Pervasive PSQL v11 SP1 ADO.NET データ プロバイダー リリース ノート
一般リリース
2011 年 7 月

目次

このファイルには以下の項目が含まれています。

Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダーの概要

Pervasive PSQL v11 SP1 はバージョン 3.2 と 3.5 の 2 つのバージョンの ADO.NET Data Provider を提供します。両方のバージョンはデフォルトでデータベース エンジンと共にインストールされます。

Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダー 3.2 は 3.2 プロバイダーの以前のバージョンから新しい機能はありません。そのバージョンを使用することを望むアプリケーション開発者のために Pervasive PSQL v11 SP1 に含まれています。

Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダー 3.5 は .NET Framework 3.5 SP1 で新機能をサポートします。(3.5 プロバイダーは .NET Framework 4.0 で導入された新機能をサポートしません。しかし .NET Framework 4.0 で実行でき、すべての Entity Framework 1.0 機能をサポートします)。

Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダーは 100% マネージコードで構築され、共通言語ランタイム(CLR)の内部で実行およびデータベースへの接続が行えます。

システム要件

このリリースでの新機能

『Data Provider for .NET Guide and Reference』の “本リリースでの新機能” を参照してください。

はじめに

ADO.NET のための Pervasive PSQL データ プロバイダーで必要とされるファイルは 2 つの異なったインストールを通して提供されます。Pervasive PSQL データベース エンジンをインストールするとデフォルトでプロバイダー アセンブリが含まれています。デザインタイム ファイル、サンプル ソース コード、テンプレートおよびライブラリは、ADO.NET アクセス方法用のソフトウェア開発キット(SDK)に含まれています。

SDK インストーラーは AG-TECH PSQL Library からダウンロードできます。http://www.agtech.co.jp/support/reference/pervasive/psqllib/access_methods/adonet.html

プロバイダー アセンブリ

データベース エンジンのインストールは、32-ビット PSQL インストール先の PSQL\bin フォルダー下のバージョンに応じたフォルダーに、プロバイダー アセンブリをコピーします。個別のフォルダーは 3.2 と 3.5 を使用します。

.NET Framework のサポートされたバージョンを検出すると次のように処理します。

汎用プロバイダーのインスタンス(Pervasive.Data.SqlClient)は常に最新のプロバイダー アセンブリを指します。

PSQL\bin フォルダーにコピーされたプロバイダー アセンブリはインストール時はプリコンパイルされません。つまり、それらはローカル コンピューター上の Windows ネイティブ イメージ サービスに追加されません。プロバイダー アセンブリをプライベート サイド バイ サイド アセンブリとしてアプリケーションとともにインストールする場合、ターゲット システム上の Windows ネイティブ イメージ サービスに追加したい場合はインストールにそれらを追加する必要があります。Microsoft MSDN ライブラリで “ネイティブ イメージ サービス” を参照してください。

メモ  データベース エンジンのインストールがバージョン 3.2 より古い Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダーを検出すると、古いプロバイダーはアンインストールされます。

デザインタイム ファイル

異なる ASP.NET 用の Pervasive メンバーシップ プロバイダーと Visual Studio 統合に必要なデザインタイム ファイルは AG-TECH PSQL Library からダウンロードできます。それぞれのアセンブリが含まれる SDK インストーラーは AG-TECH PSQL Library からダウンロードできます。http://www.agtech.co.jp/support/reference/pervasive/psqllib/access_methods/adonet.html

メンバーシップ プロバイダーは .NET アプリケーションを開発するコンピューター上にインストールし、クライアント コンピューター上でアプリケーションを実行します。

それぞれのメンバーシップ プロバイダーはインストール中に GAC にインストールされます。

異なるプロバイダーの参照

SDK のインストーラーはサンプル ソース コード、テンプレートおよびライブラリをインストールすることに加え、Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダーのために次の統合を実行します。

Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダーをインストール後に Visual Studio をインストールする場合

Pervasive PSQL ADO.NET SDK をインストール後に Visual Studio をインストールした場合は、SDK のインストーラーを再実行します。SDK のインストーラーは Pervasive PSQL メンバーシップ プロバイダーと Visual Studio を統合します。

Logging Application Block の構成

Logging Application Block を正しく機能させるにはアプリケーションに次の行を含める必要があります。

ConfigurationManager.GetSection("Pervasive.Data.SqlClient.Entity"); 

デザインの考慮点

以下の情報は Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダーを機能させるためのアプリケーションの設計方法です。

デザイン方法
コメント
アプリケーションは Pervasive PSQL プロバイダーの汎用プロバイダーインスタンスを参照します。
  • アプリケーションは再コンパイルすることなく Pervasive によってリリースされたプロバイダーのアップデートを使用できます。
  • アプリケーションはプロバイダーファイルを配布する必要がありません。
  • アプリケーションは Pervasive PSQL のインストールおよび Pervasive PSQL パッチによって GAC にインストールされた最新のアセンブリ バージョンを常に使用することができます。
アプリケーションは Pervasive PSQL Provider v3.2 や Pervasive PSQL Provider v3.5 のようなバージョンに応じたプロバイダーのインスタンスを参照します。
  • アプリケーションは GAC にインストールされたプロバイダーの特定のバージョンの最新のパッチを使用します。
  • アプリケーションは Pervasive PSQL によってインストールされたプロバイダーの最新のリリースを使用しません。
アプリケーションはプロバイダーの厳密な名前(公開キーとアセンブリを生成したデジタル署名と、アセンブリのテキスト名、バージョン番号およびカルチャ情報(提供される場合)から成り立つ名前)を参照します。
  • アプリケーションはプロバイダー特定のバージョンを配布します。
  • アプリケーションは特定のプロバイダーをサイド バイ サイド アセンブリとしてアプリケーション インストール フォルダーにインストールします。

ASP.NET 2.0 用メンバーシップ プロバイダー

ASP.NET ログイン コントロールはユーザー情報をストアするための個別のデータベースを指定するために、カスタム Pervasive メンバシップ プロバイダーを使用します。

カスタム メンバシップ プロバイダーの記述に関する情報は、http://msdn2.microsoft.com/ja-jp/library/f1kyba5e.aspx から入手できます

メンバシップ プロバイダーの場所については ライブラリ を参照してください。

ASP.NET アプリケーションのサンプルにはライブラリが含まれており、ユーザーの作成、パスワードの変更、パスワードのリカバーおよびユーザー確認の方法を示します。

サンプル ファイルとメンバシップ プロバイダー ライブラリのインストール

AG-TECH PSQL Library からダウンロードしたファイルを実行してください。http://www.agtech.co.jp/support/reference/pervasive/psqllib/access_methods/adonet.html

ライブラリ

セットアップ プログラムは以下に示すライブラリを Program Files\Pervasive Software\PSQL\Bin\ADONET3.2 または ADONET3.5 フォルダーにインストールします。注意:“Program Files” の場所はオペレーティング システムによって異なります。詳細については『Getting Started With Pervasive PSQL』の「Pervasive PSQL ファイルがインストールされる場所」を参照してください。

ファイル
説明
PSQL.Membership.Provider.dll
ASP.NET ログイン コントロールから PSQL データベースの使用を可能にします
PSQL.VisualStudio.DataTools.dll
Visual Studio の開発環境でサーバー エクスプローラー統合のために使用されます

サンプル

以下の表は ADO.NET で提供されるサンプルの要約です。デフォルトで Documents and Settings\All Users\Application Data\Pervasive Software\PSQL\ado.net\ADONET3.5\samples または ADONET3.2\samples または ProgramData\Pervasive Software\PSQL\ado.net\ADONET3.5\samples または ADONET3.2\samples にインストールされます。注意:デフォルトの場所はオペレーティング システムによって異なります。詳細については『Getting Started With Pervasive PSQL』の「Pervasive PSQL ファイルがインストールされる場所」を参照してください。

フォルダー
サンプル
サンプルの目的
C#
CommandBuilder
SQL ステートメントからコマンドを作成します
CreateDatabaseObjects
テーブルあるいはストアド プロシージャのようなデータベース オブジェクトを作成します
DataAdapter
データの読み込みまたは変更にデータ アダプターを使用します
DataGridUpdate
グリッド コントロールの中でデータを更新します
DataReader
データを得るためにデータ リーダーを使用します
Escapes
ステートメント中でエスケープ シーケンスを処理します
LimitingRows
結果セットから返される行数を制限します
LocalTransactions
トランザクションを処理します
LongDataTypes
LONGVARCHAR のような長いデータ型を使用します
ScalarValue
値を返すスカラー関数を実行します
StoredProcedures
ストアド プロシージャを使用します
MembershipProvider
ASP.NET ログイン コントロールとしてメンバーシップ プロバイダーを使用するための ASPX ファイル
種々のログインやパスワードの変更など
VisualBasic.NET
C# サンプルと同じ内容
C# サンプルの Visual Basic版

メンバーシップ プロバイダー要件

メンバーシップ プロバイダー使用手順

  1. V2 メタデータを使用して Pervasive PSQL データベースを作成します。(『Pervasive PSQL User’s Guide』の「新規データベースを作成するには」を参照)。
  2. 下に示した “ユーザー テーブル スクリプト” を使用してテーブルを作成します。
  3. WEB.CONFIG の membership セクションを修正します。後述の「WEB.CONFIG の修正例」を参照してください。

これで、ASP.NET のログイン コントロールは Pervasive Membership Provider を使うようになります。

ユーザー テーブル スクリプト
CREATE TABLE Users 
( 
  PKID UniqueIdentifier NOT NULL PRIMARY KEY, 
  Username Char (255) NOT NULL, 
  ApplicationName char (255) NOT NULL, 
  Email Char (128) NOT NULL, 
  Comment Char (255), 
  "Password" Char (128) NOT NULL, 
  PasswordQuestion Char (255), 
  PasswordAnswer Char (255), 
  IsApproved SmallInt, 
  LastActivityDate DateTime, 
  LastLoginDate DateTime, 
  LastPasswordChangedDate DateTime, 
  CreationDate DateTime, 
  IsOnLine SmallInt, 
  IsLockedOut SmallInt, 
  LastLockedOutDate DateTime, 
  FailedPasswordAttemptCount Integer, 
  FailedPasswordAttemptWindowStart DateTime, 
  FailedPasswordAnswerAttemptCount Integer, 
  FailedPasswordAnswerAttemptWindowStart DateTime 
) 
WEB.CONFIG の修正例
<connectionStrings> 
<add name="PsqlServices" 
connectionString="ServerDSN=ASPNETPSQL;" /> </
connectionStrings> <system.web> 
<membership defaultProvider="PsqlMembershipProvider" 
userIsOnlineTimeWindow="120"> 
<providers> 
<clear /> 
<add  
name="PsqlMembershipProvider"  
type="PSQL.Membership.PsqlMembershipProvider"  
connectionStringName="PsqlServices" 
enablePasswordRetrieval="true" 
enablePasswordReset="true" 
requiresQuestionAndAnswer="true"  
writeExceptionsToEventLog="true"  
debug="false" 
passwordFormat="Clear"/> 
</providers> 
</membership> </system.web>

ドキュメント

Pervasive PSQL SDK ドキュメントの『Data Provider for .NET Guide and Reference』および『Pervasive PSQL Programmer’s Guide』が .NET アプリケーションの開発に役立ちます。

既知の問題

Pervasive PSQL v11 SP1 のすべての既知の問題は Web サイトで公開されています。最新の既知の問題は http://www.agtech.co.jp/download/update/pervasive/psqlv11.html をご覧ください。

免責事項

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