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ここでは、以下の項目について説明します。
Pervasive PSQL の製品では、その製品に応じて異なるライセンス モデルを使用します。 Pervasive PSQL Server および Workgroup ではユーザー カウント ライセンス モデルを使用します。 Pervasive PSQL Vx Server では容量ベース ライセンス モデルを使用します。
ユーザー カウント ライセンス モデルは、多くのユーザーまたはデバイスが別々のデスクトップから頻繁にレコードを追加、更新および削除するような従来型のクライアント/サーバー アプリケーションに適しています。各製品キーにはそれぞれライセンスされたユーザー数が定められています。ユーザー数により、指定された接続数が、Pervasive PSQL データベース エンジンへ同時接続できます。ユーザー数は、ネットワーク アドレスでカウントされます。IP アドレスは TCP/IP で、IPX アドレスは SPX/IPX で使用されます。
Pervasive PSQL にクライアント セッションとしてアクセスするコンピューターごとに、1 ユーザーとカウントされます。1 台のクライアント コンピューター上にある複数のアプリケーションは、1 ユーザーと見なされ、別個のユーザーとしてカウントされません。内部的には、Pervasive PSQL は各マシンにシリアル番号を割り当てるので、同じシリアル番号による接続はすべて同一マシンからのものと認識されます。たとえば、複数の NIC を持つ 1 台のマシンは同じマシンとして認識されます。それぞれのターミナル サーバー セッションも 1 ユーザーとしてカウントされます。
同一のネットワーク プロトコルとアドレスを使用してデータベース エンジンにアクセスし、そのデータベース エンジンと同じコンピューター上で実行するすべてのアプリケーションは集合的に 1 ユーザーとしてカウントされます。
Pervasive PSQL Server または Workgroup は、同じクライアント コンピューター セッションから受信する一意のプロトコルごとに 1 つのユーザー カウントを使用します。あるアプリケーションが TCP/IP を使用し、別のアプリケーションが SPX/IPX を使用する場合、これらのアプリケーションが同一マシン上で実行されると、2 ユーザーとカウントされます。同じプロトコルで異なるアドレス形式を使用している場合は、1 ユーザーのみカウントされます。たとえば、あるアプリケーションが IPv4 を使用し、別のアプリケーションが IPv6 を使用する場合、これらのアプリケーションが同一マシン上で実行されると、1 ユーザーのみがカウントされます。IPv4 および IPv6 はアドレス形式は異なりますがいずれも TCP/IP です。
最初に入手するユーザー数は製品キーの一部として提供されます。製品キーは Pervasive Software によって発行されます。または、Pervasive PSQL データベース エンジンがアプリケーションに組み込まれている場合は、アプリケーション ベンダーが発行します。
製品キーによって提供されたユーザー数を増やすこともできます。ユーザー数を増やすを参照してください。
Pervasive PSQL Vx Server は高度に仮想化された環境をサポートするよう設計されています。たとえば、Vx Server は完全仮想化、部分仮想化および準仮想化に加え、クラウド コンピューティング(プライベート、コミュニティおよびハイブリッド)にも対応しています。Pervasive PSQL Vx Server にはホスティング、接続プール、インターネットまたはイントラネットの使用に制限はありません。ライブ マイグレーション、フェイルオーバー、フォールト トレランス(FT)、高可用性(HA)および障害回復などのハイパーバイザー機能と一緒に使用するためにライセンスを追加する必要はありません。
仮想化環境による技術および動作は従来のものとは異なるため、その仮想環境に適したライセンス モデルが必要です。Pervasive PSQL Sever および Workgroup 用のユーザー カウント ライセンス モデルでは不十分です。このモデルは、多くのユーザーまたはデバイスが別々のデスクトップから頻繁にレコードを追加、更新および削除するような従来型のクライアント/サーバー アプリケーションは適しています。
Pervasive PSQL Vx Server が使用するライセンス モデルでは、ユーザーの人数ではなくデータベース サーバー処理の作業量に重点を置くようになりました。このモデルは容量に基づいており、仮想化環境におけるライセンス執行に対応しています。たとえば、Pervasive PSQL Vx Server のインスタンスごとに、使用セッション数および使用データの両方に対して容量制限が設けられています(各インスタンスは仮想ホスト名およびすべての仮想 MAC アドレスによっても識別されます)。
メモ
このセクションで容量ベース ライセンス モデルに関する情報は、一般的な理解のため簡潔に記載しています。このモデルの詳細については、『Pervasive PSQL Vx Product Guide』のライセンス モデルを参照してください。
「セッション」とは、トランザクショナル エンジン インターフェイスによって使用されるクライアント ID、またはリレーショナル エンジン インターフェイスへの接続と定義されます。「クライアント ID」とは、データベース トランザクション コンテキストを一意に識別するために、アプリケーション、クライアント プラットフォームおよびデータベース エンジンによって提供される要素を組み合わせた 16 バイトの構造体と定義されます。
使用セッションの数は同時セッションの数です。「使用セッション数」は端的に「セッション数」ともいいます。「セッション数の制限値」とは、使用許諾契約書に従って許可される最大同時セッション数をいいます。
「使用データ」とは、同時に開く全データ ファイルの合計サイズと定義されます(データ ファイルは、アプリケーションで処理されるデータを提供するために、そのアプリケーションによって作成されるファイルです)。「使用データの制限値」とは、使用許諾契約書に従って許可される、同時に開く全データ ファイルの総量をいいます。
セッション数の制限値および使用データの制限値の初期値は製品キーの一部として提供されます。製品キーは Pervasive Software によって発行されます。または、Pervasive PSQL データベース エンジンがアプリケーションに組み込まれている場合は、アプリケーション ベンダーが発行します。
製品キーで提供されるセッション数または使用データ量に対する初期値は増やすこともできます。セッション数と使用データの制限値を引き上げるを参照してください。
1 つのターミナル サーバー セッションが 1 台のスタンドアロン マシンに相当します。スタンドアロン マシン用のユーザー数、セッション数および使用データとして用いる同じ基準をターミナル サーバー セッションにも適用します。
Pervasive PSQL のライセンスは、キーを使用することで実施されます。License Administrator はそれらのキーの管理に使用するユーティリティです。このユーティリティを使用すれば、キーの適用と削除、およびライセンス情報を見ることができます。このユーティリティには、グラフィカル ユーザー インターフェイス(GUI)とコマンド ライン インターフェイス(CLI)があります。
キーの適用の目的は以下の 2 つです。
製品の認証とは、特定のマシン ハードウェアおよびマシン構成を製品のライセンスに関連付けるキーの検証処理です(このキーは「製品キー」と呼びます)。この関連付けの結果、インストール ID が固有なものとなります。これにより、ソフトウェアが正当なものであること、また適切なハードウェアおよびソフトウェア プラットフォームに存在すること保証します。
製品キーを適用すると、その固有のインストール ID が Pervasive へ送られます。Pervasive ではキーの信頼性を検証し、そのキーが複数のインストールに使用されていないことを確認します。これは製品を正規に使用するための認証処理です。製品キーが認証または認証解除されると、認証残り回数が表示されます。
マシン上の製品キーを認証した後に、そのマシンのある特定のハードウェア構成アイテムが変更されると、キーが無効になってしまうので注意してください(ハード ドライブのシリアル番号、ネットワーク インターフェイス カード、MAC アドレス、BIOS ファームウェア、CPU のタイプ、そのハードウェアで実行しているオペレーティング システムおよびマシン名、また仮想マシンのホスト名や MAC アドレスなどの物理マシンにおける構成の変更)。ハードウェア構成の変更を行う必要がある場合は、まずキーを削除しておいてください。 キーの削除は、製品キーとその固有のインストレーション ID との関連付けを切り離します。 ハードウェア構成の変更が完了したら、再び製品キーを適用することができます。
詳細については、キーのプラットフォームも参照してください。
プロキシ サーバーを使用している場合は、ライセンス認証できるよう設定する必要があります。Pervasive PSQL をインストールする前にプロキシ サーバーを設定するか、またはインストール時には製品認証を省略し、プロキシ サーバーの設定後に製品を認証することができます。
Pervasive Software では、最適な方法として Windows Internet Explorer でプロキシ サーバーを設定することを推奨しています。 プロキシ サーバーが Window Internet Explorer を介して設定された場合は、Pervasive PSQL のライセンス認証は変更の必要なくシームレスに動作します。
現在、Windows Internet Explorer を使用して設定されていないプロキシ サーバーを使用している場合は、Windows Internet Explorer を介して再設定することをお勧めします。プロキシ サーバーの設定に Windows Internet Explorer を使用しない場合は、以下の手順を使用してください。
注意
レジストリの編集は高度な操作です。誤って編集すると、オペレーティング システムが起動しなくなる恐れがあります。必要であれば、経験豊富な技術者に依頼して編集を行ってもらってください。Pervasive Software はレジストリの破損に対して責任を負いません。
proxy_host
proxy_port
proxy_userid
proxy_passwd
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メモ:Pervasive PSQL によって要求されるのは proxy_host および proxy_port の値だけです。お使いのプロキシ サーバーの設定によって、proxy_userid および proxy_passwd を追加する必要があるかもしれません。
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Pervasive PSQL をインストールしているマシンがインターネットへアクセスできない、またはインターネットへアクセスするマシンへ接続されていない場合は、オフライン認証を使用して製品キーを適用することができます。
オフライン認証は 3 つの段階から成ります。第 1 段階では、認証要求データ ファイル(*.ath)をインターネット接続不可のマシンで生成します。次の段階では、インターネット接続可能なマシンから、このファイルを認証サーバーへアップロードします。この転送が完了すると、認証キー データ ファイルが製品キー(.pky)ファイルの形式でダウンロードされます。最終段階で、この製品キー ファイルがインターネット接続不可のマシンに適用され Pervasive PSQL が認証されます。
Pervasive PSQL を認証するための最も速く簡単な方法は、オンライン認証またはリモート認証を使用することです。可能な限り、これらの方法のどちらかを使用して Pervasive PSQL 製品を認証するようにしてください。たとえば、Pervasive PSQL のインストールでは、そのインストール過程でオンラインによる認証が行えます。
製品キーの状態は License Administrator ユーティリティの[状態]フィールドに表示されます。キーの状態には以下のものがあります。
キーの検証が失敗すると、その失敗の原因となった状態を是正するための期間が設けられます。この期間(「猶予期間」ともいいます)は、License Administrator の[失効日]列に日付として報告されます。GUI のビジュアル リファレンスを参照してください。その失効日までに検証失敗の状態が是正されないと、キーの状態は無効になります。
検証失敗を修正するための変更を行ったら、改めて検証動作を実行します。検証を実行するにはを参照してください。この検証動作では特に現在のマシン署名とキーの組み合わせを検証します。その状態が修正されると、キーの状態はアクティブに変わります。
複数の状況により検証失敗を引き起こしている可能性もあります。原因と思われる 1 つの状況を修正しても、キーは依然として検証失敗の状態のままかもしれません。その場合は、PVSW.LOG ファイルで詳しい情報を参照してください。このログ ファイルには検証失敗を引き起こした状況がすべて記録されています。Pervasive PSQL のイベント ログを参照してください。
期限なしの製品キーによって提供された、ユーザー数、セッション数または使用データ量の初期値を増加させたい状況が発生する可能性もあります。その場合は追加キーを適用してその数値を増やします。複数の追加キーを製品キーに対して適用することができます。
追加キーを適用すると、その追加分が直ちに利用できるようになります。データベース エンジンの再起動は必要ありません。
追加キーを適用するには、システム上に期限なし製品キーが既に存在している必要があります。追加キーのソフトウェア ベンダー ID 番号が、インストール済みの期限なしキーのベンダー ID 番号と一致している必要があります。Pervasive Software から入手する追加キーはユニバーサルです。つまり、それらのキーはベンダーから入手する期限なしキーと互換性があります。
表 10 および 11 に挙げたキーのプラットフォームに対応する制限についても留意してください。
ユーザー数追加キーを適用してユーザー数を増やします。キーを適用するにはおよび合計ユーザー数を調べるにはを参照してください。ユーザー数追加キーは Pervasive Software またはアプリケーション ベンダーから提供されます。
期限なし製品キーを削除する場合、その期限なしキーに関連付けられているすべてのユーザー数追加キーも削除されます。ユーザー数追加キーを削除する場合、そのキーに関連付けられているユーザー数の追加のみが削除されます。
本ソフトウェアの評価版には、追加不可の規定ユーザー数を持つ試用ライセンスが含まれています。
Pervasive Software またはアプリケーション ベンダーでは、セッション数の制限値、使用データの制限値、またはその両方の制限値を上げるキーを提供しますキーを適用するには、セッション数の制限を調べるには、および使用データの制限を調べるにはを参照してください。
期限なし製品キーを削除する場合、そのキーに関連付けられている追加キーもすべて削除されます。追加キーを削除する場合、そのキーに関連付けられているセッション数の追加分またはユーザー数の追加分のみが削除されます。
本ソフトウェアの評価版には、ユーザー数および使用データに対して追加不可の値を設定した試用ライセンスが含まれています。
この製品キーは、この製品がデータベース エンジンのインストールまたはアクセスを許可する条件を制御します。次の表では、Windows および Linux のプラットフォームに基づく制限をまとめています。たとえば、"Win64" をプラットフォームとするキーの場合、そのキーは Windows 64 ビット プラットフォームでのみ実行するデータベース エンジンに対して適用できます。このライセンスは Windows 32 ビット プラットフォームと Linux プラットフォームには無効です。
Pervasive PSQL Server および Pervasive PSQL Vx Server は、オペレーティング システムごとの各ビット アーキテクチャで使用可能です。Pervasive PSQL Workgroup は Windows でのみ実行する 32 ビット製品です。
ライセンスに関するメッセージは、Notification Viewer など Pervasive PSQL で使用されるさまざまなログ リポジトリに記録されます。Pervasive PSQL メッセージ ログを参照してください。
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