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このセクションでは、STAT を使用した、データ ファイルの特性と情報を含むレポートの作成について説明します。
STAT コマンドは、定義されているデータ ファイルの特性、およびファイルの内容に関する情報を含むレポートを作成します。STAT コマンドは、データベース エンジンのトランザクション一貫性保守機能によってファイルのログを作成できるかどうかを確認する際に便利です。STAT コマンドでは、Create Supplemental Index オペレーション(Btrieve 6.0 以降)および Create オペレーションのいずれで作成されたかに関わらず、同じインデックスが表示されます。
BUTIL -STAT <sourceFile> [/O<owner | *>] [/O<owner | *>] [/UIDuname /PWDpword [/DBdbname]]
以下の例では、PATIENTS.DTA のファイル情報を表示します。データ ファイルには、オーナー ネームは含まれません。
以下は、結果レポートの例です。
************************************************** File Statistics for PATIENTS.DTA File Version = 8.00 Page Size = 2048 Page Preallocation = No Key Only = No Extended = No Total Number of Records = 16 Record Length = 104 Record Compression = No Variable Records = No Available Linked Duplicate Keys = 0 Balanced Key = No Log Key = 1 System Data = No Total Number of Keys = 3 Total Number of Segments = 4 Key Segment Position Length Type Flags Null Values* Unique ACS Values 0 1 21 20 String MD -- 16 0 0 2 7 12 String MD -- 16 0 1 1 1 6 String M -- 16 0 2 1 83 10 String MD -- 7 0 Alternate Collating Sequence (ACS) List: 0 UPPER 凡例: < = Descending Order D = Duplicates Allowed I = Case Insensitive M = Modifiable R = Repeat Duplicate A = Any Segment (Manual) L = All Segments (Null) * = The values in this column are hexadecimal. ?? = Unknown -- = Not Specified
この例では、ファイル PATIENTS.DTA が、8.0 形式のファイルであることを表しています(バージョン番号は、そのファイル形式を読むことができる Btrieve の一番古いバージョン)。ファイルには、2,048 バイトのページ サイズが指定されており、プリアロケート ページはありません。これは、キー オンリー ファイルでも拡張ファイルでもありません。
このファイルには 16 件のレコードが挿入されています。また、104 バイトのレコード長が定義されており、レコード圧縮は使用せず、可変長レコードも許可されていません。
このファイルには、リンク可能な重複キーは存在せず、インデックス バランスも使用しません。キー 1 を使用したログが実行され、ファイルには、システム定義のデータも存在しません。また、4 つのキー セグメントから構成される 3 つのキーが存在します。
メモ
SINDEX で作成したインデックスには、「予約重複ポインター」要素を指定しない限り、デフォルトで R が割り当てられます。
STAT レポートには、特定のキーに関する情報も表示されます。たとえば、キー 0 が、重複可能、変更可能であり、2 つのセグメントから構成されることが、レポートに表示されます。
キー 1 は、このファイルのログに使用されるキーです。キー 1 は、1 つのセグメントで構成されます。ポジション 1 から始まり、長さが 6 バイト、重複不可、変更可能、そして STRING 型として保存されます。16 個の重複しないキー値が、このキーに挿入されています。このキーでは、オルタネート コレーティング シーケンス ファイル upper.alt が使用されます。
キー 2 は、1 つのセグメントで構成されます。ポジション 83 から始まり、長さが 10 バイト、重複可能、変更可能、そして STRING 型として保存されます。7 個の重複しないキー値が、このキーに挿入されています。このキーでは、オルタネート コレーティング シーケンス ファイル upper.alt が使用されます。
ファイル形式のバージョンをレポートする際、データベース エンジンは指定したファイルを読むことのできる最も古いエンジンのバージョンを出力します。たとえば、Btrieve 5.x 形式で作成されたファイルがあっても、4.x と 5.x の機能を一切使用していないのであれば、レポートにはバージョン 3.x ファイルと出力されます。6.x 形式で始めるには、ファイル自体にバージョン スタンプを含める必要があります。6.x より前のバージョンでは、ファイル バージョンを調べる唯一の方法は、ファイルが使用している機能を調べることです。バージョン 5.x 以前のファイルで、使用されているかどうかによってレポートに出力されるバージョンを決定する機能を次の表に示します。
レポートに出力されるファイル バージョン
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... これらの機能の 1 つ以上が使用されている場合
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5.x
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圧縮レコード
キー オンリー ファイル |
4.x
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拡張キー タイプ
可変長レコード CreateIndex オペレーションで追加されたインデックス |
3.x
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上記のいずれも使用していない
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