User's Guide (v11)

DBMS 製品について

Pervasive PSQL には異なるバージョンがあります。これらのバージョンの大きな違いは、価格、マルチ ユーザー機能および使用されるライセンス モデルです。

全バージョンのデータベース エンジンは Pervasive PSQL データベースと完全な互換性があり、共通するアーキテクチャで設計されています。通常、Workgroup から Server へアップグレードする場合はアプリケーションやデータベースを変更する必要はありません。新しいバージョンをインストールするだけで、動作する準備が整います。Pervasive PSQL Vx Server は異なるライセンス モデルを使用するため、完全インストールが必要です。Pervasive PSQL Server または Workgroup を Pervasive PSQL Vx Server にアップグレードすることはできません。

Pervasive PSQL Workgroup

Pervasive PSQL Workgroup では、小規模のワークグループまでのスタンドアロン、シングル ユーザー用に設計されたピアツーピア ネットワーク設定を提供します。ワークグループ エンジンは、データベース エンジンがインストールされていないコンピューター上に置かれている Pervasive PSQL データに複数のユーザーがアクセスすることができるエンジンです。

Workgroup と Server との主な違いは、Workgroup のゲートウェイ機能です。データが置かれているコンピューター上で起動しているデータベース エンジンがない場合、通常はそのデータに接続する最初のデータベース エンジンがほかのエンジンからのすべてのリクエストを処理してデータにアクセスします。この機能は、同じワークグループ エンジンが常にそのデータを提供する設定、あるいはそのデータに最初に接続するワークグループ エンジンがゲートウェイを請け負うという "動的" な設定の両方が可能です。

Workgroup 製品ではユーザー カウント ライセンス モデルを使用します。ライセンス モデルを参照してください。

Pervasive PSQL Server

Pervasive PSQL Server は、何千にも及ぶコンカレント ユーザーに最高のパフォーマンスとスケーラビリティを提供するクライアント/サーバーの完全なアーキテクチャを備えています。サーバー エンジンではモニターおよび設定がリモートで行えます。

サーバー エンジンは、アクセスされるデータ ファイルと同じコンピューター上に存在しなければなりません。

Pervasive PSQL Server ではユーザー カウント ライセンス モデルを使用します。ライセンス モデルを参照してください。

Pervasive PSQL Vx Server

Pervasive PSQL Vx Server は高度に仮想化された環境をサポートするよう設計されています。たとえば、Vx Server は完全仮想化、部分仮想化および準仮想化に加え、クラウド コンピューティング(プライベート、コミュニティおよびハイブリッド)にも対応しています。Pervasive PSQL Vx Server にはホスティング、接続プール、インターネットまたはイントラネットの使用に制限はありません。 ライブ マイグレーション、フェイルオーバー、フォールト トレランス(FT)、高可用性(HA)および障害回復などのハイパーバイザー機能と一緒に使用するためにライセンスを追加する必要もありません。 MAC アドレスとホスト名に一貫性があり、インターネット接続が有効であれば、Pervasive PSQL Vx Server は認証され、完全に機能し続けます。

Pervasive PSQL Vx Server では容量ベース ライセンス モデルを使用します。ライセンス モデルを参照してください。

Pervasive PSQL Vx Server は Pervasive PSQL で用いられる技術を基に構築されているため、Pervasive PSQL Server 用に提供されているデータベース機能やドキュメントの多くが共通しています。Pervasive PSQL のマニュアル全体を通して、特に異なる点を明記していない限り、Pervasive PSQL Server に関する記述はすべて Pervasive PSQL Vx Server にも該当します。『Pervasive PSQL Vx Product Guide』は Pervasive PSQL Vx Server のみを対象に説明されているため、参照しやすくなっています。


主要なコンセプト

Pervasive PSQL マニュアルの使い方