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対話型 Maintenance ユーティリティは、Windows 32 ビットおよび 64 ビット プラットフォームで実行される Windows アプリケーションです。このユーティリティは、グラフィカル インターフェイスを使用した場合、またはディスクリプション ファイルを作成したい場合に使用します。このセクションには次の主なトピックがあります。
それぞれの主なトピックにはそのトピックに固有のタスクがあります。
MicroKernel データ ファイルは、オペレーティング システムのファイル サイズ上限を超えた容量を持つことが可能です。データを、MicroKernel の拡張ファイルからシーケンシャル ファイルにエクスポートした際、実際の形式の違いから、そのシーケンシャル ファイルの容量がデータベース エンジンのファイル サイズ上限を超える場合があります。
大きなサイズのファイルをエクスポートする際、対話型 Maintenance ユーティリティでは、シーケンシャル ファイルがファイル サイズの上限(2 GB)を超えていることを検出すると、エクステンション ファイルの作成が開始されます。この処理は自動的に行われます。エクステンション ファイルおよび元のシーケンシャル ファイルは、同じボリューム内に存在する必要があります(ファイルのサイズの制限は、オペレーティング システムやファイル システムによって異なります。2 GB というサイズは単にデータベース エンジンで強制的に指定した制限サイズです)。
エクステンション ファイルの名前には、ベース ファイルと似た名前を付ける方式が使用されます。エクステンション ファイルを示すのに、ネイティブな MKDE エクステンション ファイルがキャレット("^")を使用するのに対し、シーケンシャル ファイルのエクステンション ファイルはチルダ("~")を使用するので、同じベース ファイル名を持つ既存の MKDE 拡張ファイルを上書きするのを防ぎます。最初のエクスポート エクステンション ファイルには、ベース ファイル名に ".~01" という拡張子が付きます。次のエクステンション ファイルには、ベース ファイル名に ".~02" というように拡張子が付けられます。これらの拡張子は 16 進形式で追加されます。
名前付け規則は 255 までのエクステンション ファイルをサポートします。したがって、最大ファイル サイズは 256 GB です。
また、シーケンシャル ファイルからデータをインポートする場合は、ファイルが拡張されているかどうかがチェックされ、エクステンション ファイルからデータがロードされます。
スペースを含む長いファイル名は、サポートされるすべてのオペレーティング システムで使用できます。参照対象となるすべてのファイル名には、埋め込みスペースを含むことが可能であり、また 8 バイトを超える名前も使用可能です。
Btrieve の古いバージョンでは、Open や Create など、パスに基づくオペレーションの際に、ファイル名の最後にスペースを追加することができました。このバージョンでも、デフォルトとしてこれが設定されており、操作に支障をきたしませんが、バージョン埋め込みスペースを含むファイル名やディレクトリ名も正しく認識する機能を利用したい場合は、クライアント リクエスターの[スペースを含むファイル/ディレクトリ名]設定をオンに設定します。デフォルトの設定はオンです。
このオプションをオフに設定した場合でも、埋め込みスペースを含む名前を持つファイルにアクセスする際に、アプリケーションがファイルを開く、または作成する BTRV/BTRVID/BTRCALL/BTRCALLID コールを行うとき、その名前を二重引用符で囲めば、使用することができます。
Pervasive PSQL ではレコードおよびページによる 2 種類のデータ圧縮を提供します。これら 2 種類のデータ圧縮は、別々に使われることもあれば、一緒に使われることもあります。2 つの圧縮タイプの主な目的はいずれも、データ ファイルのサイズを減らし、データのタイプとデータ操作のタイプに応じてより速いパフォーマンスを提供することです。
レコード圧縮には 6.0 以上のファイル形式が必要です。レコード圧縮により、多数の繰り返し文字を含むレコードの格納に必要なスペースを大幅に削減できます。データベース エンジンは、5 つ以上連続する同一文字を 3 バイトに圧縮します。
ファイルの作成時、指定されたレコード長に余裕を持たせるため、データベース エンジンは自動的に指定されたより大きいページ サイズを使用します。圧縮されていないレコードが、使用できる最大ページに収まりきらないほど大きい場合、データベース エンジンは自動的にレコード圧縮をオンにします。
圧縮レコードの最終的な長さは、ファイルに書き込まれるまで決定されないため、データベース エンジンはレコード圧縮されたファイルを可変長レコード ファイルとして作成します。レコードの圧縮されたイメージは可変長レコードとして格納されます。アプリケーションがレコードの追加、更新、削除を頻繁に行うと、個々のレコードはいくつかのファイル ページに断片化されます。データベース エンジンは 1 つのレコードを取得するために複数のファイル ページを読み取らなければならない場合があるので、この断片化によってアクセス時間が遅くなるおそれがあります。
開発者リファレンス『Pervasive PSQL Programmer's Guide』のページ サイズの選択、ファイル サイズの予測およびレコード圧縮も参照してください。
ページ圧縮には 9.5 以上のファイル形式が必要です。内部的には、Pervasive PSQL データ ファイルはさまざまな種類のページの連続です。ページ圧縮は、ファイル内のデータ ページの圧縮と復元を制御します。
ファイルが物理ストレージから読み取られると、データ ページは復元されてメモリ キャッシュに保持されます。レコードの読み取りと更新は、メモリ キャッシュ内の圧縮されていないデータに対して行われます。書き込み操作が行われると、データ ページは圧縮されて物理ストレージに書き込まれます。圧縮されたページが、次回アクセスされるまで保持されるかどうかは、キャッシュ管理によって異なります。
データの種類によって圧縮しても意味がない場合、データベース エンジンはそのデータを圧縮しないで物理ストレージに書き込みます。
レコード圧縮、ページ圧縮、あるいはその両方を使用することで得られる利点は、圧縮されるデータのタイプによって異なります。次の表では、データ圧縮を使用するかどうかを判断するための一般的な要因を説明します。
オペレーティング システムの[スタート]メニューまたはアプリ画面から、あるいは Pervasive PSQL Control Center の[ツール]メニューから Maintenance ユーティリティにアクセスします。このユーティリティのメイン ウィンドウは、次のようになります。
対話型 Maintenance ユーティリティには、以下のメニューが用意されています。
Maintenance ユーティリティのヘルプを使用するには、ヘルプの必要なダイアログ ボックスで[ヘルプ]をクリックするか、以下のような[ヘルプ]メニューのコマンドを選択します。
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