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サーバー クラスターは、1 つのシステムとして集合体となって機能する独立したサーバーのグループです。各サーバーはソフトウェアの集合を実行し、クラスターのすべての面を管理します。クラスターは、リソースおよびアプリケーションの高い可用性、拡張性、および操作性を提供することを目的としています。
Pervasive PSQL v11 SP1 は Microsoft Failover Cluster、Microsoft Cluster Service、および Linux Heartbeat とクラスターの互換性があります。クラスタリングは複数の物理サーバーが、1 つ以上のファイル共有またはボリュームを持つ、共通の共有記憶域サブシステムにアクセスする機能を提供します。このサービスは、一度に 1 つの物理サーバーだけがファイル共有またはボリュームを制御するようにします。共有記憶域サブシステムの制御は、停止したサーバーからクラスター内の次のスタンバイ サーバーに自動的に渡されます。
クラスターのメンバーはノードまたはシステムと呼ばれ、これらは同義的に使用されます。リソースは、論理ディスク ボリューム、アプリケーション、データベースなどのクラスター サービスが管理するアイテムです。リソースは、ノード上でサービスを提供している場合、ノードでオンラインであると言います。グループは、1 つの単位として管理されるリソースの集まりです。
クラスター サーバーが停止すると、クラスター サービスはディスク ドライブおよび IP アドレスなどのリソースのオーナーシップを、停止したサーバーからスタンバイ サーバーへ自動的に引き継ぎます。同様に、アプリケーションが停止すると、クラスター サービスは停止したアプリケーションをスタンバイ サーバーで再起動するか、停止したノードからほかのノードへ作業を分散します。
クラスターは、物理ストレージの領域でデータを共有するために一緒に動作する独立したコンピューターのグループと考えることができます。これらのコンピューターはデータを共有しますが、一度に 1 つのコンピューターのみが共有記憶域サブシステムを制御することができます。ネットワーク名と IP アドレスはほかのノードとは異なるため、クラスターの共有記憶域はクラスター内で分離したデバイスに見えます。
メモ
クラスター ノードが停止した場合、Pervasive PSQL クライアントはスタンバイ ノード上の Pervasive PSQL エンジンに自動的に再接続しません。アプリケーションでクライアントを Pervasive PSQL データベースに再接続するか、アプリケーションを再起動する必要があります。Pervasive PSQL Control Center(PCC)で[自動再接続の有効化]がオンに設定されていても、自動的に再接続されません。
トランザクションは、完了する前にエラーが発生した場合には、トランザクションを開始する前の状態に自動的にロール バックされます。つまり、すぐ前の完了済みチェック ポイントへ戻るということです。ロール バックは、アクティブ サーバーがデータ ファイルへのアクセスを要求した時点で発生します。
トランザクション一貫性保守を設定している場合、クラスター ノードに障害が発生した時点と最後のチェック ポイントの時点との間に発生した完了済みの変更は回復させることができます。トランザクション一貫性保守はすべてのノードで同じように構成され、トランザクション ログは共有記憶域に置く必要があります。ただし、トランザクション一貫性保守が有効だった場合でも、クラスターの障害が発生した時点で完了していないトランザクションは失われます。
クラスター環境には、アクティブ/パッシブおよびアクティブ/アクティブの 2 つの動作モードがあります。モードは、同時にいくつのクラスター ノード上でリソースがアクティブであるかを示します。
クラスター環境で Pervasive PSQL を実行するのは、アクティブ/パッシブの 1 例です。Pervasive PSQL は一度に 1 つのノードでアクティブになります。
モードは、ロード バランスに何の影響も与えないことに注意してください。Pervasive PSQL は、クラスター環境ではロード バランスを行いません。
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