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Pervasive PSQL Control Center(PCC)は、Pervasive PSQL エンジンへの接続、データベースとテーブルの設定や変更、データのクエリや更新、エンジンのパフォーマンス調整、および Pervasive PSQL ドキュメント ライブラリへのアクセスを行うための、統合されたフレームワークです。
PCC では Pervasive PSQL エクスプローラーと呼ばれるオブジェクト ツリー形式のファイル エクスプローラーを使用します。このオブジェクトのツリーは、展開すると詳細を表示します。オブジェクトには、エンジン、データベース、テーブル、ユーザー設定などがあります。次の図は、いくつかのウィンドウ ビューが表示された PCC を示します。Pervasive PSQL エクスプローラーは左側のツリー ビューです。
PCC の GUI(グラフィカル ユーザー インターフェイス)は、Linux のディストリビューションによって、外見がやや異なります。
Windows プラットフォームでは、PCC はデータベース エンジンまたはクライアントのインストール時にデフォルトでインストールされます。『Getting Started with Pervasive PSQL』の Pervasive PSQL のオプション機能を参照してください。
Linux では、PCC は完全インストールに含まれます。『Getting Started with Pervasive PSQL』のフル インストールを参照してください。
オペレーティング システムの[スタート]メニューまたはアプリ画面から Control Center にアクセスします。実行ファイルの pcc.exe を実行することもできます。
コマンド プロンプトから実行スクリプト ファイルの pcc を実行して PCC を起動します。このスクリプト ファイルは、デフォルトで usr/local/psql/bin ディレクトリにインストールされます。
ファイル ブラウザー アプリケーションでスクリプト ファイルをダブルクリックするのではく、コマンド プロンプトから PCC を起動することをお勧めします。表 6 PCC の実行に関するトラブルシューティング ガイドを参照してください。
Linux 上で PCC を起動するには、以下の条件に合致する必要があります。
PCC を実行する要件に合致しているのに、実行に問題がある場合は、以下のトラブルシューティング ガイドを参考にしてください。
PCC は効率を上げるために一定の情報をキャッシュします。キャッシュは、PCC に「プラグイン」される製品をインストールまたはアップグレードしたら、クリアする必要があります。そうしないと、インストールまたはアップグレードされた製品は Pervasive PSQL エクスプローラーに表示されません。たとえば、Pervasive Data Exchange をインストールまたはアップグレードする場合、PCC キャッシュをクリアする必要があります。
キャッシュは、 PCC をパラメーターを使ってコマンド ラインから起動した場合にのみクリアできます。
PCC のキャッシュをクリアするには
pcc -clean
」と入力して、Enter キーを押します。
PCC のメイン ウィンドウには、以下のエディターとビューが含まれます。
さまざまなエディターおよびビューを使用してオブジェクトを表示および操作することができます。同じ種類の複数のエディター(たとえば、SQL Editor)を同時に開くことができます。編集中の各オブジェクトは、エディター上部にタブによって示されます。タブにはオブジェクトの名前が表示されます。エディターで変更したデータは、明示的に保存する必要があります(たとえば、[ファイル|上書き保存]を使用)。
Pervasive PSQL エクスプローラーのようなビューは、一度に 1 つしか開けません。ビュー内で実行された操作は直ちに適用されます。明示的に保存する必要はありません。
以下の表にエディターとビューの特性をまとめます。
このビューでは、オブジェクトとその下位オブジェクトをツリー形式で表示し、次の項目へのアクセスを提供します。
オブジェクトのツリーには Pervasive PSQL という名前のルート ノードがあります。ルート ノードに含まれるのは、クライアント、サービス(ある場合)、データベース エンジン、データベース、テーブル、ビュー、ストアド プロシージャ、ユーザー定義関数、トリガー、グループ、ユーザー、およびシステム オブジェクト(システム テーブルなど)です。
Pervasive PSQL エクスプローラー内のほとんどのオブジェクトは、展開して詳細を表示することができます。下位のオブジェクトを表示するには、オブジェクトの左にある展開アイコンをクリックします。展開アイコンは、"+" 記号、"4" 記号、またはそれらに類似した記号です。下位オブジェクトを非表示にするには、折りたたみアイコン("-" 記号など)をクリックします。この折りたたみアイコンは展開アイコンをクリックすると切り替わって表示されます。
オブジェクトにプロパティ(設定)を適用する場合は、そのオブジェクト上を右クリックして[プロパティー]を選択します。また、オブジェクトをクリックしてから Alt + Enter キーを押してプロパティを表示することもできます(『Advanced Operations Guide』の「設定リファレンス」を参照してください)。
プロパティへのアクセス以外にも、オブジェクトの右クリックによって Pervasive PSQL エクスプローラーからは多くのタスクを実行することができます。次の表ではそれらのタスクについて簡単に説明します。
オブジェクト
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タスク
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説明
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全オブジェクト
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設定プロパティの表示または設定
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オブジェクトを右クリックして[プロパティー]をクリックします。
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Pervasive PSQL ノード
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リモート データベース エンジンを使用した作業(新しいサーバーの追加)。
Pervasive PSQL をインストールしたときに、ローカル エンジンは自動的に PCC へ登録されます。
(このタスクは、Pervasive PSQL ルート オブジェクトの下位にあるすべてのオブジェクトからでも実行できます。)
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サービス ノード(インストールされた製品に適用される場合)
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Windows マシン上の Pervasive PSQL サービスを使用した作業
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エンジン ノードの下位にあるデータベース エンジン
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データベースの新規作成
(このタスクは、エンジン ノードの下位にあるオブジェクトからも実行できます。)
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ログインおよびログアウト
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同時セッション数やデータ使用量の監視
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特定の動作と属性の監視
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リモート データベース エンジンの削除
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データベース ノード
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データベースの新規作成
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データベース ノードの下位にあるデータベース
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新しいテーブルの追加(Table Editor を使用)
(このタスクは、データベース ノードの下位にあるオブジェクトからも実行できます。)
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ユーザー定義関数、ストアド プロシージャ、トリガー、またはビューの作成(SQL Editor を使用)
(このタスクは、データベース ノードの下位にあるオブジェクトからも実行できます。)
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トリガー、ストアド プロシージャ、ユーザー定義関数、およびビューも参照してください。
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データベースに含まれる全テーブルのスキーマのエクスポート
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既存のデータベースからコピーされたテーブルを新しいデータベースに関連付け
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ログインおよびログアウト
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グループ、ユーザー、およびセキュリティも参照してください。
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ユーザーまたはグループの追加
(このタスクは、データベース ノードの下位にあるオブジェクトからも実行できます。)
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データベースの削除
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テーブル ノードの下位にあるテーブル
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新しいテーブルの追加
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テーブルを開く(SELECT * from テーブル名 クエリを実行)
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新しいテーブルの編集(Table Editor を使用)
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スキーマのエクスポート
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データのインポートまたはエクスポート
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テーブルの削除
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ユーザー定義関数、ストアド プロシージャ、トリガー、またはビュー
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ユーザー定義関数、ストアド プロシージャ、トリガー、またはビューの作成(SQL Editor を使用)
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トリガー、ストアド プロシージャ、ユーザー定義関数、およびビューも参照してください。
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ユーザー定義関数、ストアド プロシージャ、トリガー、ビューの編集または削除
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トリガー、ストアド プロシージャ、ユーザー定義関数、およびビューも参照してください。
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ユーザーまたはグループ
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ユーザーまたはグループの追加
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ユーザーまたはグループの削除
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SQL Editor を使用すると、Pervasive PSQL データベースに対し、SQL(構造化問い合わせ言語)ステートメントを実行することができます。詳しい説明については、「SQL Editor」 を参照してください。
グリッド ウィンドウは、スプレッドシートのような行列形式で SQL ステートメントの実行結果を表示します。各フィールドは列として示され、データは列内のセルに表示されます。グリッド セル内でデータを直接変更することができるだけでなく、グリッドに行を追加することもできます。
Table Editor および SQL Editor は、共にグリッドを使用します。詳細については、「テーブルのデータの表示」および「グリッド ウィンドウ ビュー」を参照してください。
テキスト ウィンドウ ビューは、テキスト形式で SQL ステートメントの実行結果を表示します。テキストは表示のみです。テキストを変更してデータ値を変更することはできませんが、テキストをコピーすることはできます。詳しい説明については、「テキスト ウィンドウ ビュー」を参照してください。
アウトライン ウィンドウを使用すると、SQL ステートメントをツリー構造で表示することができます。ツリーのルート ノードは SQL Editor ウィンドウ ビューと同じ名前です。詳しい説明については、「アウトライン ウィンドウ ビュー」を参照してください。
エディターがアウトラインをサポートしていない場合はアウトライン ウィンドウは利用できないので注意してください。現在、SQL Editor のみがアウトライン ビューをサポートしています。
Table Editor を使用すると、テーブルの列の追加、削除または特性の変更を行うことができます。このテーブルは、新規作成したものか、または編集したい既存のテーブルです。詳しい説明については、「Table Editor」 を参照してください。
PCC で全般の初期設定を行うことができます。PCC のウィンドウ ビューや外部ツールの初期設定を行うこともできます。
グリッドの初期設定を行うには
全般の初期設定で指定できるオプションは、以下のとおりです。
[関連付けられている DSN エントリは常に削除されます。]を選択して、データベースのすべての DSN エントリがプロンプトなしでデータベースと一緒に削除されるようにします。
[関連 SQL ドキュメントを開くたびに、新しいデータベースの入力を求めるダイアログを表示しない。]の選択を解除すると、SQL Editor で SQL ドキュメントを開くたびにデータベースの選択を求められます。このオプションが選択されていない場合は、これを選択して、SQL ドキュメントを開いたときに最近選択したデータベースを使用するようにします。選択されたデータベースは、PCC のセッションをまたいで保持されることはありません。PCC を閉じて再度開いた場合は、新しいデフォルトのデータベース コンテキストを選択する必要があります。
以下の PCC ウィンドウ ビューの初期設定を行うことができます。
PCC ウィンドウ ビューの初期設定を行うには
一部のユーティリティは、PCC インターフェイスと完全に統合されていません。ただし、以下のユーティリティは[ツール]メニューから選択することによって PCC 内から起動することができます。
メモ
これらのユーティリティは、Windows プラットフォームのみで[ツール]メニューに表示されます。Windows および Linux の両プラットフォームで、[ツール]メニューに独自のカスタム ツールを追加することができます。次のセクションを参照してください。
PCC の[ツール]メニューに独自のソフトウェア プログラムを追加することができます。これにより、PCC からプログラムを簡単に起動することができます。
外部ツールを追加するには
外部ツールの初期設定を行うには
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