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このマニュアルでは、DTO クラスを以下の機能のカテゴリ別に分類しています。
Pervasive PSQL エンジンの動作を構成およびモニターできるようにするには、ユーザーは最初にそのエンジンに接続する必要があります。このカテゴリでは、Pervasive PSQL データベース エンジンへの接続および接続の切断に必要な機能を提供します。
DtoSession オブジェクトがデータベース エンジンへの接続を管理します。
このカテゴリでは、Pervasive PSQL エンジンとクライアントをモニターする機能および診断情報を提供します。
DtoMonitor オブジェクトとその従属オブジェクトによって、サーバーのモニター機能および診断情報を提供します。また、DtoEngineInformation オブジェクトを使って DtoSession からエンジン情報を直接取得することもできます。
このカテゴリでは、ユーザーが Pervasive PSQL エンジンやクライアントを構成することができます。DtoCategories コレクションとその従属オブジェクトによって、この機能を提供します。
また、DtoLicenseMgr オブジェクトを使用すれば製品ライセンスの追加と削除も行えます。
このカテゴリでは、グループ化された機能によって、ユーザーはデータベース、データ辞書を新規作成することができます。また、テーブル、列およびインデックスの定義や削除も行えます。
DtoDictionary クラスとその従属オブジェクトによって、カタログ機能を提供します。
多くの DTO オブジェクトがその他の DTO オブジェクトのプロパティとして公開されています。この関係によって、開発者はオートメーション コントローラーを使用するプログラミングを簡略化する論理的なツリー形式の構造を使用することができます。多くのオブジェクトは、プロパティやメソッドにアクセスする場合に使うドット表記を使用して参照することができます。
DTO オブジェクト ツリーには 3 つの主要なブランチがあり、設定、モニター、およびカタログ用のオブジェクトが論理的にグループ化されています。
次の表は、2 つの異なるバージョンの DTO の使用に関する情報を示しています。
Pervasive PSQL V8 SDK では新しい DLL がリリースされました。この DLL には新しいオブジェクトや既存のオブジェクトへの新しいプロパティが追加されています。下位バージョンとの互換性を保つために新しい DLL が追加されます。以前の DTO.DLL に 新しい DLL が追加されるわけではありません。両方の DLL がインストールされ Pervasive PSQL SDK で登録されるので、どちらの DLL を使用しても DTO アプリケーションを開発できます。新しい DLL を使用するためにアプリケーションを再コンパイルできない場合は、以前の DTO.DLL を使用する必要があります。ただし、以前の DTO.DLL を使用していると、新しいオブジェクトや既存のオブジェクトに追加された新しいプロパティを使用することができません。DTO2.DLL は、.NET Framework を含む 32 ビット開発環境をサポートします。
Pervasive PSQL v11 SP1 SDK では、.NET Framework を含む 64 ビット開発のための 64 ビット サポートが追加されました。
64 ビット アプリケーションで DTO を利用するためには、作成した 64 ビット アプリケーションと一緒に 64 ビット サーバーまたはクライアントをインストールする必要があります。前の表で示されているとおり、64 ビット サーバーまたはクライアントをインストールすると、64 ビット バージョン(W64DTO2.DLL)がインストールされ、32 ビット サーバーまたはクライアントをインストールすると、32 ビット バージョン(DTO2.DLL または DTO.DLL)がインストールされます。
アプリケーションと DLL がどのように相互作用するかをより良く理解するために、次のようなシナリオを検討します。
次の 3 つの DLL を持っていると仮定します。
そして、次のようなアプリケーションの実行可能ファイルがあるとします。
以下の表は、アプリケーションの実行可能ファイルと DLL を一緒に、32 ビット マシンおよび 64 ビット マシン上で実行してみた場合の結果を示しています。
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