User's Guide (v11)

SQL Editor の概念

ここでは、以下の項目について説明します。

概要

SQL Editor は、PCC(Pervasive PSQL Control Center)内のエディターの 1 つです。このエディターを使用すると、Pervasive PSQL データベースに対し、SQL(構造化問い合わせ言語)ステートメントを実行することができます。SQL ステートメントでは、データベースのデータを取得、作成、変更または削除することができますが、これらの操作を行う適切なデータベース権限が必要です。

SQL Editorで使用する SQL ステートメントについては、『SQL Engine Reference』で説明しています。特に、ステートメントの文法を参照してください。

図 22 SQL Editor

注意

SQL Editorの機能を実行する前に、DDF(データ定義ファイル)とデータ ファイルをすべてバックアップしておいてください。このツールにより、データベース テーブル定義およびデータを変更することができます。ファイルを不注意に変更してしまい、元に戻せないことがあります。バックアップを行っていれば、完全に修復することができます。


ステートメント セパレーター

SQL Editorでは、1 つのステートメントの終了と別のステートメントの開始を区別する方法が必要になります。 ステートメントを分ける方法として、各ステートメントの終わりにステートメント セパレーターを置きます。 SQL Editor はシャープ記号(#)およびセミコロン(;)のみをステートメント セパレーターとして受け付けます。SQL ステートメントの区切り文字を選択するにはを参照してください。

テンポラリ テーブルを使用していない場合、1 つの SQL ステートメントのセット内で、単一のセパレーターのみを使用することもできますし、混在させて使用することもできます。つまり、あるステートメントはシャープ記号で終了し、その他のステートメントはセミコロンで終了するという方法を選択することもできます。

テンポラリ テーブルは "#" または "##" で始まります。テンポラリ ファイルを使用する場合、シャープ記号をステートメント区切り文字として使用することはできません。代わりに、セミコロンをステートメント区切り文字に設定してください。

制限事項

次の操作と SQL ステートメントは SQL Editor ではサポートされません。

ステートメントの結果を表示する

SQL Editor は、以下の PCC ウィンドウ ビューに SQL ステートメントの実行結果を表示します。

さらに、デフォルトで、SQL Editor のアウトライン ウィンドウ ビューは SQL ステートメントの一覧を通常短い長さの行で表示します。たとえば、SQL Editor のアウトライン ビューに各 SQL ステートメントの最初の 5 語のみを表示したいことがあります。 SQL Editor の初期設定を行うには、SQL Editor をクリックします。

グリッドウィンドウ ビュー

PCC は SQL Editor で個々の SQL ステートメントを実行するコマンドを提供し、結果を グリッド ビューに表示できるようにします。このコマンドは[グリッドに実行]と呼ばれ、[SQL]メニュー、ツールバー ボタン、アウトライン ビューから実行できます。


メモ

グリッド は、Table Editor でも使用されます。Table Editor の起動時にテーブル データを表示します。つまり、テーブルを右クリックし、次に[編集]をクリックします。テーブルのデータの表示を参照してください。


グリッド ウィンドウの確認

グリッド ウィンドウ ビューまたは省略してグリッドでは、テーブルの列とデータを表示します。グリッドはスプレッドシートのような行列形式を使用し、SQL SELECT ステートメント(データを返すステートメント)の実行結果を表示します。

図 23 グリッド ウィンドウ ビュー

データの修正および行の追加

グリッド では、グリッド セルの値を変更することにより、データベースのデータを直接変更することができます。グリッド を使用してテーブルに行を追加することもできます。データベースのデータを変更するにはテーブルの適切な権限が必要です。

PCC ウィンドウ ビューの初期設定を行うにはグリッド の各種作業、および権限の割り当て作業を参照してください。

影響を受けるレコードとスクロール

グリッド は結果をローカルにキャッシュし、最初 100 レコードを取得します。グリッド はその縦のサイズが許す限り、最大数のレコードを表示します。

垂直スクロール バーを使用してスクロールすると、さらにレコードが取得され、グリッド に表示されます。取得したレコード数は、メイン ウィンドウの右下隅に表示されます。

最下部までスクロールすると、このフェッチした行を示す欄には SQL ステートメントが返した総レコード数が表示されます。

テキスト ウィンドウ ビュー

PCC は SQL Editor で個々の SQL ステートメントを実行するコマンドを提供し、結果を テキスト ビューに表示できるようにします。このコマンドは[テキストに実行]と呼ばれ、[SQL]メニュー、ツールバー ボタンから実行できます。

ウィンドウ ビューは、SELECT ステートメント以外の SQL ステートメントの結果の表示に自動的に使用されます。たとえば、いくつかのレコードを削除しようとして SQL Editor に DELETE ステートメントを入力したとします。メニュー コマンドの[グリッドに実行]を選択すると、SQL Editor はその結果をグリッド ウィンドウではなく、テキスト ウィンドウに返します。

すべてのステートメントを SQL Editor で順に実行するコマンドもあります。このコマンドは[すべての SQL ステートメントを実行]と呼ばれ、[SQL]メニュー、ツールバー ボタン、アウトライン ビューから実行できます。このコマンドの結果は、SQL Editor のステートメントに関わらず、常にテキスト ビューに表示されます。

テキスト ウィンドウの確認

テキスト ウィンドウ ビューは、テキスト形式で SQL ステートメントの実行結果を表示します。テキストを変更してデータベースのデータ値を変更することはできませんが、テキストをコピーすることはできます。

テキスト ウィンドウ ビューは、SELECT ステートメントが返すデータの表示に使用することができます。返されたデータは、列形式で表示されます。各フィールドは下線の付いた見出しで表されます。データは見出しの下に行として表示されます。

テキスト ウィンドウで使用するフォントの変更方法については、テキスト出力の初期設定を行うには、テキスト出力をクリックします。を参照してください。

英語言語ロケールに設定されているオペレーティング システムの場合、システムはデフォルト フォントを選択します。英語以外のロケールでは、PCC は、「デフォルト フォント」または「システム フォント」のようなものがある場合には、それに一致するものを探します。ない場合には妥当なフォントを選択します。

図 24 テキスト ウィンドウ ビュー

エラーによって実行が停止した場合、テキスト ウィンドウ ビューは最後に実行されたステートメントを表示します。最後に実行されたステートメントがわかると、問題を解決するのに役立ちます。

スクロールおよび位置付け

便宜上、テキスト ウィンドウ ビューは、最後に実行されたステートメントが返したデータの先頭行に自動的にスクロールします。 たとえば、SQL Editor で SELECT * FROM Class および SELECT * FROM Billing の 2 つのステートメントを順に実行し、毎回結果を テキスト ウィンドウ ビューに表示させているとします。

テキスト ウィンドウ ビューは、最後に実行されたステートメントである SELECT * FROM Billing が返したデータの先頭行に自動的にスクロールします。

アウトライン ウィンドウ ビュー

アウトライン ウィンドウを使用すると、SQL ステートメントをツリー構造で表示することができます。ツリーのルート ノードは、アウトラインが対応する SQL Editor セッションと同じ名前です。

図 25 アウトライン ウィンドウ ビュー

アウトライン ウィンドウ ビューに表示されるワード数は初期設定によって異なります。 SQL Editor の初期設定を行うには、SQL Editor をクリックします。

ステートメントはアウトライン ウィンドウ ビューから実行することもできます。アウトライン ビューを使用すると、(Ctrl キー+ クリックを使用して)実行するステートメントを複数選択することができます。 たとえば、上の図のようにアウトライン ビューに 3 つのステートメントが表示されている場合、ステートメント 1 とステートメント 3 を選択して実行し、ステートメント 2 は実行しないでおくことができます。 アウトライン ビューで SQL ステートメントを実行するにはを参照してください。


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