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マイグレーションでは、Pervasive PSQL を実行している仮想マシンを、ある物理ホストから別のホストへ移動します。通常は、仮想マシンのメモリ、記憶域およびネットワーク接続が移行先に移行されます。ハイパーバイザーによって、マイグレーションは "ライブ" マイグレーションまたは "ホット" マイグレーションと呼ばれます。
"ライブ" マイグレーションまたは "ホット" マイグレーションでは、クライアントから Pervasive PSQL への接続がそのまま維持されます。これにより、ハードウェア バランスまたはリソース バランスの変更が可能です。"コールド" マイグレーションでは、仮想マシンを一時停止する必要があるため、ネットワーク接続が中断されます。クライアントから Pervasive PSQL への接続を再確立する必要があります。
マイグレーション環境には、実行中の Pervasive PSQL のインスタンスが 1 つだけあります。これにより、ホスト マシンがクラッシュした、またはホスト マシンを直ちにオフラインにする必要がある場合、その環境はやや脆弱になります。また、共有記憶域にエラーが生じた場合、データベース エンジンは物理記憶域に対する読み込みまたは書き込みを処理することができません。ハイパーバイザーによっては、共有記憶域を使用しないマイグレーション ソリューションを提供しています。
Pervasive PSQL Vx Server はマイグレーション環境に適した製品です。仮想 MAC アドレスとホスト名が仮想マシン移行後も同じままであれば、PSQL Vx Server は正常に動作し続けます。製品キーの状態は "アクティブ" のままです。
Pervasive PSQL Server を使用することも可能ですが、その場合は別のホストへの移行が発生したときに製品キーの状態が "検証失敗" に変わります。データベース エンジンは、一定期間(検証失敗期間)は検証失敗状態のキーで実行することができます。検証失敗期間が終わる前に元のホストへ移行し直すということであれば、データベース エンジンは正常に動作します。
マイグレーション環境で Pervasive PSQL をインストールまたは構成する際、特別な手順は必要ありません。ハイパーバイザーのドキュメントを参照してください。
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