーバー上のデータベースを指定します。
ユーザー名
データベースに対して認証を求めるユーザーの名前です。
パスワード
ユーザー名に対するパスワードです。
クライアント ID
このログインまたはログアウトを特定のクライアント ID にのみ適用する場合は、[使用]をクリックして範囲を指定します。それ以外の場合は、そのままにしておきます。
Btrieve API Guide』の「クライアント ID」を参照してください。
URI 文字列
情報をフォームに入力すると、選択した結果の URI がこの領域に表示されます。

[ファイルのオープン]ダイアログ

このダイアログを使用すると、ファイルを開くことができます。画像上のそれぞれの領域をクリックするとその詳細が表示されます。

表 47 Function Executor ファイルのオープン ダイアログ
GUI オブジェクト
説明
関連情報
ファイル名
開くファイルのロケーションと名前を指定します。
オーナー ネーム
Btrieve ファイルに関連付けられているパスワードを指定します。指定した場合、Btrieve ファイルにアクセスするためにはオーナー ネームが必要です。オーナー ネームは、システムのユーザー名とは無関係です。オーナー ネームは、ファイル パスワードと考えてください。
短いオーナー ネームは半角 8 文字までの範囲で指定できます。長いオーナー ネームは半角 24 文字までの範囲で指定できます。 ただし、長いオーナー ネームを指定した場合、そのデータ ファイルは Pervasive PSQL v10 SP1 より前のデータベース エンジンで読み取ることができないので注意してください。 また、長いオーナー ネームを使用したデータ ファイルは、v9.5 より前のファイル形式にリビルドしようとする場合、そのオーナー ネームを最初に削除しておかないとリビルドすることができません。
オーナー ネームは、長いものでも短いものでも、その最大長(8 または 24 バイト)に満たない部分は空白が埋め込まれます。
「Pervasive PSQL セキュリティ」を参照してください。
モード
ファイルを開くときの状態を指定します。この状態に基づき、データベース エンジンは開くファイルに適用する条件を識別します。たとえば、ファイルの読み取りは可能だが更新はできない(リードオンリー)という条件が可能です。
モードの説明については、開発者リファレンスの『Btrieve API Guide』の「オープン モード」を参照してください。
クライアント ID
このログインを特定のクライアント ID にのみ適用する場合は、[使用]をクリックして範囲を指定します。それ以外の場合は、そのままにしておきます。
共有
データベース エンジンは、"共有" オプションを無視します。"共有" オプションは、このエンジンのレガシー バージョンである Btrieve 6.15 のみに適用されます。

Btrieve ファイルの作成

このダイアログ ボックスを使用すると、Btrieve ファイルを作成することができます。画像上のそれぞれの領域をクリックするとその詳細が表示されます。

表 48 Function Executor ファイルの作成ダイアログ
GUI オブジェクト
説明
関連情報
ファイル名
作成するファイルのロケーションと名前を指定します。
オーナー ネーム
Btrieve ファイルに関連付けられているパスワードを指定します。指定した場合、Btrieve ファイルにアクセスするためにはオーナー ネームが必要です。オーナー ネームは、システムのユーザー名とは無関係です。オーナー ネームは、ファイル パスワードと考えてください。
短いオーナー ネームは半角 8 文字までの範囲で指定できます。長いオーナー ネームは半角 24 文字までの範囲で指定できます。 ただし、長いオーナー ネームを指定した場合、そのデータ ファイルは Pervasive PSQL v10 SP1 より前のデータベース エンジンで読み取ることができないので注意してください。 また、長いオーナー ネームを使用したデータ ファイルは、v9.5 より前のファイル形式にリビルドしようとする場合、そのオーナー ネームを最初に削除しておかないとリビルドすることができません。
オーナー ネームは、長いものでも短いものでも、その最大長(8 または 24 バイト)に満たない部分は空白が埋め込まれます。
「Pervasive PSQL セキュリティ」を参照してください。
モード
ファイルを開くときの状態を指定します。この状態に基づき、データベース エンジンは開くファイルに適用する条件を識別します。たとえば、ファイルの読み取りは可能だが更新はできない(リードオンリー)という条件が可能です。
モードの説明については、開発者リファレンスの『Btrieve API Guide』の「オープン モード」を参照してください。
クライアント ID
このログインを特定のクライアント ID にのみ適用する場合は、[使用]をクリックして範囲を指定します。それ以外の場合は、そのままにしておきます。
共有
データベース エンジンは、"共有" オプションを無視します。"共有" オプションは、データベース エンジンのレガシー バージョンである Btrieve 6.15 のみに適用されます。
 

ファイルの作成用ダイアログ GUI のリファレンス(高度)

このダイアログ ボックスを使用すると、作成しようとしているファイルに、さらに別の属性を指定することができます。画像上のそれぞれの領域をクリックするとその詳細が表示されます。

表 49 Function Executor ファイルの作成ダイアログ(高度)
GUI オブジェクト
説明
関連情報
[キー]および[セグメント]コマンド
キーの追加と削除や、キー セグメントの追加、挿入、削除が行えます。
ファイル仕様
ファイルの仕様の表示、およびその編集が行えます。
統計情報
ファイルに関する情報を提供します。読み取り専用です。
キーとセグメントの行列
ファイルのキーとセグメントの開始位置、長さ、属性およびデータ型を表示します。行をクリックすると、下方のキーとセグメントの各ブロックで情報が表示されます。必要であれば、この情報は変更することもできます。
キー
キーの仕様の表示、およびその編集が行えます。
セグメント
セグメントの仕様の表示、およびその編集が行えます。
各種コマンド ボタン
データ ファイルやディスクリプションの作成、あるいはダイアログ ボックスで行った編集をキャンセルすることができます。

トランザクション

このダイアログ ボックスを使用すると、Function Executor セッション中にトランザクションを制御することができます。画像上のそれぞれの領域をクリックするとその詳細が表示されます。

表 50 Function Executor トランザクション ダイアログ
GUI オブジェクト
説明
関連情報
メイン アプリケーション ウィンドウ
プログラムの主な機能です。
トランザクションの種類
排他的トランザクションまたは並行トランザクションのどちらを使用するかを指定します。
 
ロック情報
トランザクションで使用するロックの種類を指定します。
 
[トランザクションの開始]ボタン
トランザクションを開始します。
 
[トランザクションのコミット]ボタン
アクティブなトランザクションをコミットします。
 
[トランザクションの中止]ボタン
アクティブなトランザクションを中止し、行われた変更をロール バックします。
 
ファイル領域
この領域には開いているファイルが 1 つ以上含まれます。
トランザクション インジケーター
現在トランザクション内にあるかどうかを示します。ここには "並行" または "排他" と表示されます。
 

ファイル統計情報

このダイアログ ボックスを使用すると、Btrieve ファイルの統計情報を表示することができます。画像上のそれぞれの領域をクリックするとその詳細が表示されます。

表 51 Function Executor ファイル統計情報ダイアログ
GUI オブジェクト
説明
ファイル情報
ファイルの統計情報を表示します。
フラグ
このファイルに設定されているフラグを表示することができます。ダイアログ ボックス内の一覧で、設定されているすべてのフラグの隣にはチェックマークが付きます。
キー
このファイルに定義されているキーを表示することができます。
キーの凡例
1 文字の値でこのファイルのキー属性を示します。
  • D = DUP(重複可能)
  • M = MOD(変更可能)
  • R = REPEAT_DUPS_KEY(繰り返し重複キー)
  • A= NUL(全セグメント ヌル キー)
  • L = MANUAL_KEY(一部セグメント ヌル キー)
  • < = DESC_KEY(キー値を表します)
  • I = NOCASE_KEY(大文字小文字無視キー)
Pervasive PSQL Programmer's Guide』の「キー属性」も参照してください。
[印刷]ボタン
ファイル統計情報を印刷することができます。[ファイル]メニューを使用してプリンターを設定します。
[保存]ボタン
現在のファイル統計情報をディスクリプション ファイルに保存することができます。このディスクリプション ファイルを使用して、後で同じ属性を持つファイルを新規作成することができます。
[ファイルの新規作成]ボタン
これらのファイル統計情報に基づいて新規ファイルを作成することができます。

履歴

このダイアログ ボックスを使用すると、これまでに実行したすべてのオペレーションを見ることができます。画像上のそれぞれの領域をクリックするとその詳細が表示されます。

表 52 Function Executor 履歴ダイアログ
GUI オブジェクト
説明
関連情報
[ファイル]メニュー
以下の操作が実行できます。
  • 履歴ファイルのインポート
  • 履歴ファイルのエクスポート
  • 履歴ウィンドウを閉じる
 
[設定]メニュー
履歴ウィンドウの表示属性を指定することができます。
  • 終了時に保存 - 履歴ウィンドウで行ったカスタマイズをほかのセッションでも使用できるように保存するかどうかを指定します。
  • デフォルト - 履歴ウィンドウをデフォルトの設定にリセットします。指定した設定はすべて取り除かれます。
  • ドッキング - 履歴ウィンドウの状態で、分離したウィンドウまたは アプリケーション ウィンドウ と一体化した状態とを切り替えます。
  • 手前に表示 - 履歴ウィンドウの状態を、フォーカスを失わない状態と失う状態の間で切り替えます。
[実行]コマンド
[履歴の再生設定]ウィンドウをロードします。
 
オペレーションの一覧
最近実行したオペレーションを一覧表示します。各オペレーションと共に以下の情報がログに記録されます。
  • ファイル ID
  • [オペ コード名]チェック ボックスの状態により、オペレーション名またはオペレーション番号。
  • そのオペレーションが実行されたときのステータス コード。
  • そのオペレーションが実行された回数。
  • そのオペレーションで設定されたキー番号。
  • キー バッファーの内容。
  • データ バッファーの内容。
ロギング
履歴一覧に将来のオペレーションを含めるか含めないかを切り替えます。
 
オペ コード名
オペレーション列に表示するオペレーション コード名(B_OPEN など)とオペレーション コード番号(B_OPEN に対する 0)を切り替えます。
 


Function Executor の概念

Function Executor での作業