SQL Engine Reference (v11)

SQL の概要


構造化問い合わせ言語(SQL)は、英語に似たステートメントから成るデータベース言語の 1 つで、これを使ってさまざまなデータベース操作を実行できます。ANSI(American National Standards Institute)と IBM は、それぞれ独自の SQL 標準を定義しています。IBM の標準は SAA(Systems Application Architecture)と呼ばれます。Pervasive PSQL 製品では、ANSI SQL と IBM SAA SQL の両方の機能をほとんど実装しているほか、これらの標準では定義されていない独自の拡張機能も提供しています。

Pervasive PSQL では、さまざまな種類の SQL ステートメントを作成できます。次の表に、作成可能な SQL ステートメントの種類と、それぞれを使って実現できるタスクの一覧を示します。

表 1 SQL ステートメントの種類と関連タスク
SQL ステートメントの種類
各種作業
データ定義
テーブルを作成、変更、または削除する。
ビューを作成または削除する。
インデックスを作成または削除する。
ストアド SQL プロシージャを作成または削除する。
トリガーを作成または削除する。
ユーザー定義関数を作成または削除する。
データ処理
テーブル内のデータを取得、挿入、更新、および削除する。
トランザクションを定義する。
ビューを定義または削除する。
ストアド SQL プロシージャを実行する。
トリガーを実行する。
データ制御
辞書のセキュリティを有効または無効にする。
ユーザーを作成または削除する。
グループからユーザーを追加または削除する。
ユーザー パスワードを変更する。
テーブルのアクセス権を付与または取り消す。

この章では、SQL ステートメントの概要について分類別に説明します。各ステートメントの詳細については、SQL 構文リファレンスを参照してください。

この章は、次のセクションから構成されています。


データ定義ステートメント