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Pervasive PSQL は、Pervasive Software の MicroKernel Database エンジンを中心に構成された総合的なデータベース管理システムです。Pervasive PSQL により、インストールおよび管理が容易になり、高度な信頼性とパフォーマンスが実現します。
このセクションでは製品とそのコンポーネントを説明します。
簡単に言えば、データベースはデータの集合体です。一般的に、データは同じ特徴を共有する情報をサブセットに分割したものによって構成されます。以下にデータベースの例をいくつか示します。
本製品に関しては、データベースは意味を持ち明確に定義された関連情報の集合体を指します。おそらく、お使いのコンピューターまたはネットワーク上に使用可能な 1 つ以上のデータベースがあります。たとえば、備品または材料を購入するベンダーに関する情報のデータベースがあり、また、顧客あるいはメンバー情報を含むデータベースなどがあります。これらはそれぞれ別個で、明確に定義された関連情報の集合体です。
コンピューター時代のさなか、私達はありとあらゆる場所でデータベースという情報の集合体に取り囲まれています。残念なことに、これらのデータは、整理、検索、分析、最新状態を保つ手段を持たなければ何の役にも立ちません。
「データベース管理システム」(以下 DBMS)は大量データを管理し、そのデータをその他のコンピューター プログラムや人々が相互に利用できるようデザインされたコンピューター プログラムです。また、DBMS は略式にデータベース エンジンと呼んだり、単にエンジンと呼ぶこともあります。DBMS は以下のタスクを実行します。
要するに、DBMS ではデータを組織化し、その安全性を保守するので、簡単にデータを使用および理解することができます。
Pervasive PSQL の DBMS は、データ管理の目的を達成するためにデザインされたさまざまなコンポーネントで構成されています。
Pervasive PSQL の高いパフォーマンスの中核は、MicroKernel Database エンジン(MKDE)です。MKDE はコンピューターのハード ディスク上のデータ ファイルを使って直接動作します。リクエストされると、ユーザーやアプリケーションがデータで作業しているときであっても、新規データの挿入、不要なデータの削除を直ちに行い、また、データ ファイルの安全性と整合性を常に保守します。
SQL Relational Database エンジン(SRDE)は、MKDE およびクライアント(後述)と相互に作用します。SRDE では、Microsoft ODBC のサポート、複雑な検索、分析機能およびセキュリティを含む多くの強力な機能を提供します。
クライアント/サーバー システムで、クライアントはコンピューター ワークステーション上に存在します。クライアントは、クライアント アプリケーションと、ネットワークを通してサーバー上の MKDE および SRDE の両方と相互に作用します。
Pervasive PSQL Control Center(PCC)は、データベースの作成と操作および DBMS の制御に役立つようデザインされた使いやすいグラフィカル ツールです。ここから本製品のほとんどすべての機能にアクセスすることができます。PCC 全般の説明については、第 3 章 Pervasive PSQL Control Center の使用を参照してください。
Pervasive PSQL データベース エンジンでは、Pervasive PSQL で使用できる多くのオプションや機能のテスト、設定および操作をサポートする多様なグラフィカル ツールおよびコマンド ライン ツールが提供されます。ほとんどのユーティリティは Windows 上で実行でき、Linux データベース サーバー エンジンへのリモート機能を可能にします。
ユーティリティ名
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対応しているプラットフォーム
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説明
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Pervasive PSQL Control Center
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Windows および Linux
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Pervasive PSQL の主要なユーティリティ利用可能なエンジンおよびデータベースを一覧表示し、プロパティ(設定)オブジェクトを設定することができます。Pervasive PSQL Control Center の使用を参照してください。
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PCC 内の設定プロパティ ダイアログ ボックス
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Windows および Linux
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Pervasive クライアントおよびサーバー コンポーネントの設定を操作します。『Advanced Operations Guide』の設定リファレンスを参照してください。
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Monitor
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Windows
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サーバー エンジンの動作を監視します。データベース管理およびプログラミング診断に役立ちます。『Advanced Operations Guide』のデータベース リソースの監視を参照してください。
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Function Executor
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Windows
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Btrieve オペレーションを実行します。Btrieve インターフェイスの動作方法を学習したり、アプリケーションのテストおよびデバッグを行うことができます。 『Advanced Operations Guide』のBtrieve オペレーションのテストを参照してください。
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Maintenance
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Windows および Linux
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データのインポートやエクスポートなどの、Pervasive PSQL の一般的なファイルおよびデータの操作を実行します。BUTIL はコマンド ライン バージョンです。『Advanced Operations Guide』のMaintenance を使用した Btrieve データ ファイルの操作を参照してください。
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SQL Editor - PCC 内から起動
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Windows および Linux
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SQL ステートメントを対話型で実行し、テーブルでデータを追加または編集することができます。SQL Editorを参照してください。
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Table Editor - PCC 内から起動
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Windows および Linux
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テーブルの列の追加、削除または特性の変更を行ったり、テーブルの作成を行うことができます。Table Editorを参照してください。
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Rebuild
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Windows
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あるバージョンの MicroKernel ファイルを別のバージョンに変換します。『Advanced Operations Guide』のデータ ファイルの変換を参照してください。
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License Administrator
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Windows および Linux
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Pervasive PSQL 製品キーを管理します。ライセンス管理を参照してください。
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ODBC アドミニストレーター
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Windows
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クライアント インターフェイスおよびエンジン インターフェイスのデータ ソース名(DSN)を設定します。『SQL Engine Reference』の「DSN と ODBC アドミニストレーター」を参照してください。
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Gateway Locator
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Windows
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ワークグループ エンジン用のゲートウェイ ロケーター ファイルの設定および管理に使用されます。『Getting Started with Pervasive PSQL』のゲートウェイ構成のセットアップを参照してください。
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Pervasive System Analyzer
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Windows
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システム コンポーネントの分析および通信テストの実行を行います。Pervasive System Analyzer(PSA)を参照してください。
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Query Plan Viewer
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Windows
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データベース エンジンによって選択されたクエリ案を表示するので、SQL クエリの最適化方法をより簡単に決定することができます。『SQL Engine Reference』のQuery Plan Viewerを参照してください。
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DDF Builder
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Windows
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基となるデータ ファイルに変更を加えることなく、Pervasive PSQL データ辞書ファイル(DDF)の表示、作成、変更を行うことができます。『DDF Builder User's Guide』のDDF Builder についてを参照してください。
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Notification Viewer
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Windows および Linux
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ライセンス コンポーネントによって記録されるメッセージを表示します。 Notification Viewer では、システム トレイ アイコンとグラフィカル ユーザー インターフェイス(GUI)の 2 つのインターフェイスを提供します。Pervasive Notification Viewerを参照してください。
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Pervasive PSQL にはオンライン版の完全なドキュメント一式が含まれています。ドキュメントの詳細については、Pervasive PSQL マニュアルの使い方を参照してください。
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