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Advanced Operations Guide (v11) |
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MicroKernel リソースのモニター
このセクションでは、MicroKernel をモニターする以下のオプションについて説明します。
画面リフレッシュ オプションの設定
Monitor ユーティリティのダイアログ ボックスにある情報は、以下のように自動または手動でリフレッシュできます。
- 自動に設定するには[自動リフレッシュ]チェック ボックスを選択します。ユーティリティにより、[Monitor]のオプションで指定した[リフレッシュ レート]に従ってダイアログ ボックスが更新されます。このオプションは、[オプション]メニューの[設定]から設定できます。
- 手動で行うには [リフレッシュ]をクリックします。
アクティブ ファイルの表示
アクティブ MicroKernel ファイルを表示するには
[MicroKernel]メニューの[アクティブ ファイル]を選択します。図 9 にある[MicroKernel アクティブ ファイル]ダイアログ ボックスが表示されます。MicroKernel に関連するアクティブなすべてのファイルがダイアログ ボックスに表示されます。
図 9 [MicroKernel アクティブ ファイル]ダイアログ ボックス
ダイアログ ボックスの左上に[アクティブな MicroKernel ファイル]リストが表示されます。このスクロール可能なリストには、開いているすべてのファイルの絶対 パスがアルファベット順に表示されます。
特定のファイルについての詳細情報を表示するには
リストから詳細情報を表示させるファイルを選択します。ウィンドウの左下の情報を見てください。
[MicroKernel アクティブ ファイル]ダイアログ ボックスの右上には[選択されたファイルのハンドル]リストが表示されます。このスクロール可能なリストには、選択したファイルに関連するアクティブ ハンドル(ユーザー)が表示されます。各ハンドルはユーザー名(一般的にユーザーのログイン ID)、またはエンジンのクライアント(ユーザー)リストへのインデックスで表されます。
特定のユーザーについての詳細情報を表示するには
[選択されたファイルのハンドル]リストから、詳細情報を表示させるユーザーを選択します。
ハンドルの中には、セッションを開始したアプリケーションを識別する 2 文字のコードの、エージェント ID を持つものもあります。
次の表には、Pervasive PSQL コンポーネントで使用されるエージェント ID のリストが示されています。
表 44 エージェント ID
エージェント ID
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アプリケーションまたはコンポーネント
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BT
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トランザクショナル インターフェイス 用の Maintenance ユーティリティ(BUTIL)
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DE
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Database Services クライアント
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DC
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Database Services ログイン
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DR
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DOS クライアント リクエスター
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ML
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MicroKernel ログおよびロール フォワード
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NR
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Windows および Linux のリクエスター
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PU
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Pervasive PSQL ユーティリティ
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SC
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Scalable SQL 4.0 ログイン
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SE
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SQL インターフェイス
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WR
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Windows クライアント リクエスター
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[ファイル情報]ボックスに、選択したファイルについての詳細情報が表示されます。[ハンドル情報]ボックスに、選択したハンドルについての詳細情報が表示されます。
ファイル情報
[ファイル情報]ボックスには、各ファイルについて以下の情報が表示されます。
ページ サイズ
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ファイルの各ページ サイズ(バイト単位)を表します。
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リードオンリー フラグ
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このファイルに、オペレーティング システムからリードオンリーのフラグが付けられているかを示します。
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レコード ロック
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選択したファイルのアクティブ ハンドルのいずれかが、レコード ロックを行っているかどうかを示します。どのアプリケーションもロックされたレコードを読み込むことが可能ですが、レコードの変更や削除ができるのは、ロックを行ったアプリケーションのみです。レコード ロックはファイルを開いたアプリケーションがレコードを更新している期間中にのみかかります。はいはファイルにレコード ロックが適用されていることを示し、いいえ はロックされたレコードがないことを示しています。
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トランザクション ロック
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選択したファイルのアクティブ ハンドルのいずれかが、トランザクション ロックを行っているかどうかを示します。トランザクション ロックはファイルを開いたアプリケーションがトランザクションの作業をしている期間中にのみかかります。
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ハンドル情報
[ハンドル情報]ボックスには、各ファイルについて以下の情報が表示されます。
接続番号
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クライアントのネットワーク接続番号を表示します。クライアントがネットワーク接続を持たない場合、このフィールドには NA(適用外)と表示されます。
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タスク番号
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サーバーまたは Windows クライアントで発生するプロセスのタスク番号を表示します。DOS クライアントで発生するプロセスの場合、このフィールドには通信プロトコル ソケット番号が表示されます。
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サイト
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ユーザー プロセス(ローカルまたはリモート)のロケーションを示します。
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ネットワーク アドレス
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ネットワーク上の呼び出し元プロセスのロケーションを表示します。呼び出し元プロセスが SPX の場合、ネットワークのノード/ネットワーク アドレスの先頭に S: と表示されます。 たとえば S: 65666768 00000000001 のように表示されます。
呼び出し元プロセスが TCP/IP の場合、IP アドレスの先頭には、T4(IPv4 アドレスの場合)および T6(IPv6 アドレスの場合)が表示されます。IPv6 アドレスは全面的に拡張されています。 たとえば、T4: 180.150.1.24 や T6: 1234:5678:0000:0000:0000:0000:9abc:def0 のように表示されます。
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オープン モード
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アプリケーションでファイルの特定のハンドルを開くのに使用する方法を表示します。有効なオープン モードは以下のとおりです。
ノーマル - ファイルを開いたアプリケーションでノーマル共有読み込み/書き込みアクセスが可能
アクセラレイティド - ファイルを開いたアプリケーションで共有読み込み/書き込みアクセスが可能
リードオンリー - ファイルを開いたアプリケーションで読み込み専用モードでアクセスできるが、ファイルの変更は不可
エクスクルーシブ - ファイルを開いたアプリケーションでエクスクルーシブなアクセス モードが使用可能。呼び出し元アプリケーションが閉じるまで、ほかのアプリケーションからファイルを開くことはできません。
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Monitor ユーティリティでは、すべてのオープン モードについて、非トランザクションまたは共有ロックが適用可能な場合は、その状態も示します。
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レコード ロック タイプ
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現在ハンドルで扱われているレコード ロックの種類を表示します。レコード ロックには、[シングル]、[マルチ]、[なし]の 3 種類あります。
シングル レコード ロックの場合、ユーザーは一度に 1 つのレコードをロックすることができます。マルチ レコード ロックの場合、ユーザーは一度に複数のレコードをロックすることができます。
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ウェイト状態
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このハンドルで、なんらかのロックによってユーザーが待機しているかどうかを次のように表示します。[レコード ロック ウェイト]、[ファイル ロック ウェイト]、または[なし]。
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トランザクション タイプ
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現在ハンドルで扱われているトランザクション ロックの状態を表示します。トランザクションには、[排他]、[並行]、および[なし]の 3 種類あります。
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ユーザー情報の表示
現在のユーザーおよびファイルのリストや各ユーザーのファイル ハンドルを表示することができます。
MicroKernel ユーザー情報を表示するには
[MicroKernel]メニューの[アクティブ ユーザー]を選択します。図 10 にある[MicroKernel アクティブ ユーザー]ダイアログ ボックスが表示されます。
図 10 [MicroKernel アクティブ ユーザー]ダイアログ ボックス
ダイアログ ボックスの左上に[アクティブな MicroKernel ユーザー]リストが表示されます。このスクロール可能なリストには、アルファベット順にアクティブ ユーザーの名前が表示されます。各ユーザーはユーザー名(一般的にユーザーのログイン ID)、またはエンジンのクライアント(ユーザー)リストへのインデックスで表されます。
特定のユーザーについての詳細情報を表示するには
リストから詳細情報を表示するユーザーを選択します。
各クライアントはユーザー名(一般的にユーザーのログイン ID)、またはエンジンのクライアント(ユーザー)リストへのインデックスで表されます。表 44 には、Pervasive PSQL コンポーネントで使用されるエージェント ID のリストが示されています。詳細についてはユーザー情報を参照してください。
[MicroKernel アクティブ ユーザー]ダイアログ ボックスの右上には[選択されたユーザーのハンドル]リストが表示されます。このスクロール可能なリストには、選択したユーザーに関連するアクティブ ハンドル(ファイル)が表示されます。MicroKernel により、ユーザーがファイルを開くたびにハンドルが生成されるので、1 人のユーザーが複数のハンドルを同時に持つことが可能です。
特定のファイルについての詳細情報を表示するには
リストから詳細情報を表示するハンドルを選択します。詳細についてはハンドル情報を参照してください。
ユーザー情報
[ユーザー情報]ボックスには、次のような選択したユーザー ハンドルの詳細情報が表示されます。
接続番号
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タスク番号
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サイト
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ネットワーク アドレス
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使用中ロック数
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ユーザーが現在使用中のロック数。
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トランザクション タイプ
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ユーザーが現在扱っているトランザクション ロックの種類。トランザクションには、[排他]、[並行]、および[なし]の 3 種類あります。
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読み込みレコード数
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ユーザーがファイルを最初に開いてから現在までに読み込んだレコードの数。
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挿入レコード数
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ユーザーが挿入したレコードの数。
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削除レコード数
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ユーザーが削除したレコードの数。
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更新レコード数
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ユーザーが更新したレコードの数。
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ディスク アクセス数
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ユーザーがディスク アクセスを要した回数。開いたばかりのファイルでは、ディスク アクセスについての情報は表示できません。
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キャッシュ アクセス数
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ユーザーがキャッシュ アクセスを要した回数。
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ハンドル情報
特定のファイル ハンドルをクリックすると、ウィンドウの右下にそのハンドルの情報が表示されます。
オープン モード
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レコード ロック タイプ
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ウェイト状態
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トランザクション タイプ
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現在のユーザーの削除
ユーザーを削除するには
削除するユーザー名を選択し、[現ユーザーの削除]ボタンをクリックします。現在のユーザーを削除すると、[MicroKernel アクティブ ユーザー]リストから削除され、ユーザーの通信サーバーへの接続が切断されます。ユーザーが開いていたすべてのファイルが閉じられ、割り当てられていたすべてのリソースが解放されます。
[全ユーザーの削除]をクリックして現在の全 MicroKernel ユーザーを削除することも可能です。
MicroKernel リソース使用状況の表示
MicroKernel リソース使用状況を表示するには
[MicroKernel]メニューの[リソース使用状況]を選択します。図 11 にある[MicroKernel リソース使用状況]ダイアログ ボックスが表示されます。
図 11 [MicroKernel リソース使用状況]ダイアログ ボックス
ダイアログ ボックスには、MicroKernel が起動してから現在までに使用されている全リソースが表示されます。[MicroKernel リソース使用状況]ダイアログ ボックスで表示される各リソースについての情報は以下のとおりです。
- 現在値 - フィールドの現在の値を表示。
- ピーク値 - MicroKernel が起動してから現在までにフィールドが記録した最高値を表示。
- 最大値 - フィールドで使用できる最大値を表示。
これらのパラメーターのほとんどの最大値は、エンジンによって動的に制御されます。最大値は、以前のバージョンとの互換性の目的でのみ表示されています。
ファイル数
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アクティブ ファイルの数。
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ハンドル数
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アクティブ ハンドルの数。MicroKernel により、ユーザーがファイルを開くたびにハンドルが生成されるので、1 人のユーザーが複数のハンドルを同時に持つことが可能です。
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クライアント
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MicroKernel にアクセス中のクライアントの数。1 つのワークステーションで複数のクライアントがエンジンに同時にアクセスできます。データベース エンジンはクライアント一覧を動的に管理します。クライアント数はコンピューターのメモリによってのみ制限されます。クライアントごとに 308 バイトを必要とします。
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ワーカ スレッド数
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MicroKernel の並行プロセスの数。
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使用中ライセンス数
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ライセンス契約で定義されているライセンスを使用して接続したクライアントの数。この場合の最大値は、ライセンス契約で取り決められたユーザーの数になります。
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トランザクション
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トランザクションの数。このフィールドの最大値に制限はありません。
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ロック
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レコード ロックの数。このフィールドの最大値に制限はありません。
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MicroKernel 通信統計情報の表示
MicroKernel 通信統計情報を表示するには
[MicroKernel]メニューから[通信]を選択します。図 12 に示すように、[MicroKernel 通信統計情報]ダイアログ ボックスが表示されます。ダイアログには、ロード以降に通信サーバーで使用されたネットワーク リクエスト、ワーカ スレッド、およびセッション数が表示されます。
図 12 [MicroKernel 通信統計情報]ダイアログ ボックス
[MicroKernel 通信統計情報]ダイアログ ボックスで表示される通信リソースについての情報は以下のとおりです。
- 現在値 - 各フィールドの現在の値を表示。
- ピーク値 - 通信マネージャーが起動してから現在までにフィールドが記録した最高の値を表示。
- 最大値 - フィールドで使用できる最大値を表示。
[MicroKernel 通信統計情報]ダイアログ ボックスで以下の通信リソースの動作をモニターすることができます。
処理済リクエスト総数
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通信マネージャーが処理している、ワークステーションやリモート、サーバーベース アプリケーションからのリクエストの数。
合計値 - 通信サーバーの起動時から現在までに処理されたリクエストの数。
増加値 - [通信統計情報]ダイアログ ボックスを呼び出してから現在までのリクエストの数。0 にリセットするには、[増加値をリセット]をクリックします。
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SPX 処理済リクエスト数
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通信マネージャーが処理しているクライアントやリモート、サーバーベース アプリケーションからの SPX リクエストの数。
合計値 - 通信サーバーの起動時から現在までに処理されたリクエストの数。
増加値 - [通信統計情報]ダイアログ ボックスを呼び出してから現在までのリクエストの数。0 にリセットするには、[増加値をリセット]をクリックします。
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TCP/IP 処理済リクエスト数
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通信マネージャーが処理しているクライアントやリモート、サーバーベース アプリケーションからの TCP/IP リクエストの数。
合計値 - 通信サーバーの起動時から現在までに処理されたリクエストの数。
増加値 - [通信統計情報]ダイアログ ボックスを呼び出してから現在までのリクエストの数。0 にリセットするには、[増加値をリセット]をクリックします。
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NetBIOS 処理済リクエスト数
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通信マネージャーが処理しているクライアントやリモート、サーバーベース アプリケーションからの NetBIOS リクエストの数。
合計値 - 通信サーバーの起動時から現在までに処理されたリクエストの数。
増加値 - [通信統計情報]ダイアログ ボックスを呼び出してから現在までのリクエストの数。0 にリセットするには、[増加値をリセット]をクリックします。
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接続タイムアウト数
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Auto Reconnect 機能がクライアントに再接続を試行するときのタイムアウトの回数。
合計値 - 通信サーバーの起動時から現在までに処理されたリクエストの数。
増加値 - [通信統計情報]ダイアログ ボックスを呼び出してから現在までのリクエストの数。0 にリセットするには、[増加値をリセット]をクリックします。
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接続復元数
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AutoReconnect 機能が接続タイムアウトから回復に成功した回数を示します。
合計値 - 通信サーバーの起動時から現在までに処理されたリクエストの数。
増加値 - [通信統計情報]ダイアログ ボックスを呼び出してから現在までのリクエストの数。0 にリセットするには、[増加値をリセット]をクリックします。
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通信スレッド数
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MicroKernel で現在処理中のリモート リクエストの数。ここには、ローカルのリクエストについての情報は含まれません。処理中のリモートおよびローカル スレッドの合計については、[リソース使用状況]ダイアログ ボックスを参照してください。
データベース エンジンは必要に応じて、通信スレッド数を許容される最大値まで動的に増加させます。Windows および Linux プラットフォームでは、最大値は 1,024 です。
通信スレッドは Monitor ユーティリティのリクエストを処理するためにも使用されるので、現在の通信スレッド数にはこの数も含まれています。この状態は正常です。
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リモート セッション総数
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通信マネージャーに接続したリモート クライアントの数。最大数は動的で、ゼロが表示されます。
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SPX リモート セッション数
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SPX で通信マネージャーに接続したリモート クライアントの数。
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TCP/IP リモート セッション数
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TCP/IP で通信マネージャーに接続したリモート クライアントの数。
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NetBIOS リモート セッション数
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NetBIOS で通信マネージャーに接続したリモート クライアントの数。
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 Monitor ユーティリティ オプションの設定 |
 SQL インターフェイス リソースのモニター |
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