User's Guide (v11)

Capacity Usage ビューアー

PCC では、すべてのデータベース エンジンの同時セッション数とデータ使用量を監視する Capacity Usage ビューアーを提供します。このビューアーは特に、PSQL Server から PSQL Vx Server への移行を検討する際に役立ちます。なぜなら、これら 2 つのエディションにはライセンス方法に違いがあるからです。PSQL Server ライセンスはユーザー数に基にしていますが、PSQL Vx Server ライセンスは、同時セッション数と使用するデータ量を基にしています。

Capacity Usage ビューアーには 2 つのグラフが含まれています。1 つは同時セッション数を表し、もう 1 つはデータの使用量を表します。各グラフには使用量のレベル バーというグラフを横断する横線を表示させることができます。これは業務上の正常とする使用量と異常とする使用量を判断するのに役立ちます。Capacity Usage ビューアーは使用量のピークに関する統計情報も表示します。

このグラフは毎日記録されるピーク値を使用します。エンジンが使用されない日については、ゼロの値が使用されます。グラフの生成には最低 2 日間のデータが必要です。そのデータがなければ、Capacity Usage ビューアーはエラー メッセージを表示します。

Capacity Usage ビューアーにアクセスするには

PCC の Pervasive PSQL エクスプローラーで、調査対象のエンジンを右クリックします。
コンテキスト メニューが開きます。
  1. そのコンテキスト メニューから[Capacity Usage ビューアー]をクリックします。

Capacity Usage ビューアーの GUI

次の図は GUI を示しています。下の表は図の GUI オブジェクトの説明です。画像上のそれぞれの領域をクリックするとその詳細が表示されます。

図 20 Capacity Usage ビューアーのユーザー インターフェイス
GUI オブジェクト
説明
タイトル バー
選択したエンジンを示します。
統計情報インジケーター
有用な統計情報を表示したり、グラフに表示させるものを選択したりすることができます。統計情報インジケーターを参照してください。
期間指定
グラフに表示するデータの対象となる期間の開始日と終了日を表示します。
セッション使用量のグラフ
選択した期間中に同時発生したセッション数をグラフで表示します。
データ使用量のグラフ
選択した期間中に使用されたデータ量をグラフで表示します。
使用量のレベル バー
使用量が、選択したレベルを超える頻度を調べることができます。レベル バーの表示オプションが選択されると、各グラフのデフォルト レベル(使用量のピークの 90%)の位置にレベル バーが表示されます。使用量のレベル バーの左側に表示される数値は、そのレベル(セッション数またはデータ量)を示します。この使用量のレベル バーは必要に応じて移動させることができます。レベル バーを移動させるには、スピン ボックスを使用するか、またはカーソルでドラッグします。2 つの使用量レベル バーは互いに独立しています。
拡大縮小手順
グラフの拡大と縮小についての一般的な手順を説明します。手順の詳細については、拡大を参照してください。
[エクスポート]ボタン
分析をさらに行うためにデータを保存しておくことが有用と思われた場合、そのデータを .CSV ファイルへエクスポートできます。[エクスポート]ボタンをクリックすると[フォルダーの参照]ダイアログを開きます。ここでデータを保存する場所を選択することができます。
図 21 統計情報インジケーター
GUI オブジェクト
説明
期間
グラフに表示させるデータの対象期間を選択することができます。ウィンドウを開いたときにデフォルトで表示される期間は、前回そのウィンドウを閉じる前に選択されていた期間です。選択できる期間は次のとおりです。
  1. 全期間
  2. 先週
  3. 過去 30 日以内
  4. 過去 90 日以内
  5. 過去 180 日以内
グラフを拡大または縮小して期間を選択することもできます。グラフを拡大または縮小した場合、[期間]フィールドには、選択した期間として "カスタム" が表示されます。
[ピークの統計]グループ ボックス
グラフに表示する期間における最大データ使用量と最大同時セッション数の統計情報を表示するフィールドが含まれています。
セッション数のピーク値
セッション使用量グラフに表示される期間中に発生した最大同時セッション数を表示します。
セッション数のピーク日
発生した同時セッション数が最大となった日を表示します。最大同時セッション数の発生が複数日あった場合は、最後に発生した日を表示します。
使用データのピーク値 (GB)
データ使用量グラフに表示される期間中、一度に使用された最大データ量(GB 単位)を表示します。
使用データのピーク日
使用されたデータ量が最大となった日を表示します。使用データ量が最大となった日が複数日あった場合は、最後に発生した日を表示します。
使用量のレベル バーを表示する
このチェックボックスのオン/オフによって、グラフを横断する使用量レベルバーの表示/非表示を切り替えます。
[使用量の統計]グループ ボックス
使用量のレベル バーを上下に移動させるためのスピン ボックス、および使用量のレベル バーの移動により得られる統計情報を表示するフィードが含まれています。
セッション数
セッション使用量グラフで、使用量のレベル バーを置く位置に対応する値を設定します。
超過した日数
同時セッション数が、使用量のレベル バーが設定されたレベルを超えた日数を表示します。
使用データ (GB)
データ使用量グラフで、使用量のレベル バーを置く位置に対応する値を設定します。
超過した日数
使用データ量が、使用量のレベル バーが設定されたレベルを超えた日数を表示します。

拡大

期間]プルダウン メニューで提供されている期間の選択肢以外の期間について確認する必要がある場合は、グラフのセグメントを選択して拡大することができます。2 つのグラフの一方を拡大すると、もう一方のグラフも同時に拡大されます。2 つのグラフは常に同じ期間が設定されます。

グラフを拡大するには

  1. 表示対象期間の開始位置にカーソルを置きます。
  2. マウスの左ボタンを押したまま、表示させたい期間の終了位置までカーソルをドラッグします。選択した部分を囲む四角形の黒い枠線がグラフ内に表示されます。カーソルを移動させると、それに応じてその四角形も拡張されます。

  3. マウス ボタンを離します。選択した期間を表示するためにグラフが再描画されます。[期間]フィールドの設定表示は "カスタム" になります。
  4. さらに拡大するには上記の手順を繰り返します。
  5. 縮小するには、カーソルをグラフ内の任意の位置に置き、マウスの左ボタンを押したままカーソルを右から左へドラッグします。これでグラフは元の期間(ウィンドウを開いたときに表示されていた期間)に戻ります。

データベース エンジン

Monitor