User's Guide (v11)

データベース

データベースは、まとめて格納されているデータの集合です。新しく作成されたデータベースは空で、テーブルを伴っています。詳細説明については、『Advanced Operations Guide』の Pervasive PSQL データベースを参照してください。

データベースのプロパティには、ファイルの場所、参照整合性、セキュリティおよびデータベースがバインドされているかどうかなどの項目が含まれます。


メモ

サーバー エンジンにデータベースを追加する場合、そのサーバー オペレーティグ システムでの管理者権限を持っている必要があります。管理者権限を持っていない場合は、データベースの追加が許可されません。


データベースからログアウトするには

  1. Pervasive PSQL エクスプローラーでエンジン ノードを展開します。
  2. 登録されているサーバーのノードを展開し、そのサーバー上のデータベースを表示します。
  3. ログアウトするデータベースを右クリックします。
  4. ログアウト名前)]をクリックします。
    名前は、現在データベースにログインしているユーザーの名前を反映します。データベースでセキュリティが有効にされていない場合、名前Master です。現在のユーザーが Master としてログインしている場合は、名前も Master です。
    そのデータベースで展開されていたノードは折りたたまれます。

データベースのプロパティ

データベースのプロパティは、PCC 内のプロパティ ダイアログ ボックスから設定します。このダイアログには、次のプロパティ ノードを持つツリーがあります。

コード ページ

このセクションでは、コード ページのプロパティ設定について説明します。

データベース コード ページ

このプロパティは、メタデータで使用するエンコードを指定し、DBNAMES.cfg に格納されます。 このプロパティはデータベースに適用されます。つまり、データベースとデータをやりとりするすべてのクライアント アプリケーションに影響する可能性があります。Pervasive PSQL データベース エンジンとクライアント アプリケーション間で互換性のあるエンコードを確立する必要があります。これを行うさまざまな方法については、『Getting Started with Pervasive PSQL』のエンコードの相互の影響を参照してください。


メモ

データベース コード ページの変更では、データベースの既存のデータやメタデータは変換しません。データが不正になることを防ぐには、コード ページ設定が、データベース内の既存のデータやメタデータの現状のエンコードと必ず一致するようにしてください。


データベース コード ページは、異なる OS エンコードを使用して Pervasive PSQL DDF を手動で別のプラットフォームへコピーしながら、データベース エンジンにメタデータを正しく変換させたい場合に特に役立ちます。

デフォルトのコード ページは "サーバーのデフォルト" で、データベース エンジン実行中のサーバーのオペレーティング システム コード ページを意味します。"コード ページの変更" では設定に関する追加情報を提供し、特定のコード ページを選択することができます。ただし、"コード ページの変更" が行えるのは Linux 版のみです。

PCC 接続エンコード

PCC それ自体はデータベース エンジンのクライアント アプリケーションです。クライアントとして、PCC では、各データベース セッションで PCC がメタデータおよびデータを読み取りまたは追加する際に使用するコード ページ(エンコード)を指定することができます。既存データベースのデフォルトでは、PCC が実行されているマシンのエンコードを使用します。これは、PCC の旧来の動作です。新しいデータベースのデフォルトでは、自動変換を使用します。

次の表では、"PCC 接続エンコード" と "データベース コード ページ" の設定の相互の影響を説明します。

PCC 接続エンコードが特定のエンコードに設定されている
PCC 接続エンコードが "自動変換" に設定されている
PCC はデータベース コード ページを無視し、指定されたエンコードを使用してデータとメタデータを読み書きします。
これは、PCC の旧来の動作です。
PCC およびデータベースは自動的に適合するエンコードを確立します。
データベースのメタデータとデータは、データベース コード ページに指定されたエンコードから PCC が実行されているシステムのエンコードに変換されます。


メモ

"PCC 接続エンコード" は PCC のみに適用されます。ほかのクライアント アプリケーションには影響しません。


データベース内に OEM 文字データがある場合、旧来の解決法は DSN を使用する ODBC のようなアクセス方法を使用して OEM/ANSI 変換を指定することでした。このバージョンでは、データベースに OEM コード ページを設定し、アクセス方法で自動変換を使用することが可能になりました。 『SQL Engine Reference』の「自動」も参照してください。

ディレクトリ

このディレクトリのプロパティ設定は、一定のタイプのファイルが存在する物理ストレージ上の場所を指定します。

辞書のロケーション

この場所は、辞書ファイル(DDF)が存在する物理的な保管場所を指定します。この場所は、接続しているサーバーと同じサーバーで、データベース エンジンが実行されているサーバーにある必要があります。場所の形式は、サーバー マシンで直接作業しているような形式にする必要があります。

たとえば、データベース エンジンを実行中の Windows サーバーに接続しているワークステーションを使用していて、サーバーの C:¥ ドライブの "mydata" フォルダーに新規データベースを作成したいとすると、ロケーションに「c:¥mydata」と入力します。サーバーの C:¥ ドライブをローカル ネットワーク ドライブ(たとえば、F:¥)にマップしていたとしても、このように入力します。

データ ディレクトリ

[データ ディレクトリ]フィールドのリストでは、データ ファイルが存在する物理ストレージ上の場所を指定します。[新規作成]をクリックして新規リソースを追加します。[除去]をクリックすると、データ ファイルの場所をリストから削除することができます。データ ファイルの場所は、データベース エンジンが起動している同じサーバー上でなければなりません。

[辞書のロケーション]についても同じ方法で場所を指定してください。

全般の設定

[全般の設定]には次のプロパティ設定が含まれています。

バウンド データベース

データベースが、バインドされているかどうかを示します。データベースをバインドすると、DDF またはデータ ファイルが別のデータベースによって使用されることを防ぎ、データ ファイルが同一データベース内で複数の別のテーブル定義を持つことを防ぎます。

バウンド データベースの詳細については、バウンド データベースと整合性の設定を参照してください。

整合性の設定

データベースに整合性制約(セキュリティ、RI、トリガー)を設定するかどうかを指定します。これらの制約は、データ ファイルへの ODBC/SQL アクセスだけでなく、Btrieve アクセスにも適用されます。

参照整合性の設定および Btrieve およびリレーショナル制約間の相互作用を参照してください。

長いメタデータ(メタデータ バージョン 2)

このプロパティは読み取り専用で、データベースが作成されたときにメタデータ バージョン 2 が指定されたかどうかを示します。指定されていた場合は、"長いメタデータ" オプションが選択されています。メタデータ バージョン 2 も "長いメタデータ" とされることに注意してください。

リレーショナル制約

[リレーショナル制約]には、データベースに効力のあるリレーショナル制約が行列形式で一覧表示されます。Btrieve およびリレーショナル制約間の相互作用を参照してください。

セキュリティ

[セキュリティ]には、[データベース セキュリティ]タブおよび[Btrieve セキュリティ]タブにそれぞれのプロパティ設定が含まれています。セキュリティの完全な説明については、Pervasive PSQL セキュリティの章を参照してください。


データベース エンジン

データベースの新規作成 GUI リファレンス