|
Btrieve Maintenance ユーティリティ(GUI またはコマンドラインの BUTIL)は、アーカイブ ログ ファイルをデータ ファイルにロール フォワードする手段を提供します。ログ、バックアップおよび復元を参照してください。
BUTIL ROLLFWD コマンドは、最後のバックアップからシステム エラーが発生する間に行った、データ ファイルへの変更を回復します。システム エラーが発生した場合は、データ ファイルのバックアップ コピーを復元した後、BUTIL ROLLFWD コマンドを使用し、ログに保存されているすべての変更を復元したデータ ファイルに適用します。バックアップからデータ ファイルを復元しない限り、このコマンドを使用しないでください。
メモ
ROLLFWD コマンドを利用するには、MicroKernel の[選択ファイルのアーカイブ ロギング]オプションを有効にし、システム エラー発生前にファイルのバックアップを行う必要があります。
また、ROLLFWD コマンドを使用し、ログ オペレーションの出力ファイルを作成することも可能です。ROLLFWD コマンドでは、ロール フォワード前、またはロール フォワードと同時に出力ファイルを作成できます。
単一のファイルをロール フォワードすることもできますし、ボリューム上のすべてのデータ ファイル、ドライブ上のすべてのデータ ファイル、もしくは、ファイル、ボリュームおよび/またはドライブのリストをロール フォワードすることもできます。
メモ
実行する Btrieve オペレーションに対して、キー バッファーまたはデータ バッファーが入力パラメーターでない場合、ダンプ ファイルには何も書き込まれません。
このセクションでは、ロール フォワードをコマンドラインで使用する構文を説明します。
BUTIL -ROLLFWD <sourceFile | drive | @listFile> [</L[dumpFile] | /W[dumpFile]> [/T<dataLength>] [/E<keyLength>] [/H] [/V] [/O<ownerList | owner>|*]] [/A] [/UID<name> <PWD<word>> [DB<name>]]
sourceFile
|
変更をロール フォワードするデータ ファイルのフル パス名。Windows プラットフォームでは、データ ファイルが現在のディレクトリに存在する場合は、パスを指定する必要はありません。
|
drive
|
変更をロール フォワードするドライブ文字。ボリューム名の最後には、円記号(¥)またはスラッシュ(/)を使用します(例:
F: ¥ 、F:/ )。
|
listFile
|
変更をロール フォワードするファイルのパス、ボリューム、ドライブを含む、テキスト ファイルのフル パス名。これらのパスは、キャリッジ リターン/ライン フィードで区切ります。エラーが発生した場合は、現在のファイルのロール フォワードが中断されますが、その時点までの変更はロール バックされます。/A オプションを指定した場合は、次のファイルからロール フォワードが継続されます。
|
/LdumpFile
|
ロール フォワードを実行せず、出力ファイルを作成します。
|
/WdumpFile
|
ロール フォワードを実行し、出力ファイルを作成します。
|
dumpFile
|
ログ オペレーションが書き込まれる出力ファイルの名前。デフォルトは ¥BLOG¥BROLL.LST で、物理ドライブのルートに関連付けられます。ファイル名は、スラッシュ(/)または円記号(¥)で始まり、ドライブ文字やボリューム名は使用しません。ファイルは、BLOG.CFG と同じボリュームに配置されます。
|
/TdataLength
|
出力ファイルに書き込む、オペレーションのデータ バッファーの長さを指定します。このオプションを指定しない場合は、出力ファイルにデータ バッファーの内容が含まれません。
|
/EkeyLength
|
出力ファイルに書き込む、オペレーションのキー バッファーの長さを指定します。このオプションを指定しない場合は、出力ファイルにキー バッファーの内容が含まれません。
|
/H
|
出力ファイルの数値表示を 16 進数形式にします。このオプションを指定しない場合、出力ファイルの数値は ASCII 形式で表示されます。このオプションは、エントリ数、オペレーション コード、キー番号、データ長の各フィールドの形式に影響します。
|
/V
|
出力ファイルに、補足情報(ユーザー名、ネットワーク アドレス、タイム スタンプなど)が追加されます。
|
/O
|
データ ファイルのオーナー ネームを指定します(必要な場合)。ログに記録したオペレーションの出力ファイルをリクエストし、データ ファイルのバックアップ コピーにリード オンリー アクセス用のオーナー ネームが存在する場合に、オーナー ネームが必要になります。
2 つ以上のファイルにオーナー ネームがある場合は、それぞれのオーナー ネームはカンマで区切る必要があります。詳細については、オーナー ネームを参照してください。
|
/A
|
複数ファイルのロール バック中にエラーが発生した場合、次のファイルからロール フォワードを継続します。このオプションを指定しない場合は、エラー発生時にロール フォワードが中断され、その時点までの変更はロール バックされません。メモ:/A オプションを使用した場合は、出力をファイルにリダイレクトできます。エラー メッセージのリダイレクトおよびコマンド ファイルの説明を参照してください。
|
/UID<name>
/UIDuname
|
セキュリティが設定されているデータベースにアクセスする権限を与えられたユーザー名を指定します。
|
/PWD<word>
/PWDpword
|
uname で識別されるユーザーのパスワードを指定します。uname が指定された場合、pword は必ず指定する必要があります。
|
/DB<name>
/DBdbname
|
セキュリティが設定されたデータベース名を指定します。省略した場合はデフォルトのデータベースと解釈されます。
|
メモ
実行する Btrieve オペレーションに対して、キー バッファーまたはデータ バッファーが入力パラメーターでない場合、ダンプ ファイルには何も書き込まれません。
例 A 次の例は、CLASS.MKD ファイルに、デフォルトのアーカイブ ログおよびログ ロケーションから変更を回復します。
Pervasive PSQL ファイルのデフォルトの保存場所については、『Getting Started with Pervasive PSQL』の Pervasive PSQL ファイルがインストールされる場所を参照してください。
例 B この例では変更を回復し、それらを以下のオプションを使用して d:¥ ボリュームのすべてのファイルに出力します。
例 C 以下の例では、ロール フォワードは実行されず、以下のダンプ オプションに従って、files.txt
にリストされているファイルへの変更が出力されます。
|