Advanced Operations Guide (v11)

ワークグループ の問題のトラブルシューティング

このセクションでは、ワークグループ環境での問題の解決に役立つヒントを提供します。

最初の接続での待ち時間

最初のファイル オープン リクエストが発行されるときに何度も遅延が起きるのであれば、次の方法が役に立つかどうか調べてください。

可能であれば、データが存在する場所でエンジンが実行されるようにしてください。

ファイル オープンのリクエストをどこに送るかを決定するとき、クライアントが最優先で行う方法は、データがあるのと同じマシン上のエンジンに接続することです。ワークグループ エンジンがアプリケーションとして実行されるのを確実にするため、次のコマンドを使用してエンジンのアイコンをスタートアップ フォルダーに入れます。

W3dbsmgr.exe 

もう 1 つの方法としては、ワークグループ エンジンをサービスとしてインストールします。『Getting Started with Pervasive PSQL』を参照してください。また、Pervasive PSQL ファイルのデフォルトの場所については、『Getting Started with Pervasive PSQL』の Pervasive PSQL ファイルはどこにインストールされますか?を参照してください。

ゲートウェイ トポロジを実行している場合

データが存在する場所でエンジンを実行できない場合、最初の接続の待ち時間はより重要な問題になります。試してみることがいくつかあります。

  1. クライアントの設定で[サポート プロトコル]を減らし、ネットワークで使用されていないプロトコルの使用が試みられないようにします。
  2. ゲートウェイ一貫性保守を使用します。ゲートウェイ一貫性保守はクライアントの設定で、ゲートウェイ環境で最初の接続を確立するときの待ち時間をほとんどなくすことができます。[ゲートウェイ一貫性保守]がオンに設定されていると、クライアント ルーターがエンジンの実行されていないコンピューター名をレジストリに書き込むようにします。接続に失敗すると、ルーターはこのサーバー名を実行中のみ保存するのではなく、レジストリに保存します。次回アプリケーションが起動したとき、データのある場所のエンジンへの接続は試行されません。直ちに現在のゲートウェイを決定する次の段階に進みます。
    この設定は PCC で切り替えることができます。PCC の Pervasive PSQL エクスプローラーで[ローカル クライアント]ノードを展開し、[MicroKernel ルーター]を右クリックします。[プロパティー]をクリックし、[アクセス]を選択します。[ゲートウェイ一貫性保守]オプションをクリックしてオンに設定し(チェック マークは、その設定が「オン」であることを表します)、[OK]をクリックします。

    メモ

    この機能はトポロジを固定するため、デフォルトではオフになっています。データが存在する場所にサーバー エンジンまたはワークグループ エンジンを追加した場合、この設定をオンにした各クライアントでオフに戻す必要があります。この設定をオフに戻すと、エンジンが実行されていないコンピューターのレジストリを消去するので、その後すぐにオンにすると新しいトポロジに基づいた新しいリストが生成されます。


ステータス コード 116

ステータス 116 は MicroKernel のステータス コードで、ゲートウェイとして動作する別の MicroKernel エンジンによってファイルが使用されていることを示します。アプリケーションがステータス コード 116 を受け取った場合、MicroKernel ルーターはロケーター ファイルを読むことができたけれどもゲートウェイ コンピューター上で実行されているエンジンと交信できなかったことを示します。

最初にしなければならないことは、ゲートウェイがどれかを見極めることです。この作業は Gateway Locator ユーティリティを使用して行うことができます。

次に PSA ネットワーク テストを使用してそのコンピューターに接続してみます。PSA は問題を分離するための役に立つ情報を提供します。

これが起こる 1 つの状況は、2 つのコンピューターがルーターで分けられていて、両方ともファイル サーバーを見ることができるが、互いを見ることができない場合です。


サーバーとワークグループの技術的な相違

ロケーター ファイルのリダイレクト