Advanced Operations Guide (v11)

データ

[データ]メニューのコマンドを使用して、データ ファイルのレコードをインポート、エクスポート、およびコピーすることができます。また、ロール フォワード機能を利用して、システム エラー発生後にデータを修復することも可能です。ロール フォワードについては、ロール フォワード コマンドを参照してください。

ASCII ファイル形式のインポートとエクスポート

データを保存すると、ASCII ファイルのレコードは、以下の形式になります。以下の仕様に従うことにより、ASCII テキスト エディターを使用してロード可能なファイルを作成できます。多くのテキスト エディターでは、バイナリ データを編集することができないので注意してください。

36 は、入力 ASCII ファイルのレコード形式です。この例では、データ ファイルに 40 バイトのレコード長が定義されています。

図 36 入力シーケンシャル ファイルのレコード形式

データに関する作業

以下のデータに関する作業は Maintenance ユーティリティを使用して行うことができます。

ASCII ファイルからのレコードのインポート

Maintenance ユーティリティでは、ASCII ファイルから標準データ ファイルにレコードをインポートすることができます。この処理では、データ変換は行われません。テキスト エディター、または Maintenance ユーティリティを使用してインポート ファイルを作成することが可能です(ASCII ファイルへのレコードのエスクポート参照)。

ASCII データをインポートするには

  1. メイン メニューで[データロード]をクリックします。[データのロード]ダイアログ ボックスが表示されます。
図 37 [データのロード]ダイアログ ボックス

指定する ASCII ファイルは、ASCII ファイル形式のインポートとエクスポートで説明されている仕様に従っている必要があります。指定する標準データ ファイルのレコード長は、ASCII ファイル内のレコードと適合している必要があります。
  1. 実行]をクリックしてレコードをインポートします。
    データのインポート中は、インポートされたレコードの数とパーセンテージ、およびステータス メッセージが表示されます。このとき、Maintenance ユーティリティでは別の作業(新しい[データのロード]ダイアログ ボックスを開くなど)を続けることもできます。

ASCII ファイルへのレコードのエスクポート

Maintenance ユーティリティでは、データ ファイルから ASCII ファイルにレコードをエクスポートすることができます。

ASCII レコードをエクスポートするには

  1. メイン メニューで[データ保存]をクリックします。[データの保存]ダイアログ ボックスが表示されます。
図 38 [データの保存]ダイアログ ボックス

  1. データの保存]ダイアログ ボックスで、以下のオプションを設定します。
    保存元 MicroKernel ファイル
    保存する既存 MicroKernel 互換ファイルの名前を指定します。
    保存先シーケンシャル ファイル
    作成するシーケンシャル ファイルの名前を指定します。
    インデックスを使用する
    エクスポートするレコードをソートする際に、指定したインデックスを使用します。デフォルトでは、Maintenance ユーティリティでインデックスは使用されず、レコードはデータ ファイル内の物理ポジションに従ってエクスポートされます。
     
    内部インデックス番号:
    指定したキー番号を使用します。[保存元 MicroKernel ファイル]ボックスのファイルを変更した場合は、[インデックス リストをリフレッシュ]をクリックして使用可能なインデックスを更新します。
     
    外部インデックス ファイル:
    指定した外部インデックスを使用します(外部インデックスの作成は、インデックスの作成参照)。
    方向
    前方:これがデフォルトの設定で、データ回復がファイルの先頭から末尾に向かって行われます。

    後方:データ回復がファイルの末尾から行われます。

    前方から後方:エラーが発生するまで、ファイルを前方から読み込みます。次に、エラーが発生したレコード、または別のエラーが発生したレコードまで、ファイルを末尾から読み込みます。

    後方から前方:エラーが発生するまで、ファイルを後方から読み込みます。次に、エラーが発生したレコード、または別のエラーが発生したレコードまで、ファイルを先頭から読み込みます。

  2. 実行]をクリックしてデータをエクスポートします。Maintenance ユーティリティによって、ASCII ファイル形式のインポートとエクスポートの形式に従って、指定された ASCII ファイルが作成されます。その後、この ASCII ファイルを編集し、[ロード]コマンドを使用して、編集したテキストを別の標準データ ファイルにインポートできます。

データ ファイル間のレコードのコピー

Maintenance ユーティリティでは、MicroKernel データ ファイルから別の MicroKernel データ ファイルにデータをコピーすることができます。指定するデータ ファイルの両方のレコード長は、同じでなければなりません。

MicroKernel データ ファイル間でレコードをコピーするには

  1. メイン メニューで、[データコピー]をクリックします。[データのコピー]ダイアログ ボックスが表示されます。
図 39 [データのコピー]ダイアログ ボックス

  1. コピーするファイルの名前を[コピー元 MicroKernel ファイル]ボックスに入力し、ファイルのコピー先のパスを[コピー先 MicroKernel ファイル]ボックスに入力します。
    指定するデータ ファイルの両方のレコード長は、同じでなければなりません。

データ ファイルへの変更の回復(ロール フォワード)

ログ、バックアップおよび復元を参照してください。


インデックス

Btrieve コマンドライン Maintenance ユーティリティ(butil)