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グラフィカル ユーザー インターフェイス(GUI)バージョンの Monitor は、Windows 32 ビットおよび 64 ビット プラットフォームで実行される 32 ビット Windows アプリケーションです。
Monitor では、ある時点のサーバー稼動状況のスナップショットを作成することができます。スナップショットがどのくらい最近のものであるかは、リフレッシュ レートの間隔によって決まります。デフォルトの間隔は 4 秒です。リフレッシュ レートの設定方法については、Monitor のオプション設定を参照してください。
オペレーティング システムの[スタート]メニューまたはアプリ画面から、あるいは Pervasive PSQL Control Center の[ツール]メニューから Monitor にアクセスします。
Monitor はデフォルトでローカル データベース エンジンに接続します。しかし、リモート サーバーへ接続すれば、リモート データベース エンジンのリソースも監視することができます。
リモート サーバーに接続するには
サーバーから切断するには
Monitor オプションを設定するには
このセクションでは、トランザクショナル インターフェイス(MicroKernel)を監視する以下のオプションについて説明します。
Monitor の各種ダイアログにある情報は、以下のように自動または手動でリフレッシュできます。
[MicroKernel]メニューの[アクティブ ファイル]をクリックします。[MicroKernel アクティブ ファイル]ダイアログが表示され、現在 MicroKernel によって開かれているファイルをすべて示します。
ダイアログの左上に[アクティブな MicroKernel ファイル]のリストが表示されます。このスクロール可能なリストには、開いているすべてのファイルの絶対 パスがアルファベット順に表示されます。
ファイルについての詳細情報を表示するには
ページ サイズ
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ファイルの各ページ サイズ(バイト単位)を表します。
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リードオンリー フラグ
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このファイルに、オペレーティング システムからリードオンリーのフラグが付けられているかを示します。
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レコード ロック
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選択したファイルのアクティブ ハンドルのいずれかが、レコード ロックを行っているかどうかを示します。どのアプリケーションもロックされたレコードを読み込むことが可能ですが、レコードの変更や削除ができるのは、ロックを行ったアプリケーションのみです。レコード ロックはファイルを開いたアプリケーションがレコードを更新している期間中にのみかかります。 "はい" はファイルに対し 1 つ以上のレコード ロックが適用されていることを示し、"いいえ" はロックされたレコードがないことを示しています。
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トランザクション ロック
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選択したファイルのアクティブ ハンドルのいずれかが、トランザクション ロックを行っているかどうかを示します。トランザクション ロックはファイルを開いたアプリケーションがトランザクションの作業をしている期間中にのみかかります。
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物理ファイル サイズ KB
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ファイルのサイズをキロバイト(KB)で示します。この情報は特に、容量ベースのライセンス モデルでファイルごとの使用データ量を再調査する場合に役立ちます。『Pervasive PSQL User's Guide』の容量ベース ライセンス モデルも参照してください。
Monitor では、個々のファイルのサイズにはキロバイト(KB)、またリソースの使用状況(リソース使用状況の表示)にはメガバイト(MB)の単位を使用することに注意してください。License Administrator ではサイズの単位にギガバイト(GB)を使用しています。これは、使用データがその単位でキーに関連付けられているからです。コンテキストごとに適切な単位を必要とします。
大量レコードの挿入直後にファイルを閉じた場合、Monitor ではそのファイルのサイズの変更が直ちに反映されないので注意してください。たとえば、そのファイルに関する[物理ファイル サイズ KB]の統計情報は、次回そのファイルが読み取りまたは書き込みのために開かれるまで更新されません。
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[MicroKernel アクティブ ファイル]ダイアログの右上には[選択されたファイルのハンドル]のリストが表示されます。このスクロール可能なリストには、選択したファイルに関連するアクティブ ハンドルが表示されます。各ハンドルは、名前(通常はユーザーのログイン ID)、またはデータベース エンジンのクライアント リストへのインデックスで表されます。
ファイル ハンドルについての詳細情報を表示するには
現在のセッションおよびファイルのリストや各セッションのファイル ハンドルを表示することができます。「セッション」とは、トランザクショナル エンジン インターフェイスによって使用されるクライアント ID、またはリレーショナル エンジン インターフェイスへの接続と定義されます。「クライアント ID」とは、データベース トランザクション コンテキストを一意に識別するために、アプリケーション、クライアント プラットフォームおよびデータベース エンジンによって提供される要素を組み合わせた 16 バイトの構造体と定義されます。
セッション情報は、トランザクショナル インターフェイスおよびリレーショナル インターフェイスを介して確立されたセッションを示します。(リレーショナル インターフェイスによってのみ確立されたセッションを表示させる場合は、SQL アクティブ セッションの表示を参照してください)。
セッションを表示するには
[MicroKernel]メニューの[アクティブ セッション]をクリックします。[MicroKernel アクティブ セッション]ダイアログが表示されます。
ダイアログの左上に[アクティブな MicroKernel セッション]のリストが表示されます。このスクロール可能なリストには、アルファベット順にアクティブ セッションの名前が表示されます。各セッションは、名前(通常はユーザーのログイン ID)、またはデータベース エンジンのクライアント リストへのインデックスで表されます。
セッションについての詳細情報を表示するには
ダイアログの右上に[選択されたセッションのハンドル]のリストが表示されます。このスクロール可能なリストには、選択したセッションに関連するアクティブ ファイル ハンドルが表示されます。MicroKernel は、セッションでファイルを開くたびにハンドルを作成します。1 つのセッションが同じファイルに対していくつかのハンドルを持つことができます。
セッションのファイル ハンドルについての詳細情報を表示するには
オープン モード
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オープン モードを参照してください。
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レコード ロック タイプ
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レコード ロック タイプを参照してください。
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ウェイト状態
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ウェイト状態を参照してください。
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トランザクション タイプ
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トランザクション タイプを参照してください。
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現在のセッションを削除すると、そのセッションはアクティブ セションのリストから削除され、セッションのデータベース エンジンへの接続が切断されます。セッションが開いていたすべてのファイルが閉じられ、割り当てられていたすべてのリソースが解放されます。
注意
現在のセッションを削除すると、その時点で発生している処理によっては、データが不正になる、レコードが不完全になる、またはトランザクションが中止される可能性があります。
セッションを削除するには
[MicroKernel]メニューの[リソース使用状況]をクリックします。[MicroKernel リソース使用状況]ダイアログ ボックスが表示されます。
このダイアログでは、MicroKernel が最後に起動してから現在まで使用されているリソースを表示します。[MicroKernel 稼働時間]セクションには、MicroKernel が起動されている時間が、週、日、時、分、秒で示されます。
このダイアログでは各リソースに対して以下の統計情報が表示されます。
データベース エンジンは、これらのリソースのうちいくつかの最大値を動的に制御します。ユーザー数、セッション数および使用中データの最大値は製品ライセンスによって決まります。『Pervasive PSQL User's Guide』のライセンス モデルを参照してください。
リソースが監視対象の Pervasive PSQL 製品のタイプに適用されない場合、そのリソースの各統計情報には "N/A"(適用外)が表示されます。たとえば、"ユーザー数" は Pervasive PSQL Vx Server には適用されません。このため、Pervasive PSQL Vx Server が監視される場合は、[ユーザー数]の[現在値]、[ピーク値]および[最大値]には "N/A" が表示されます。同様に、Pervasive PSQL Server が監視される場合は、[セッション数]と[使用中データ MB]の[最大値]には "N/A" が表示されます。
ただし、Pervasive PSQL Vx Server の使用を検討されている場合、[セッション数]および[使用中データ MB]の現在値やピーク値の予測が必要です。そのため、それらの統計情報は PSQL Server でも表示されますが、実施はされません。これらの統計情報については、その値に関わらず通知は送信されません。
以下のリソースに関する使用状況の情報が表示されます。
ファイル数
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MicroKernel によって現在開かれているファイル数。
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ハンドル数
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アクティブ ハンドルの数。MicroKernel は、ユーザーがファイルを開くたびにハンドルを作成します。1 つのセッションが同じファイルに対していくつかのハンドルを持つことができます。
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クライアント数
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MicroKernel にアクセス中のクライアントの数。1 台のマシンで複数のクライアントがデータベース エンジンに同時にアクセスできます。データベース エンジンはクライアント一覧を動的に管理します。クライアント数はコンピューターのメモリによってのみ制限されます。
「クライアント」とは、クライアント ID(トランザクショナル エンジン インターフェイス)によって、またはリレーショナル エンジン インターフェイスへの接続によって確立されたセッションをいいます。データベース エンジンは、Pervasive PSQL システム ファイル、メタデータ ファイル、dbnames.cfg およびデフォルトのシステム データベースへのアクセスなど、独自の内部処理用にさまざまなクライアント セッションを使用します。クライアント数は、内部的なクライアント セッションと非内部的なクライアント セッションの両方を示します(セッション数を参照)。
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ワーカ スレッド数
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MicroKernel の並行プロセスの数。
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ユーザー数
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同時に接続しているユーザー数。この最大値は、使用許諾契約書に従って許可される、最大ユーザー数です。
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セッション数
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データベース エンジンによって使用されているセッション数。「使用されているセッション数」は端的に「セッション数」ともいいます。この最大値は、使用許諾契約書に従って許可される最大セッション数を示します。この最大値は、「セッショ数の制限値」ともいいます。
セッション数は、トランザクショナル インターフェイスまたはリレーショナル インターフェイスを介して確立されたすべてのセッションを示します。
セッション数に関するメッセージは、Pervasive PSQL のさまざまなログ リポジトリに記録されます。『Pervasive PSQL User's Guide』のPervasive PSQL メッセージ ログを参照してください。
データベース エンジンは、Pervasive PSQL システム ファイル、メタデータ ファイル、dbnames.cfg およびデフォルトのシステム データベースへのアクセスなど、独自の内部処理用にさまざまなセッションを使用します。これらの内部セッションについてはセッション数を消費しません。
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使用中データ MB
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同時に開く全データ ファイルのサイズ(MB 単位)。この最大値は、使用許諾契約書に従って許可される、同時に開く全データ ファイルの総量です。この最大値は、「使用データの制限値」ともいいます。
使用データの値は、データ ファイルが初めて開かれたときに増加します。データ ファイルが既に開かれていれば、それ以降に開く際には総量に加算されません。使用データは、開くファイルのサイズが増加した場合にも増えます。既に開かれているファイルのサイズが大きくなって使用データの制限を超えても、そのファイルに対する操作は引き続き許可されます。
使用データの値は、データ ファイルを開いた最後のユーザーがそのデータ ファイルを閉じたとき減少します。複数のユーザーが同じデータ ファイルにアクセスできるので、そのデータ ファイルを開いたすべてのユーザーがそのファイルを閉じないと使用データは減少しません。
データに関するメッセージは、Pervasive PSQL のさまざまなログ リポジトリに記録されます。『Pervasive PSQL User's Guide』のPervasive PSQL メッセージ ログを参照してください。
データベース エンジンは、Pervasive PSQL システム ファイル、メタデータ ファイル、dbnames.cfg およびデフォルトのシステム データベースなど、独自の内部処理用にさまざまなファイルを使用します。内部処理に使用するファイルによって使用データの値が増えることはありません。
大量レコードの挿入直後にファイルを閉じた場合、Monitor ではそのファイルのサイズの変更が直ちに反映されないので注意してください。たとえば、そのファイルに関する[使用中データ MB]の統計情報は、次回そのファイルが読み取りまたは書き込みのために開かれるまで更新されません。
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トランザクション数
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トランザクションの数。このリソースの最大値に制限はありません。
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ロック数
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レコード ロックの数。このリソースの最大値に制限はありません。
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[MicroKernel]メニューから[通信]をクリックします。[MicroKernel 通信統計情報]ダイアログが表示されます。
このダイアログでは、MicroKernel が最後に起動されてから現在までのデータベース エンジンの通信統計情報が表示されます。[MicroKernel 稼働時間]セクションには、MicroKernel が起動されている時間が、週、日、時、分、秒で示されます。
該当する場合、このダイアログではリソースに対して以下の統計情報が表示されます。
以下の通信リソースの動作状況を監視できます。
MicroKernel 稼働時間
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MicroKernel が起動されている時間が、週、日、時、分、秒で示されます。
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処理済リクエスト総数
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データベース エンジンが処理している、ワークステーションやリモート、サーバーベース アプリケーションからのリクエストの数。
合計値 - データベース エンジンの起動時から現在までに処理されたリクエストの数。
増加値 - [通信統計情報]ダイアログの起動時から現在までのリクエストの数。0 にリセットするには、[増加値をリセット]をクリックします。
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SPX 処理済リクエスト数
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データベース エンジンが処理している、クライアントやリモート、サーバーベース アプリケーションからの SPX リクエストの数。
合計値 - データベース エンジンの起動時から現在までに処理されたリクエストの数。
増加値 - [通信統計情報]ダイアログの起動時から現在までのリクエストの数。0 にリセットするには、[増加値をリセット]をクリックします。
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TCP/IP 処理済リクエスト数
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データベース エンジンが処理しているクライアントやリモート、サーバーベース アプリケーションからの TCP/IP リクエストの数。
合計値 - データベース エンジンの起動時から現在までに処理されたリクエストの数。
増加値 - [通信統計情報]ダイアログの起動時から現在までのリクエストの数。0 にリセットするには、[増加値をリセット]をクリックします。
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NetBIOS 処理済リクエスト数
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データベース エンジンが処理している、クライアントやリモート、サーバーベース アプリケーションからの NetBIOS リクエストの数。
合計値 - データベース エンジンの起動時から現在までに処理されたリクエストの数。
増加値 - [通信統計情報]ダイアログの起動時から現在までのリクエストの数。0 にリセットするには、[増加値をリセット]をクリックします。
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接続タイムアウト数
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Auto Reconnect がクライアントに再接続を試行するときのタイムアウトの回数。自動再接続タイムアウトも参照してください。
合計値 - データベース エンジンの起動時から現在までに処理されたリクエストの数。
増加値 - [通信統計情報]ダイアログの起動時から現在までのリクエストの数。0 にリセットするには、[増加値をリセット]をクリックします。
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接続復元数
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AutoReconnect 機能が接続タイムアウトから回復に成功した回数を示します。
合計値 - データベース エンジンの起動時から現在までに処理されたリクエストの数。
増加値 - [通信統計情報]ダイアログの起動時から現在までのリクエストの数。0 にリセットするには、[増加値をリセット]をクリックします。
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通信スレッド数
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MicroKernel で現在処理中のリモート リクエストの数。ここには、ローカルのリクエストについての情報は含まれません。処理中のリモートおよびローカル スレッドの合計については、リソース使用状況の表示を参照してください。
データベース エンジンは必要に応じて、通信スレッド数を許容される最大値まで動的に増加させます。Windows および Linux プラットフォームでは、最大値は 1,024 です。
通信スレッドは Monitor のリクエストを処理するためにも使用されるので、現在の通信スレッド数にはこの数も含まれています。この状態は正常です。
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リモート セッション総数
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データベース エンジンに接続したリモート クライアントの数。最大数は動的で、ゼロが表示されます。
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SPX リモート セッション数
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SPX プロトコルを介してデータベース エンジンに接続したリモート クライアントの数。
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TCP/IP リモート セッション数
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TCP/IP プロトコルを介してデータベース エンジンに接続したリモート クライアントの数。
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NetBIOS リモート セッション数
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NetBIOS プロトコルを介してデータベース エンジンに接続したリモート クライアントの数。
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このセクションでは、リレーショナル インターフェイスの監視について説明します。
SQL アクティブ セッションでは、リレーショナル インターフェイスへの接続を介して確立されたセッションのみを表示します。(セッションの確立がトランザクショナル インターフェイス経由かリレーショナル インターフェイス経由かに関わらず)すべてのセッションを表示させる場合は、セッション情報の表示を参照してください。
SQL アクティブ セッションを表示するには
[SQL]メニューの[アクティブな接続]をクリックします。[SQL アクティブ セッション]ダイアログが表示されます。
ダイアログ上部の[アクティブ セッション]ラベルには、SQL アクティブ セッションの数が表示されます。[ユーザー名]ボックスには、データベース エンジンに接続しているユーザー名のリストが表示されます。ユーザー名は、デフォルトで Windows のログイン ID が設定されていますが、これが使用不可の場合、ユーザー名は[不明]に設定されます。
選択したユーザー名についての詳細情報が[セッション情報]セクションに表示されます。
SQL アクティブ セッションのリストをリフレッシュするには
SQL アクティブ セッションを削除するには
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