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SQL Engine Reference (v11) |
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プッシュダウン フィルター
プッシュダウン フィルターは厳密には内部的な最適化技術です。高速なフィルター処理能力を利用することにより、データベース エンジンは、制限の内容によって結果セットから拒否する特定の行を効率的に識別することができます。結果セットから行を排斥してから結果セットを返すため、データベース エンジンが分析する必要のある行数が減り、プッシュダウン フィルターを使用しない場合よりも速く処理を完了します。
データベース エンジンは、次の条件が満たされる場合、式または式の組み合わせをプッシュダウン フィルターとして使用できます。
- 制限の残りの部分と AND 演算子で結合されている場合、プッシュダウン フィルターで述部が使用できる。
- 1 つのオペランドが列参照から成り、ほかのオペランドがリテラル値または動的パラメーター("?")から成る場合、述部がプッシュダウン フィルターで使用できる。また、参照される列のデータ型は、bit、float、double、real、longvarchar、longvarbinary または binary のいずれでもない必要がある。
- 比較演算子が <、<=、=、>=、> または <> のいずれかの場合、プッシュダウン フィルターで述部が使用できる。
- 論理和は、制限の残りの部分と AND 演算子で結合され、論理和内のすべての述部がプッシュダウン フィルターで使用される述部の要件を満たす場合、プッシュダウン フィルターで使用できる。ただし、述部が制限の残りの部分と AND 演算子で結合されている必要がある要件は除く。プッシュダウン フィルターには論理和が 1 つだけ含まれる。
- プッシュダウン フィルターは単一の論理和およびプッシュダウン フィルターで使用される述部の要件を満たす述部を組み合わせることができる。
ここで使用されている用語の定義については、用語を参照してください。
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