User's Guide (v11)

Monitor

PCC ではデータベース エンジンの特定の動作と属性を監視することができる Monitor ユーティリティを組み込んでいます。このユーティリティはトランザクショナル インターフェイスおよびリレーショナル インターフェイスの状況も監視できます。 監視情報は一連のタブ構成で表されます。タブの配置は必要に応じて変えることができます。タブ内のデータ列も配置を変えたり並べ替えたりすることができます。ある特定の時点のスナップショットを表示し、その情報は手動または自動でリフレッシュすることができます。

Monitor へのアクセス

PCC 内で、Pervasive PSQL エクスプローラーから Minitor にアクセスできます。

選択されたエンジン用の Monitor にアクセスするには

  1. Pervasive PSQL エクスプローラーで[エンジン]ノードを展開します。
  2. 監視対象のデータベース エンジンを右クリックします。コンテキスト メニューが開きます。
  3. そのコンテキスト メニューから[Server Monitor ]をクリックします。
    同時に複数のエンジンの監視を行うこともできます。

Monitor ユーザー インターフェイスの機能

下の表は次の図のユーザー インターフェイス コンポーネントの説明です。画像上のそれぞれの領域をクリックするとその詳細が表示されます。

図 22 Monitor のユーザー インターフェイス

GUI オブジェクト
説明
関連情報
[ファイル]メニュー
以下のコマンドが実行できます。
  • 自動リフレッシュ
  • 自動リフレッシュ レートの設定
  • Monitor インターフェイスを閉じる
  • Pervasive Control Center を終了する
[ウィンドウ]メニュー
以下の PCC 要素および Monitor 要素を表示することができます。
  • PCC のデータベース ウィンドウ
  • Monitor の個々のタブ
このメニューの[設定]では Monitor ユーザー インターフェイスおよび PCC のその他の要素の初期設定を行うこともできます。
[ヘルプ]メニュー
以下の情報にアクセスすることができます。
  • PSQL ドキュメント ライブラリ
  • PVSW ログ
  • PCC ログ
  • PCC のバージョンと著作権情報
このメニューから PCC ログをクリアすることもできます([PCC ログの消去])。
Pervasive PSQL User's Guide』の Pervasive PSQL のイベント ログ
 
自動リフレッシュの設定
自動リフレッシュのオン/オフを切り替えます。
リフレッシュ レートの設定
Server Monitor ユーザー インターフェイスの情報を更新する間隔(秒数)を設定するダイアログ ボックスが表示されます。
タブ設定領域
その時点でデータベースに発生している動作についての情報を表示する、グリッド形式の 5 つのタブがあります。いずれかのタブを選択すると、タブ ラベル行の右端には、そのタブに適用されるアイコンが表示されます。

モニターの初期設定

Monitor の初期設定は、Monitor 自体または PCC のどちらからでも設定できます。いずれも、[ウィンドウ > 設定 > モニター]の順に選択し、[設定]ダイアログ ボックスで[モニター]ページを開きます。

設定できる初期設定には 2 つのタイプがあります。 1 つは、Monitor ユーザー インターフェイスのレイアウト設定です。Monitor を次回開くとき、今回のタブの配置を復元するよう設定できます。これはアクセスするサーバーごとに設定できます。もう 1 つは、特定のグリッドに対する機能の設定です。列幅、ソート順、列の順序などの機能について設定できます。別のサーバーでその特定のグリッドを開いた場合、そのグリッドにも同じ設定が適用されます。このため、異なるサーバーで同じグリッドを簡単に比較することができます。

リフレッシュ オプションの設定

Monitor の情報は、指定した間隔または必要に応じて随時リフレッシュすることができます。また、リフレッシュを行わないようにすることもできます。 短い間隔で多くのウィンドウをリフレッシュすると、パフォーマンスが低下する可能性があるので注意してください。

自動リフレッシュ
  1. 自動リフレッシュ設定([自動リフレッシュはオン/オフになっています])アイコンを使用して自動リフレッシュをオンにします。
  2. ファイル > 自動リフレッシュの設定]の順に選択、または[自動リフレッシュレートを設定します]アイコンをクリックして[リフレッシュレートの設定]ダイアログ ボックスを開きます。
  3. リフレッシュ レートの設定]ダイアログ ボックスで、リフレッシュ間隔を秒単位で入力し、[OK]をクリックします。
随時リフレッシュ
ファイル > 自動リフレッシュ]の順に選択するか、または[データをリフレッシュ]アイコンをクリックします。
リフレッシュしない
自動リフレッシュ設定([自動リフレッシュはオン/オフになっています])アイコンを使用して自動リフレッシュをオフにします。

タブの機能

タブは、必要に応じて配置を変更したり、分離させたり、また再び一体化したりすることができます。タブを移動させるには、そのタブ ラベル上にカーソルを置いてマウスの左ボタンを押したまま、目的の位置へ移動します。

タブによってデータの性質が異なるため、実行できる操作もタブごとに異なります。これらの操作は、タブ ラベル行の右端に表示されるアイコンによって実行されます。次の表では、各種アイコンの説明とそのアイコンが表示されるタブを示します。

表 8 タブのアイコン
アイコン
説明
タブ
リフレッシュ
ユーザー インターフェイスに最新情報を表示します。
すべて
最小化
最小化と復元を切り替えます。インターフェイスを最小化すると、各タブのアイコンと復元アイコンのみがまとめて画面の右側に表示されます。
すべて
最大化
最大化と復元を切り替えます。いくつかのタブが開かれているインターフェイスで、1 つのタブを選択して最大化すると、そのタブはインターフェイス全体に拡張されます。
すべて
表示する列の選択
表示する列を選択できるダイアログ ボックスが表示されます。含まれる列はタブごとに異なるので、各ダイアログ ボックスには異なる列名が含まれます。すべてのダイアログ ボックスに、[すべて選択]と[すべて選択解除]ボタンがあります。
すべて
ハンドルを表示/非表示
タブの下部にある[ハンドル情報]グリッドの表示/非表示を切り替えます。[ハンドル情報]グリッドに表示される情報は、タブによって異なります。
ハンドル情報]グリッドには[表示する列の選択]アイコンもあり、必要に応じて列を表示または非表示にすることができます。
アクティブ ファイル
MicroKernel セッション
選択したセッションの削除
強調表示されたセッションをタブから削除します。このアイコンは、1 つのセッションが選択された場合にのみ有効になります。
注意:この手順はセッションを実質的に終了させるので、進行中の作業を中断させることになります。そのため、この操作を本当に行うかどうかを確認するメッセージが表示されます。
MicroKernal セッション
SQL セッション
全セッションの削除
すべてのセッションをタブから削除します。
注意:この手順はすべてのセッションを実質的に終了させるので、進行中の作業を中断させることになります。そのため、この操作を本当に行うかどうかを確認するメッセージが表示されます。
MicroKernal セッション
増加値をリセット
統計情報を削除し、カウントをゼロから再スタートします。
MicroKernal 通信統計情報

監視されるサーバーの動作

以下のセクションでは、Monitor の各タブで表示される動作について説明します。

アクティブ ファイル

このタブでは、現在開いている MicroKernel ファイルについての情報を提供します。

パス
ファイルの場所のディレクトリとすべてのサブディレクトリを提供します。
ファイル
ファイル名(サフィックスを含む)を示します。
ページ サイズ
ファイルの各ページ サイズ(バイト単位)を表します。
リードオンリー
このファイルに、オペレーティング システムからリードオンリーのフラグが付けられているかを示します。
レコード ロック
選択したファイルのアクティブ ハンドルのいずれかが、レコード ロックを行っているかどうかを示します。どのアプリケーションもロックされたレコードを読み込むことが可能ですが、レコードの変更や削除ができるのは、ロックを行ったアプリケーションのみです。レコード ロックはファイルを開いたアプリケーションがレコードを更新している期間中にのみかかります。 "はい" はファイルに対し 1 つ以上のレコード ロックが適用されていることを示し、"いいえ" はロックされたレコードがないことを示しています。
トランザクション ロック
選択したファイルのアクティブ ハンドルのいずれかが、トランザクション ロックを行っているかどうかを示します。トランザクション ロックはファイルを開いたアプリケーションがトランザクションの作業をしている期間中にのみかかります。
物理ファイル サイズ
ファイルのサイズをキロバイト(KB)で示します。この情報は特に、容量ベースのライセンス モデルでファイルごとの使用データ量を再調査する場合に役立ちます。『Pervasive PSQL User's Guide』の容量ベース ライセンス モデルも参照してください。
モニターでは、個々のファイルのサイズにはキロバイト(KB)、またリソースの使用状況(リソース使用状況の表示)にはメガバイト(MB)の単位を使用します。License Administrator ではサイズの単位にギガバイト(GB)を使用しています。これは、使用データがその単位でキーに関連付けられているからです。コンテキストごとに適切な単位を必要とします。
大量レコードの挿入直後にファイルを閉じた場合、モニターではそのファイルのサイズの変更が直ちに反映されません。たとえば、そのファイルに関する[物理ファイル サイズ KB]の統計情報は、次回そのファイルが読み取りまたは書き込みのために開かれるまで更新されません。

[ハンドルを表示/非表示]アイコンでハンドルを表示するよう設定した場合、アクティブ ファイルのハンドル情報を見ることができます。アクティブ ファイルのハンドルには以下の情報が含まれます。

クライアント
名前(通常はユーザーのログイン ID)、またはデータベース サーバーのクライアント リストへのインデックスを示します。
接続番号
クライアントのネットワーク接続番号を表示します。クライアントがネットワーク接続を持たない場合、このフィールドには "NA"(適用外)と表示されます。
タスク番号
サーバーまたは Windows クライアントで発生するプロセスのタスク番号を表示します。
サイト
ユーザー プロセス(ローカルまたはリモート)のロケーションを示します。
ネットワーク アドレス
ネットワーク上の呼び出し元プロセスのロケーションを表示します。呼び出し元プロセスが SPX の場合、ネットワークのノード/ネットワーク アドレスの先頭に S: と表示されます。 たとえば S: 65666768 00000000001 のように表示されます。
呼び出し元プロセスが TCP/IP の場合、IP アドレスの先頭には、T4(IPv4 アドレスの場合)、T6(IPv6 アドレスの場合)および T(クライアント マシンの完全修飾ドメイン名の場合)が表示されます。たとえば、次のようになります。
T4: 180.150.1.24
T6: 1234:5678:0000:0000:0000:0000:9abc:def0
T: <mymachine.mydomain.mycompany>.com
オープン モード
アプリケーションでファイルの特定のハンドルを開くのに使用する方法を表示します。有効なオープン モードは以下のとおりです。
  • ノーマル - ファイルを開いたアプリケーションでノーマル共有読み込み/書き込みアクセスが可能
  • アクセラレイティド - ファイルを開いたアプリケーションで共有読み込み/書き込みアクセスが可能
  • リードオンリー - ファイルを開いたアプリケーションで読み込み専用モードでアクセスできるが、ファイルの変更は不可
  • エクスクルーシブ - ファイルを開いたアプリケーションでエクスクルーシブなアクセス モードが使用可能。呼び出し元アプリケーションが閉じるまで、ほかのアプリケーションからファイルを開くことはできません。
Monitor では、すべてのオープン モードについて、非トランザクションまたは共有ロックが適用可能な場合は、その状態も示します。
レコード ロック タイプ
現在ハンドルで扱われているレコード ロックの種類を表示します。レコード ロックには、[シングル]、[マルチ]、[なし]の 3 種類があります。
シングル レコード ロックの場合、ユーザーは一度に 1 つのレコードをロックすることができます。マルチ レコード ロックの場合、ユーザーは一度に複数のレコードをロックすることができます。
ウェイト状態
このハンドルで、なんらかのロックによってユーザーが待機しているかどうかを次のように表示します。[レコード ロック ウェイト]、[ファイル ロック ウェイト]、または[なし]。
トランザクション タイプ
現在ハンドルで扱われているトランザクション ロックの状態を表示します。トランザクションには、[排他]、[並行]、および[なし]の 3 種類があります。

MicroKernel セッション

このタブでは、ストレージ(記憶域)エンジンに対する現在の接続情報を提供します。

セッション
接続を特定する一意な識別子を提供します。
接続番号
セッションのネットワーク接続番号を表示します。セッションがネットワーク接続を持たない場合、このフィールドには "NA"(適用外)と表示されます。
タスク番号
サーバーで、または Windows クライアントから発生するプロセスのタスク番号を表示します。
サイト
セッション プロセス(ローカルまたはリモート)のロケーションを示します。
ネットワーク アドレス
ネットワーク上の呼び出し元プロセスのロケーションを表示します。呼び出し元プロセスが SPX の場合、ネットワークのノード/ネットワーク アドレスの先頭に S: と表示されます。 たとえば S: 65666768 00000000001 のように表示されます。
呼び出し元プロセスが TCP/IP の場合、IP アドレスの先頭には、T4(IPv4 アドレスの場合)、T6(IPv6 アドレスの場合)および T(クライアント マシンの完全修飾ドメイン名の場合)が表示されます。
例:
T4: 180.150.1.24
T6: 1234:5678:0000:0000:0000:0000:9abc:def0
T: <mymachine.mydomain.mycompany>.com
単独マシンの複数のクライアントを異なる TCP/IP アドレスで接続する場合、各アドレスはそのクライアントに対して有効です。ただし、データベース エンジン内部的には、クライアントと関連付けられるアドレスは、そのクライアントによって使用される実際のアドレスではないかもしれません。これは、データベース エンジンが同じマシンからの複数のクライアントを特定および管理するからです。その結果、Monitor はエンジン情報を報告しているので、このユーティリティでは実際のアドレスではなく、関連付けられたアドレスが表示される可能性があります。
使用中ロック数
セッションが現在使用中のロック数。
トランザクション タイプ
セッションが現在扱っているトランザクション ロックの種類。トランザクションには、[排他]、[並行]、および[なし]の 3 種類があります。
読み込みレコード数
セッションがファイルを最初に開いてから現在までに読み込んだレコードの数。
挿入レコード数
セッションが挿入したレコードの数。
削除レコード数
セッションが削除したレコードの数。
更新レコード数
セッションが更新したレコードの数。
ディスク アクセス数
セッションがディスク アクセスを要した回数。開いたばかりのファイルでは、ディスク アクセスについての情報は表示できません。
キャッシュ アクセス数
このクライアントが L1 キャッシュに失敗し、要求を満たすために L2 キャッシュまたはディスクから L1 キャッシュへページを移動した回数を示します。

[ハンドルを表示/非表示]アイコンでハンドルを表示するよう設定した場合、MicroKernel セッションのハンドル情報を見ることができます。MicroKernel セッションのハンドルには以下の情報が含まれます。

パス
ファイルの場所のディレクトリとすべてのサブディレクトリを提供します。
ファイル
ファイル名(サフィックスを含む)を示します。
オープン モード
アプリケーションでファイルの特定のハンドルを開くのに使用する方法を表示します。有効なオープン モードは以下のとおりです。
ノーマル - ファイルを開いたアプリケーションでノーマル共有読み込み/書き込みアクセスが可能
アクセラレイティド - ファイルを開いたアプリケーションで共有読み込み/書き込みアクセスが可能
リードオンリー - ファイルを開いたアプリケーションで読み込み専用モードでアクセスできるが、ファイルの変更は不可
エクスクルーシブ - ファイルを開いたアプリケーションでエクスクルーシブなアクセス モードが使用可能。呼び出し元アプリケーションが閉じるまで、ほかのアプリケーションからファイルを開くことはできません。
Monitor では、すべてのオープン モードについて、非トランザクションまたは共有ロックが適用可能な場合は、その状態も示します。
レコード ロック タイプ
現在ハンドルで扱われているレコード ロックの種類を表示します。レコード ロックには、[シングル]、[マルチ]、[なし]の 3 種類があります。
シングル レコード ロックの場合、ユーザーは一度に 1 つのレコードをロックすることができます。マルチ レコード ロックの場合、ユーザーは一度に複数のレコードをロックすることができます。
ウェイト状態
このハンドルで、なんらかのロックによってユーザーが待機しているかどうかを次のように表示します。[レコード ロック ウェイト]、[ファイル ロック ウェイト]、または[なし]。
トランザクション タイプ
現在ハンドルで扱われているトランザクション ロックの状態を表示します。トランザクションには、[排他]、[並行]、および[なし]の 3 種類があります。

リソース使用状況

このタブでは、進行中の MicroKernel 操作におけるさまざまな情報の値を示します。グリッドでは、現在の値に加えてピーク値や最大値も提供されるので、使用するリソースおよび必要なリソースを評価することができます。"ピーク値" は、MicroKernel が起動してから現在までにそのリソースが記録した最高値です。"最大値" は許容される最大値です。次の表では、最大値が無制限のリソースを示します。

ファイル数
MicroKernel によって現在開かれているファイル数。
ハンドル数
アクティブ ハンドルの数。MicroKernel は、ユーザーがファイルを開くたびにハンドルを作成します。1 つのセッションが同じファイルに対していくつかのハンドルを持つことができます。
クライアント数
MicroKernel にアクセス中のクライアントの数。1 台のマシンで複数のクライアントがデータベース エンジンに同時にアクセスできます。データベース エンジンはクライアント一覧を動的に管理します。クライアント数はコンピューターのメモリによってのみ制限されます。
「クライアント」とは、クライアント ID(トランザクショナル エンジン インターフェイス)によって、またはリレーショナル エンジン インターフェイスへの接続によって確立されたセッションをいいます。データベース エンジンは、Pervasive PSQL システム ファイル、メタデータ ファイル、dbnames.cfg およびデフォルトのシステム データベースへのアクセスなど、独自の内部処理用にさまざまなクライアント セッションを使用します。クライアント数は、内部的なクライアント セッションと非内部的なクライアント セッションの両方を示します(セッション情報の表示を参照)。
ワーカ スレッド数
MicroKernel の並行プロセスの数。
ユーザー数
同時に接続しているユーザー数。この最大値は、使用許諾契約書に従って許可される、最大ユーザー数です。
セッション数
データベース エンジンによって使用されているセッション数。「使用されているセッション数」は端的に「セッション数」ともいいます。この最大値(「セッション数の制限値」ともいいます)は、使用許諾契約書に従って許可される最大セッション数を示します。
セッション数は、トランザクショナル インターフェイスまたはリレーショナル インターフェイスを介して確立されたすべてのセッションを示します。
セッション数に関するメッセージは、Pervasive PSQL のさまざまなログ リポジトリに記録されます。『Pervasive PSQL User's Guide』の Pervasive PSQL メッセージ ログを参照してください。
データベース エンジンは、Pervasive PSQL システム ファイル、メタデータ ファイル、dbnames.cfg およびデフォルトのシステム データベースへのアクセスなど、独自の内部処理用にさまざまなセッションを使用します。これらの内部セッションについてはセッション数を消費しません。
使用中データ MB
同時に開く全データ ファイルのサイズ(MB 単位)。この最大値は、使用許諾契約書に従って許可される、同時に開く全データ ファイルの総量です。この最大値は、「使用データの制限値」ともいいます。
使用データの値は、データ ファイルが初めて開かれたときに増加します。データ ファイルが既に開かれていれば、それ以降に開く際には総量に加算されません。使用データは、開くファイルのサイズが増加した場合にも増えます。既に開かれているファイルのサイズが大きくなって使用データの制限を超えても、そのファイルに対する操作は引き続き許可されます。
使用データの値は、データ ファイルを開いた最後のユーザーがそのデータ ファイルを閉じたとき減少します。複数のユーザーが同じデータ ファイルにアクセスできるので、そのデータ ファイルを開いたすべてのユーザーがそのファイルを閉じないと使用データは減少しません。
データに関するメッセージは、Pervasive PSQL のさまざまなログ リポジトリに記録されます。『Pervasive PSQL User's Guide』の Pervasive PSQL メッセージ ログを参照してください。
データベース エンジンは、Pervasive PSQL システム ファイル、メタデータ ファイル、dbnames.cfg およびデフォルトのシステム データベースなど、独自の内部処理用にさまざまなファイルを使用します。内部処理に使用するファイルによって使用データの値が増えることはありません。
大量レコードの挿入直後にファイルを閉じた場合、モニターではそのファイルのサイズの変更が直ちに反映されません。たとえば、そのファイルに関する[使用中データ MB]の統計情報は、次回そのファイルが読み取りまたは書き込みのために開かれるまで更新されません。
トランザクション数
トランザクションの数。このリソースの最大値に制限はありません。
ロック数
レコード ロックの数。このリソースの最大値に制限はありません。

MicroKernal 通信統計情報

このタブでは、データ ストレージ エンジンとの通信に関する情報を表示します。通信統計情報とリソース使用状況情報がそれぞれ別のペインに分かれています。

通信統計情報は、データベース エンジンの起動時から現在までに処理された回数の合計が計算されています。「増加値」は、[MicroKernal 通信統計情報]タブへ最後にアクセスしてから現在までに発生した回数を示しています。増加値のカウントをリセットして再スタートさせるには、[増加値をリセット]をクリックします。

処理済リクエスト総数
データベース エンジンが処理している、ワークステーションやリモート、サーバーベース アプリケーションからのリクエストの数。
SPX 処理済リクエスト数
データベース エンジンが処理している、クライアントやリモート、サーバーベース アプリケーションからの SPX リクエストの数。
TCP/IP 処理済リクエスト数
データベース エンジンが処理しているクライアントやリモート、サーバーベース アプリケーションからの TCP/IP リクエストの数。
NetBIOS 処理済リクエスト数
データベース エンジンが処理している、クライアントやリモート、サーバーベース アプリケーションからの NetBIOS リクエストの数。
接続タイムアウト数
Auto Reconnect がクライアントに再接続を試行するときのタイムアウトの回数。自動再接続タイムアウトも参照してください。
接続復元数
AutoReconnect 機能が接続タイムアウトから回復に成功した回数を示します。

リソース使用状況情報では、現在値(発生回数)を提供します。さらに、比較のため、使用状況のピーク値(MicroKernel が起動してから現在までにそのリソースが記録した最大数)および使用できる最大値も示します。次の表では、各リソースの現在値を定義し、必要であれば最大値についても説明します。

通信スレッド数
MicroKernel で現在処理中のリモート リクエストの数。ここには、ローカルのリクエストについての情報は含まれません。処理中のリモートおよびローカル スレッドの合計については、リソース使用状況の表示を参照してください。
データベース エンジンは必要に応じて、通信スレッド数を許容される最大値まで動的に増加させます。Windows および Linux プラットフォームでは、最大値は 1,024 です。
通信スレッドはモニターのリクエストを処理するためにも使用されるので、現在の通信スレッド数にはこの数も含まれています。この状態は正常です。
リモート セッション総数
データベース エンジンに接続したリモート クライアントの数。最大数は動的で、ゼロが表示されます。
SPX リモート セッション数
SPX プロトコルを介してデータベース エンジンに接続したリモート クライアントの数。
TCP/IP リモート セッション数
TCP/IP プロトコルを介してデータベース エンジンに接続したリモート クライアントの数。
NetBIOS リモート セッション数
NetBIOS プロトコルを介してデータベース エンジンに接続したリモート クライアントの数。

SQL アクティブ セッション

このタブでは、リレーショナル エンジンに対する現在の接続情報を提供します。

ユーザー名
ユーザーのログイン名を提供します。
クライアント ホスト名
選択されたユーザー名に対応するクライアント マシンの名前。使用不可の場合、[不明]に設定されます。
ネットワーク アドレス
選択されたユーザー名のクライアント マシンの IP または SPX アドレス。使用不可の場合、[不明]に設定されます。
表示される値には、"IP"、"SPX"、"Shared Memory" および "不明" があります。
クライアント アプリケーション
接続したアプリケーションまたはモジュール。使用不可の場合、[不明]に設定されます。
データ ソース名
クライアント アプリケーションによって参照される、DSN の名前。
接続状態
選択されたユーザーの接続状態。接続状態のタイプは次のとおりです。
  • [アクティブ] - セッションには開いているファイルがあります。
  • [アイドル] - セッションには開いているファイルがありません。
  • [無効] - アクティブ セッションは削除されていますが、SQL コードの処理が終了されていないことを示す一時的な状態。適切な終了時点で、そのセッションは[SQL アクティブ セッション]ダイアログに表示されなくなります。
  • [不明] - 状態を入手できません。
アクティブ/アイドル時間
接続がアクティブまたはアイドルになってからの時間(ミリ秒単位)を表示します。
総接続時間
接続が確立されてからの時間(秒単位)を表示します。


Capacity Usage ビューアー

データベース