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Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダーでは、バルク ロードなどの拡張機能を提供する追加クラスを使用できます。すべてのクラスはマネージ コードのみで作成されています。以下のクラスが Pervasive.Data.Common.dll アセンブリで提供されます。
バルク ロードに使用されるクラスは、汎用プログラミング モデルを実装します。これらは、Pervasive Bulk Load をサポートする任意の DataDirect Technolgies ADO.NET データ プロバイダーまたは ODBC ドライバー、およびサポートされる任意のデータベースと共に使用することができます。
CsvDataReader クラスは、Pervasive Bulk Load が定義した CSV ファイル形式用の DataReader 構文を提供します。
表 44 は、CsvDataWriter オブジェクトのパブリック プロパティの一覧です。
プロパティ
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説明
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BulkConfigFile
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WriteToFile メソッドが呼び出されたときに作成された CSV バルク構成ファイルを指定します。バルク ロード構成ファイルは、バルク ロード データ ファイル内の列の名前とデータ型を、データをエクスポートしたテーブルや結果セットと同じ方法で定義します。バルク ロード構成ファイルは、基となる XML スキーマによってサポートされます。CSV バルク構成ファイルの例については、バルク ロード構成ファイルを参照してください。
パスには完全修飾パスを使用します。そうしないと、ファイルは現在の作業ディレクトリにあるものと見なされます。
メモ:このプロパティは Open() 呼び出しの前および Close() 呼び出しの後にのみ設定できます。それ以外の場合、InvalidOperationException がスローされます。
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BulkFile
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CSV 形式のバルク データを含むバルク ロード データ ファイルを指定します。このファイル名は、バルク データの書き出し(エクスポート)および読み込み(インポート)で使用されます。指定したファイル名に拡張子が含まれない場合は、".csv" と見なされます。
パスには完全修飾パスを使用します。そうしない場合、ファイルはデフォルトで現在の作業ディレクトリにあるものと見なされます。この値が設定されていないと、InvalidOperationException がスローされます。
メモ:このプロパティは Open() 呼び出しの前および Close() 呼び出しの後にのみ設定できます。それ以外の場合、InvalidOperationException がスローされます。
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ReadBufferSize
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バルク ロードを使用してデータ ソースからデータをインポートする場合の読み取りバッファーのサイズを指定します。
デフォルトの初期値は 2048 KB です。
ゼロまたはゼロより小さい値を設定すると、System.ArgumentOutOfRangeException がスローされます。
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RowOffset
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バルク ロード読み取りを開始する行を指定します。RowOffset は先頭行(第 1 行)からの相対位置です。
デフォルトの初期値は 1 です。
ゼロまたはゼロより小さい値を設定すると、System.ArgumentOutOfRangeException がスローされます。
メモ:このプロパティは Open() 呼び出しの前および Close() 呼び出しの後にのみ設定できます。それ以外の場合、InvalidOperationException がスローされます。
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SequentialAccess
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パフォーマンス改善のための手法で列にアクセスするかどうかを決定します。
デフォルトの初期値は False です。
メモ:このプロパティは Open() 呼び出しの前および Close() 呼び出しの後にのみ設定できます。それ以外の場合、InvalidOperationException がスローされます。
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表 45 は CsvDataReader オブジェクトのパブリック メソッドの一覧です。
CsvDataWriter クラスは、Pervasive Bulk Load によって書き出される CSV ファイル形式の Pervasive DataWriter 構文を提供します。
詳細については、データ プロバイダーのオンライン ヘルプを参照してください。
表 46 は、CsvDataWriter オブジェクトのパブリック プロパティの一覧です。
プロパティ
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説明
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BinaryThreshold
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バルク アンロード中にバイナリ データを格納するのに、どのサイズでファイルを分けて生成するかを決定するしきい値(KB 単位)を指定します。
デフォルトの初期値は 32 です。
ゼロより小さい値を指定すると System.ArgumentOutOfRangeException がスローされます。
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CharacterThreshold
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バルク アンロード中に文字データを格納するのに、どのサイズでファイルを分けて生成するかを決定するしきい値(KB 単位)を指定します。
デフォルトの初期値は 64 です。
ゼロより小さい値を指定すると System.ArgumentOutOfRangeException がスローされます。
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CsvCharacterSetName
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サポートされる IANA コード ページの中から、使用されるコード ページ名を値で指定します。サポートされる値については、IANA コード ページ マッピングを参照してください。
アプリケーションは、PsqlConnection.DatabaseCharacterSetName プロパティを使用してデータベースに設定されている文字セットを取得できます。
認識されない CharacterSetName を使用すると、無効な文字セットが使用されたことを示す例外がスローされます。
デフォルトの初期値は UTF-16 です。
このプロパティは、CSV データ ファイルおよび追加されるオーバー フロー ファイルでこの文字セットが必ず使用されるようにします。
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表 47 は CsvDataWriter オブジェクトのパブリック メソッドの一覧です。
プロパティ
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説明
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Open
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処理に必要なバルク ファイルのインスタンスおよび関連付けられたメタデータ ファイルを開きます。
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WriteToFile
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IDataReader の内容をバルク データ ファイルに書き出します。
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DbBulkCopy クラスは 1 つのデータ ソースから別のデータ ソースへ行をコピーするのを容易にします。
DbBulkCopy オブジェクトは、事実上の業界標準である Microsoft SqlBulkCopy クラスの定義に従っており、プロバイダー固有のプロパティやメソッドを持ちません。サポートされるプロパティおよびメソッドについては、データ プロバイダーのオンライン ヘルプおよび Microsoft .NET Framework SDK のマニュアルを参照してください。
DbBulkCopyColumnMapping クラスは、データ ソース テーブルから宛先テーブルへの列のマップを表します。
DbBulkCopyColumnMapping オブジェクトは、事実上の業界標準である Microsoft SqlBulkCopyColumnMapping クラスの定義に従っており、プロバイダー固有のプロパティやメソッドを持ちません。サポートされるプロパティおよびメソッドについては、データ プロバイダーのオンライン ヘルプおよび Microsoft .NET Framework SDK のマニュアルを参照してください。
DbBulkCopyColumnMappingCollection クラスは DbBulkCopyColumnMapping オブジェクトのコレクションです。
DbBulkCopyColumnMappingCollection オブジェクトは、事実上の業界標準である Microsoft SqlBulkCopyColumnMappingCollection クラスの定義に従っており、プロバイダー固有のプロパティやメソッドを持ちません。サポートされるプロパティおよびメソッドについては、データ プロバイダーのオンライン ヘルプおよび Microsoft .NET Framework SDK のマニュアルを参照してください。
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