|
このリリースで、Pervasive PSQL は次世代インターネット プロトコルである IPv6 に対するサポートをさらに強化しました。ここでは、以下の項目について説明します。
IPv6 サポートがアプリケーション プログラマーに与える影響の詳細については、「アプリケーション プログラマーにとっての IPv6」を参照してください。
IPv6 と Pervasive PSQL に関する詳細については、『Getting Started with Pervasive PSQL』の 「IPv6」 を参照してください。
Pervasive PSQL v11 SP3 では Windows オペレーティング システムにおける以下のアクセス方法にも IPv6 をサポートするようになりました(付録 C の 「IPv6 のサポート」も参照してください)。
以下の Pervasive PSQL ユーティリティには IPv6 が完全に対応するようになりました(付録 C の Pervasive PSQL ユーティリティと IPv6 も参照してください)。
これらのアクセス方法はすべて、IPv4 環境、IPv6 環境、またはこれら 2 つを兼ね備えた環境で正しく機能します。Pervasive PSQL で特別な設定を行う必要はありません。
先に挙げたアクセス方法で、Pervasive PSQL Client は、IPv4 を使用する接続と同様に、IPv6 を使用して Pervasive PSQL データベース エンジン(サーバーまたはワークグループ)を実行しているホストへ接続します。つまり、Pervasive PSQL Client はサーバーを名前で指定するか、または IP アドレスを使用して指定し、サポートされるアクセス方法を介してそのサーバーへ接続することができます。
IPv6 のアドレス形式については、次のセクションで詳しく説明します。
IPv6 アドレスに適用される特定の制限事項が変更されました。次の表でその制限事項をまとめています。
制限事項
|
説明
|
---|---|
IPv6 アドレスにポート番号を追加したい場合、UNC で正しく動作する表記を使用する必要があります。
|
IP アドレスにポート番号を含める必要があるのは、デフォルトのポートを上書きする場合のみです。一般に、ポート番号はコロン(:ポート番号)またはドット(.ポート番号)を用いて IP アドレスに追加されます。
UNC で正しく動作する名前(「UNC パスおよび URI 接続を使用した IPv6」 を参照)は、ポート番号の追加をサポートします。
|
URI または UNC で未加工の IPv6 アドレスを使用する場合、その IPv6 アドレスには角かっこが必要です。
|
未加工の IPv6 アドレスは、URI または UNC で使用する場合は角かっこで囲む必要があります。これはその IPv6 アドレスが省略表記されているかどうかにかかわらず必要です。
例:
IPv6 アドレスを角かっこで囲まなかった場合、URI を使用した Btrieve 呼び出しにはステータス コード 3014 または 3103 が返され、UNC を使用した Btrieve 呼び出しにはステータス コード 11、94 または 170 が返されます。
|
URI で、サーバー アドレスにゾーン ID を含める場合、ゾーン ID 文字 "%" は "%25" でエスケープされます。
|
IPv6 アドレスを含めた btrv:// 接続を使用する場合、ホスト名に対するゾーン ID をエスケープする必要があります。通常、ゾーン ID は数値による IPv6 リンク ローカル アドレスで必要です。
例:
UNC で正しく動作するアドレスは次のように表記されます。
btrv://@[fe80::20c:29ff:fe67:2ee4%4]
このアドレスは、次のように変更されます
btrv://@[fe80::20c:29ff:fe67:2ee4%254]
|
License Administrator(および clilcadm)
|
Pervasive ライセンス サーバーはまだ IPv6 をサポートしていません。このため、IPv6 上で License Administrator を使用しライセンスを管理することはできますが、そのユーティリティでライセンスを認証することはできません。ライセンスを認証するには、IPv4 ネットワーク、リモート認証または手動認証を使用する必要があります。
|
次の表では、Pervasive PSQL v11 SP3 のインターフェイスに対する IPv6 サポートについてよく寄せられる質問(FAQ)の回答を記載しています。
質問
|
回答
|
---|---|
PSQL クライアントが IPv4 と IPv6 の両方のアドレスを持つようになったので、必要なライセンス数に関して混乱を招くことになりませんか?
|
いいえ。これは新しい状況ではありません。これまでにも、クライアントが複数の IPv4 アドレスを持つことがありました。Pervasive PSQL は識別する 1 台のマシンのすべてのアドレスを認識することで、その状況を処理しています。Pervasive PSQL は複数の IP バージョンを使用する複数のアドレスを同じロジックに従って処理します。
|
IPv6 アドレスにはどのような形式を使用すればよいですか?
|
詳しい説明については、「IPv6 アドレスの形式」および 「UNC パスおよび URI 接続を使用した IPv6」 を参照してください。
|
このサポートによって、DSN を使用する際に何らかの変更がありますか?
|
いいえ、DSN は今までどおり使用できます。
|
Pervasive System Analyzer は今後も接続テストに利用できますか?
|
はい、IPv6 アドレスを使用できます。
|
IPv6 を用いて自動再接続機能の Pervasive Auto Reconnect(PARC)を使用できますか?
|
はい。
|
仮想マシン環境で Pervasive PSQL は IPv6 通信をサポートしますか?
|
はい。
|
IPv6 は Linux ディストリビューションや Macintosh OS X でサポートされますか?
|
いいえ。 サポートされるのは Windows プラットフォームのみです。
|
Pv6 は Pervasive DataExchange でサポートされますか?
|
いいえ。
|
IPv4 と IPv6 が共存するネットワーク環境は Pervasive PSQL ユーザー カウントに影響がありますか?
|
いいえ。 Pervasive PSQL Server または Workgroup は、同じクライアント コンピューター セッションから受信する一意のプロトコル(TCP/IP および SPX など)ごとに 1 つのユーザー カウントを使用します。IPv4 および IPv6 はアドレス形式は異なりますがいずれも TCP/IP です。
|
[リッスン IP アドレス]設定に複数のアドレスを設定することはできます?
|
はい。「リッスン IP アドレス」を参照してください。
|
IPv6 を実装するインターフェイスが追加された結果、以下の Pervasive PSQL ユーティリティに変更が発生しました。
ユーティリティ
|
説明
|
関連項目
|
---|---|---|
Pervasive PSQL Control Center(PCC)
|
PCC は IPv6 環境に対応し、完全に機能するようになりました。
|
『Pervasive PSQL User's Guide』の「Pervasive PSQL Control Center の使用」
|
DDF Builder
|
DDF Builder は IPv6 環境に対応し、完全に機能するようになりました。
|
『DDF Builder User's Guide』
|
Monitor
|
[ネットワーク アドレス]は、"MicroKernel アクティブ セッション" の[セッション情報]、および "MicroKernel アクティブ ファイル" の[ハンドル情報]に示される表示フィールドの 1 つです。 呼び出し元プロセスが TCP/IP を使用する場合、アドレスの先頭には T が付きます。 これは、そのアドレスがホスト名、IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスのどの表示形式であっても同じです。
|
『Advanced Operations Guide』の「データベース リソースの監視」
|
|