SQL Engine Reference (v11)

メタデータのバージョン

Pervasive PSQL のリレーショナル インターフェイスでは、メタデータでバージョン 1(V1)とバージョン 2(V2)という 2 つのバージョンをサポートします。

メタデータのバージョンはデータベース プロパティの 1 つで、データベースの作成時に指定します。デフォルトは "メタデータ バージョン 1" です。"メタデータ バージョン 2" にする場合は、データベースを作成する際に指定する必要があります。

メタデータのバージョンは、そのデータベース内のすべてのデータ辞書ファイル(DDF)に適用されます。単独のデータベースで、メタデータ バージョン 1 を使用する DDF とメタデータ バージョン 2 を使用する DDF を一緒に使用することはできません。2 つのバージョンの DDF はそれぞれ情報をやり取りすることができません。

ただし、データベース エンジンで複数のデータベースへ同時にアクセスすれば、そのデータベースごとにメタデータ バージョン 1 またはメタデータ バージョン 2 を使用することができます。

Pervasive PSQL v10 より前の Pervasive PSQL バージョンで作成されたデータベースはすべてメタデータ バージョン 1 を使用します。Pervasive PSQL v10 以降を使って作成されたデータベースは、データベースの設定に応じてどちらかのメタデータ バージョンを使用しています。

メタデータのバージョンの比較

メタデータ バージョン 2 では、多くの識別子名に最大 128 バイトの名前を付けることができます。詳細については、Pervasive PSQL 機能の制限/条件を参照してください。またメタデータ バージョン 2 では、ビューおよびストアド プロシージャに対する権限が認められます。ビューおよびストアド プロシージャに対する権限を参照してください。

メタデータ バージョン 2 のデータ辞書ファイル(DDF)には、バージョン 1 用とは異なる名前が付けられます。多くの場合、バージョン 2 の DDF には追加フィールドや既存フィールドへの変更が含まれています。システム テーブルを参照してください。

変換ユーティリティ

Pervasive PSQL には pvmdconv という、メタデータ バージョン 1 からメタデータ バージョン 2 へ変換するための変換ユーティリティが付属しています。『Pervasive PSQL User's Guide』の pvmdconv を参照してください。

リレーショナル インターフェイスの制限

次の表は、リレーショナル インターフェイスの機能に適用される制限または条件を示します。

Pervasive PSQL データベースには、40 億のオブジェクトをさまざまに組み合わせて含むことができます。オブジェクトはデータ辞書ファイルに保存されます。

開発者リファレンス『Pervasive PSQL Programmer's Guide』の名前付け規則も参照してください。

表 19 Pervasive PSQL 機能の制限/条件
Pervasive PSQL 機能
制限または条件
メタデータ
 
 
V1
V2
ストアド プロシージャのパラメーター リスト内の引数の数
300

CHAR 列のサイズ
8,000 バイト1

文字列リテラル
文字列内の文字は、10 進数値 1 から 255 の間のいずれかの ANSI 文字になります。

テーブル内の列数
1,536

トリガーまたはストアド プロシージャで使用可能な列数
300

列名2
20 バイト

 
128 バイト
 

列のサイズ
2 GB

相関名
メモリによる制限

カーソル名
18 バイト

データベース名2
20 バイト

データベース セッション数
メモリによる制限

データ ファイル パス名
64 バイト(データ ファイル パス名の最大長は Xf$Loc パスおよびデータ ファイル パスの組み合わせです)

 
250 バイト(データ ファイル パス名の最大長は Xf$Loc パスおよびデータ ファイル パスの組み合わせです)
 

関数(ユーザー定義)名2
30 バイト

 
128 バイト
 

グループ名2
30 バイト

 
128 バイト
 

インデックス名2
20 バイト

 
128 バイト
 

キー名2
20 バイト

 
128 バイト
 

ラベル名
メモリによる制限

AND でつないだ述部の数
300

データベース オブジェクトの数
65,536

 
20 億
 

パラメーター名
126 バイト

パスワード2
8 バイト

 
128 バイト
 

プロシージャ名2
30 バイト

 
128 バイト
 

参照整合性(RI)の制約名
20 バイト

 
128 バイト
 

一重引用符の表記
2 つの連続した一重引用符('')

結果名
メモリによる制限

セーブポイント名
メモリによる制限

クエリ内の SELECT リストの列数
1,600

SQL ステートメント内の単独項目(引用符で囲まれたリテラル文字列)のサイズ
ヌル終端文字と引用符を除き、14,997(合計 15,000)

SQL ステートメントの長さ
64 KB

セッションあたりの SQL ステートメント数
メモリによる制限

ストアド プロシージャのサイズ
64 KB

テーブル名2
20 バイト

 
128 バイト
 

テーブルの行数
20 億

クエリあたりの結合テーブル数
メモリによる制限

トリガー名2
20 バイト

 
128 バイト
 

ユーザー名2
30 バイト

 
128 バイト
 

VARCHAR 列のサイズ
8,000 バイト1

変数名
メモリによる制限

ビュー名2
20 バイト

 
128 バイト
 

1 CHAR 列または VARCHAR 列で、完全にインデックス化できる列の最大サイズは 255 バイトです。
2Advanced Operations Guide』の識別子の種類別の制限を参照してください。

完全修飾オブジェクト名

完全修飾されたオブジェクト名は、ドット表記でデータベース名とオブジェクトを結合します。たとえば、mydbase というデータベースに myview というビューがある場合、完全修飾オブジェクト名は mydbase.myview となります。

完全修飾オブジェクト名はデータベース内で一意である必要があります。たとえば、データベース "mydbase" に "acctpay" というテーブルとユーザー定義関数(またはその他のオブジェクト)"acctpay" があるとします。この場合、Pervasive PSQL は完全修飾名の "maydbase.acctpay" がどのオブジェクトを参照するのか識別できません。


ODBC エンジン リファレンス

データ ソース名接続文字列キーワード