User's Guide (v11)

pvnetpass

説明

pvnetpass は、Pervasive ネットワーク パスワード ユーティリティです。クライアントが接続するサーバーのユーザー ID とパスワードを管理するのに使用するコマンド ライン ユーティリティです。サーバーに接続しようとする場合、クライアントはレジストリでサーバー名を検索し、そのサーバーのユーザー名とパスワードのセットを使用します。

アプリケーションがトランザクショナル インターフェイスを使用し、BTPASSWD または PAM 認証を使用するよう設定されている Linux データベース エンジンに接続する場合、このアプリケーションはデータベース エンジンに接続するのに一連の資格情報を必要とします。『Getting Started with Pervasive PSQL』の「認証(Authentication)」を参照してください。pvnetpass を使用してアプリケーションが使用する一連の資格情報を設定します。Pvnetpass は、データベース エンジンがローカルでもリモートでもそのデータベース エンジンに接続するすべてのマシンで実行する必要があります。

同一サーバーに対してグローバルおよびユーザー エントリを持っている場合、ユーザーのエントリがグローバルより優先されます。ユーザー名にはユーザー コンテキスト全部を含める必要があります。たとえば、ドメイン名を持つ Windows 環境ではユーザーは DOMAIN¥user のように指定します。ユーザー名の前には 1 つの円記号を入力します。Linux 環境では、ユーザー アカウント名と完全なマシン DNS 名を使用します。たとえば、mymachine.mydomain のようにします。

pvnetpass ユーティリティは、Windows クライアントで、ログイン ポップアップ ダイアログを使用して保存された証明を変更するのにも使用できます。『Advanced Operations Guide』の「クライアント保持の資格情報の容認」および「クライアント資格情報の入力要求」を参照してください。

概要

pvnetpass [-g] {-a | -r | -m} server [-u user] [-p pwd] 
pvnetpass -d 

オプション

-a
-u パラメーターで指定されたユーザーのサーバー エントリを追加します。ユーザーを指定しない場合は現在のユーザーと見なされます。
-d
設定されたサーバーの一覧を表示します。設定されたサーバーは点線で区切られた 2 つのグループに表示されます。線より上のデータはグローバル エントリで、pvsw グループのメンバーである管理者しか見ることができません。線より下のデータは現在のユーザーのエントリです。同一サーバーに対してグローバルおよびユーザー エントリを持っている場合、ユーザーのエントリがグローバルより優先されます。
-g
すべてのユーザーに対しデフォルトの設定を行います。-g で作成された設定は個々のユーザーによって無効にすることができます。
-m
-u パラメーターで指定されたユーザーのサーバー エントリを変更します。ユーザーを指定しない場合は現在のユーザーと見なされます。
-p
そのユーザーのパスワードを指定します。指定しない場合、pvnetpass はパスワードの入力を要求します。
-r
-u パラメーターで指定されたユーザーのサーバー エントリを削除します。ユーザーを指定しない場合は現在のユーザーと見なされます。
server
接続エントリを追加しようとしているサーバー(ローカルまたはリモート)です。サーバーは '*'(引用符を含む)とすることもできます。この場合はデフォルト サーバー エントリの情報が設定されます。このデフォルトのエントリはサーバーにユーザー エントリがない場合に使用されます。
-u
ユーザーの名前を指定します。-u が指定されない場合は、現在のユーザー名が使用されます。

関連項目

Windows クライアントからのクライアント アクセスの設定

現在のユーザーからすべてのサーバーへ(-g より優先されます)

pvnetpass -a '*' -p password

現在のユーザーから 1 つのサーバー 'myserver' へ(-g より優先されます)

pvnetpass -a myserver -p password

すべてのユーザー(-g)から 1 つのサーバー 'myserver' へ(証明として joe:password を使用)

pvnetpass -g -a myserver -u joe -p password

すべてのユーザー(-g)からすべてのサーバー('*')へ(デフォルトの証明 joe:password を使用)

pvnetpass -g -a '*' -u joe -p password

"sles2HR" という名前のローカル サーバーに、ユーザー名が "acctadmin"、パスワードが "88sJkE5" のユーザーを追加するには次のように指定します。

pvnetpass -a sles2HR -u acctadmin -p p88sJkE5

"myserver" という名前のリモート サーバーに、ユーザー名が "bholly"、パスワードが "peggysue" のユーザーを追加するには次のように指定します。

pvnetpass -a myserver -u bholly -p peggysue
エントリが受け付けられたかどうかを調べるには -d オプションを使用します。
pvnetpass -d
このコマンドでは以下の結果が得られます。
Server: myserver
User:bholly
Password:(表示されません)

Linux クライアントから myserver に接続する際に使用するパスワードを変更するには次のように記述します。

pvnetpass -m myserver -u bholly -p newpassword

myserver サーバー用のエントリを削除するには次のように記述します。

pvnetpass -r myserver

ユーザー固有のエントリが存在しない場合に、"myserver" サーバーに接続しようとするユーザー用のデフォルトのエントリを追加するには次のように記述します。

pvnetpass -g -a myserver -u admin -p adminpassword

ユーザー コンテキスト(PS_HKEY_USER)にデフォルトのサーバー エントリを追加するには次のように記述します。

pvnetpass -a '*' -u admin -p adminpassword

マシン コンテキスト(PS_HKEY_CONFIG)にデフォルトのサーバー エントリを追加するには次のように記述します。

pvnetpass -g -a '*' -u admin -p adminpassword

Linux クライアントから、ドメイン名 "mydomain" および ユーザー名 "user1" を使用して、Windows ドメイン サーバー(myserver)で認証されるには

pvnetpass -a myserver -u mydomain¥user1 -p user1password


pvmdconv

rbldcli