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ここでは、インストールの事前準備のためのチェックリストや、インストール前に検討しておくべき事項について寄せられる一般的な質問を提供します。このセクションを正しいインストールのための検討とガイドとして使用してください。
このチェックリストでは、Pervasive PSQL をインストールするために必要な要件を提供します。インストール処理を開始する前に、以下の各項目の要件が満たされている必要があります。
ヒント
不明確な場合は、アプリケーション ベンダーに問い合わせるか、またはベンダーからのドキュメントを再度参照して、インストールする Pervasive PSQL エンジンのバージョンおよびモードをベンダーがサポートしていることを確認してください。
クイック チェックリストの項目に加え、Windows Vista 以上のオペレーティング システムを使用する場合は、そのオペレーティング システムにおける User Account Controls(UAC)についてよく理解し、また標準ユーザーと管理者との違いおよび制限についても理解していることが必要です。さらに、そのオペレーティング システムにインストールするための適切な権限を持っていなければなりません。
このセクションでは、Pervasive PSQL のインストール前の段階で多く寄せられる一般的な質問について説明します。これらの質問では、初めてのインストールが成功するのを妨げる可能性がある特別な状況を示します。インストールを開始する前に、以下の質問で示される状況を検討し、それに加えてクイック チェックリストですべての要件を満たしているか、また特別な注意が必要な状況があるかどうかを確認してください。
サーバー エンジンは、データベース ファイルが置かれている同じコンピューターにインストールする必要があります。
Pervasive PSQL Client はどのエンジンでもインストールされます。このため、Pervasive PSQL エンジンをお持ちであれば、お使いのコンピューターからクライアントとしてほかのリモート エンジンに接続することができます。
データベースにアクセスするすべてのコンピューターに Pervasive PSQL Client ソフトウェアがインストールされていなければなりません。
Pervasive PSQL Workgroupは、データベース ファイルが置かれている同じコンピューター、またはネットワーク上のデータにアクセスするほかのコンピューターのどちらでもインストールが可能です。
Pervasive PSQL Client (32 ビット)はどのエンジンでもインストールされます。ほかのワークグループ エンジンを介してリモート ファイルにアクセスする場合は、クライアント ソフトウェアが既にインストールされているので、クライアントを個別にインストールする必要はありません。
Pervasive PSQL Vx Server は物理マシンまたは仮想マシンにインストールすることができます。どちらのマシンの場合も、インターネット接続が必要です。インターネット接続はデータベース エンジンを実行している場合にも必要です。
Microsoft Cluster Service(MSCS)を使用したクラスター環境に Pervasive PSQL をインストールしようとお考えの場合は、まず『Advanced Operations Guide』の「高可用性のサポート」をお読みください。その章で、Pervasive PSQL をクラスター環境へインストールする際の情報を提供しています。
通常、MSCS 環境内で仮想マシンを実行することは、非常に作業を複雑にします。このため、MSCS 環境内の仮想マシンにおける Pervasive PSQL Vx Server の実行は、仮想マシンを使用しない場合に比べ複雑になります。MSCS 環境内で仮想マシンを実行する場合は、さまざまなハイパーバイザー ベンダーが提供しているドキュメントを参照してください。
Microsoft ターミナル サービス、または XenApp 環境へ Pervasive PSQL をインストールするつもりであれば、そのサーバーのコンソールにシステム管理者権限を持つユーザーとしてログオンしておく必要があります。これは、サーバー上の物理コンソールまたはリモート コンソール セッションのどちらでも可能です。
注意
ターミナル サービス環境へワークグループまたはクライアントをインストールする場合、そのエンジンはデフォルトでサービスとして実行されます。
データベース エンジンの 1 つのインスタンスのみを任意のターミナル サーバー プラットフォーム上で起動することができます。2 つ以上のターミナル セッション内でデータベース エンジンのコピーを個別に起動することはできません。Pervasive PSQL Server、Workgroup および Client でサポートされるターミナル サーバー環境については、Pervasive PSQL の Web サイト(http://www.agtech.co.jp/support/reference/pervasive/supportos.html)を参照してください。
メモ
あるユーザーが、ターミナル サービス セッションで、あるいはユーザーの簡易切り替えを使用しているマルチユーザー環境で、ワークグループ エンジンまたはキャッシュ エンジンを起動した場合、そのシステムのほかのユーザーはそのエンジンにアクセスすることも、またユーザー自身のエンジンのコピーを起動することもできなくなります。
2 番目のユーザーがトランザクショナル インターフェイスを通じて別のユーザーのエンジンにアクセスしようとすると、ステータス コード 3032 が返されます。
複数のローカル ユーザーがローカル エンジンにアクセスできるようにする場合は、ワークグループ エンジンまたはキャッシュ エンジンをサービスとしてインストールしてください。
Active Directory 環境に Pervasive PSQL データベース エンジンをインストールするのに特別な手順は必要ありません。購入された製品に付属する本マニュアルの中で説明しているインストール手順に従ってください。
モードを選択すると、ドメイン コントローラーに Pervasive PSQL のデータベース エンジンをインストールすることができます。ただし、ドメイン コントローラー上での作業はデータベース エンジンのパフォーマンスに影響することがあります。このような理由から、ドメイン コントローラーではないサーバーに Pervasive PSQL をインストールすることをお勧めします。
Web アプリケーションの場合は、クライアントを Web サーバーと同じコンピューターにインストールする必要があります。複数の Web サーバー プラットフォームでは各プラットフォーム上に 1 つのクライアントが必要です。
Pervasive は、データベース エンジンと同じバージョンのクライアントを使用することをお勧めします。通信するデータベース エンジンより古いバージョンのクライアントを使用することもできます。ただし、アプリケーションで使用する SDK アクセス方法のタイプによっては、古いバージョンのリクエスターがデータベース エンジンで動作しないこともあります。アプリケーションはデータベース エンジンと通信できなくなります。そのような状況の場合は、データベース エンジンと同じバージョンのクライアントを使用する必要があります。
データベース エンジンよりも新しいバージョンのクライアントの場合、正しく機能するかどうかはわかりません。Pervasive では、新しいバージョンのクライアントが古いバージョンのエンジンで正しく動作することを保証しません。このため、新しいバージョンのクライアントと古いバージョンのエンジンを一緒に使用しないようにしてください。
Pervasive PSQL Vx Server とはライセンスが異なるため、Pervasive Software では Pervasive PSQL Vx Server に付属のクライアントを使用することをお勧めします。これにより、アプリケーションはライセンスを正確にカウントすることができ、またクライアントからライセンス準拠を正しく監視できます。
Pervasive PSQL Vx Server は Pervasive PSQL v10 Client および Pervasive PSQL v11 Client と共に使用することができます(Pervasive PSQL v11 Client については下記「メモ」を参照してください)。ただし、そのクライアントで使用できる API はより多くのセッション(規定セッション数以上)を使用する可能性があります。同じアプリケーションの使用に対し、必要なライセンス数を増やす必要があるかもしれません。また、そのクライアントで提供される License Administrator では Vx Server ライセンスのすべての属性が表示されません。ライセンス準拠は Pervasive PSQL Vx Server でインストールされた License Administrator でのみ正しく監視できます。
メモ
Pervasive PSQL v11 Client のアップデートが利用可能です。最新のアップデートを適用すれば、アプリケーションはライセンスを正確にカウントし、Pervasive PSQL v11 Client による License Administrator でライセンス準拠を正しく監視できます。このアップデートの対象は Pervasive PSQL v11 のみで、Pervasive PSQL v11 より前の製品には使用できません。
はい、あります。ダウンロード版の Pervasive PSQL でインストールを行う場合、セットアップ ファイルを PATH 環境変数に含まれるディレクトリには置かないでください。セットアップ ファイルがそれらのディレクトリ内にあると、インストール中にファイルのコピーで問題が発生します。このようなセットアップ ファイルは Windows の %temp% ディレクトリなどに置くようにしてください。
インストールとアップグレードは、すべてのユーザーがシステムからログオフし、すべてのデータ ファイルが閉じている間に実行する必要があります。重要なソフトウェアのインストールを行う場合は、その前にターゲット ハード ドライブ上の重要なファイル(データファイルを含む)をバックアップしておいてください。
アップグレードを実行するときは、製品の前のバージョンに戻す必要がある場合に備えてインストール メディアや旧インストールの手順を保管しておいてください。
ターミナル サービス クライアント セッション内で実行する Pervasive PSQL のクライアントは、デフォルトで Pervasive PSQL の管理者機能を実行することができます。たとえば、そのようなクライアントのユーザーは、Pervasive PSQL 設定の変更、DSN の作成および Monitor ユーティリティの使用が可能です。以前のリリースでは、管理者機能をクライアントから実行することはできませんでした。
この機能を制限する場合、システム管理者は以下の手順に従ってください。
はい。特別な要素がコンピューター環境に存在している場合は、Pervasive PSQL のいくつかのデフォルトの設定を調整する必要があります。たとえば、以下のものがある場合はデフォルト値を調整する必要があります。
特にインストール後に発生する問題が、上記またはこの他の特定の状況で発生する場合は、「特別な状況における設定」を確認してください。
Pervasive PSQL Vx Server の場合、調整が必要となる可能性がある設定については『Pervasive PSQL Vx Server Product Guide』の Pervasive PSQL Vx Server の概要を参照してください。
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