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MicroKernel では、オーナー ネームを指定することにより、ファイルへのアクセスを制限することができます。オーナー ネームはオプションであるため、ユーティリティで使用するファイルにオーナー ネームが必要でない場合もあります。オーナー ネームは大文字小文字を区別します。
概念としては、オーナー ネームはパスワードに似ています。オーナー ネームは、PCC で設定することのできる、ユーザー名やグループ名と同じではありません。たとえば、オーナー ネームの "Master" はデフォルト ユーザーの Master とは異なります。
短いオーナー ネームは半角 8 文字までの範囲で指定できます。長いオーナー ネームは半角 24 文字までの範囲で指定できます。 ただし、長いオーナー ネームを指定した場合、そのデータ ファイルは Pervasive PSQL v10 SP1 より前のデータベース エンジンで読み取ることができないので注意してください。 また、長いオーナー ネームを使用したデータ ファイルは、v9.5 より前のファイル形式にリビルドしようとする場合、そのオーナー ネームを最初に削除しておかないとリビルドすることができません。オーナー ネームは、長いものでも短いものでも、その最大長(8 または 24 バイト)に満たない部分は空白が埋め込まれます。
リレーショナル アクセスでは、オーナー ネームの制限のあるテーブルを操作しようとすると ODBC エラーになります。たとえば、PCC でテーブル名をダブルクリックしたり、テーブルを削除しようとする場合です。GRANT ステートメントまたは SET OWNER ステートメントでオーナー ネームを指定することができます。
GRANT ステートメントを使用して、特定のユーザーまたはグループにアクセス権を与え、ODBC 経由でリレーショナル アクセスすることができます。Master ユーザーは GRANT ステートメントに正しいオーナー ネームを使用する必要があります。『SQL Engine Reference』の GRANT を参照してください。
SET OWNER ステートメントを使用し、現在のデータベース接続中に使用するオーナー ネームを 1 つまたは複数指定できます。『SQL Engine Reference』の SET OWNER を参照してください。
オーナー ネームは設定およびクリアすることができます。
データ ファイルへのアクセスを制限するためにオーナーネームを設定します。アクセス制限を解除するためにオーナー ネームをクリアします。
メモ
オーナー ネームを指定するには GRANT ステートメントを使用することもできます。『SQL Engine Reference』のオーナー ネームを参照してください。PCC では現在、ファイルのセキュリティ プロパティを介してオーナー ネームを指定する方法は提供していません。
オーナー ネームを設定またはクリアするには
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