ActiveX Controls Guide (v11)

SelectedRecords (ActiveX プロパティ)

適用対象

VAccess

説明

SelectedRecords プロパティによって、フィルター条件を指定して、Extended Fetch レコード セットに返されるレコードの範囲を制限することができます。

構文

object.SelectedRecords = fieldname operator (fieldname 
または "constant") [[conjunction fieldname operator 
(fieldname または "constant")]...]  

SelectedRecords プロパティの構文は次のような要素で構成されます。

要素
説明
fieldname
値によってフィルターするフィールドの名前です。これには、object が参照するファイルの有効なフィールドをどれでも指定できます。SelectedFields プロパティで指定されているフィールドの 1 つである必要はありません。
operator
次の論理演算子の 1 つです。>(より大きい)、<(より小さい)、=(等しい)、<>(等しくない)、>=(以上)、または <=(以下)。
constant
定数値です。定数値は前後に引用符(Chr$(34))を付ける必要があります。
conjunction
複数のフィルター比較が必要な場合は、&(and)または|(or)の連結演算子のいずれかで結合する必要があります。

備考

このプロパティを空白のままにすると、フィルター処理は行われません。つまり、現在のインデックス パスでの出現順序ですべてのレコードを返します。

文字列フィールドの比較では、テーブルを定義したときにフィールドに大文字小文字の区別をしないフラグが付けられていない場合を除き、大文字小文字を区別します。かっこはサポートされません。フィルター条件は、出現する順に論理的に解決されます。

テキスト フィールドを定数値と比較する場合、SelectedRecords フィルターは定数の文字数とフィールドの文字数のうちの小さい方を比較します。たとえば、次のようなフィルターがあるとします。

city = "B"  

このフィルターは、city フィールドの最初の文字が "B" で始まるすべてのレコードを返します。たとえば、Baltimore、Boise、Boston および Butte などです。

VAccess コントロールの Extended オペレーション機能を有効にするには、ExtendedOps プロパティを True に設定する必要があります。

SelectedRecords フィルターが有効になる前に、Init メソッドが呼び出されている必要があります。

関連項目

影響元:SelectedFields、ExtendedOps、Init


SelectedFields (ActiveX プロパティ)

SessionID (ActiveX プロパティ)