Getting Started with Pervasive PSQL (v11)

Linux での Pervasive PSQL のインストール後

以下のトピックは Pervasive PSQL のインストール後の確認に役立ちます。

RPM でインストールした製品の確認

次の表は、RPM パッケージャーがインストールしたパッケージを調べることができるコマンドの一覧です。このコマンドは大文字小文字が区別されます。

表 14 インストールされた Pervasive PSQL パッケージを調べるための RPM コマンド
Pervasive PSQL パッケージ
インストールを調べるための RPM コマンド
Server
rpm -q Pervasive.SQL.jajp
Vx Server
rpm -q Pervasive.SQL-Vx.jajp
Client
rpm -q Pervasive.SQL-Client.jajp
このコマンドの実行結果では、インストールされた特定のクライアント バージョン(Pervasive.SQL-Client-release-build)を返します。
すべてインストール
rpm -qa | grep Pervasive

データベース エンジンが起動するかどうかのチェック

オプションで、インストール後処理スクリプトが終了したら、Linux の ps ユーティリティを使用してデータベース エンジンが実行されているかどうかを確認できます。コマンド プロンプトで次のコマンドを入力します。

ps -e | egrep mkded 

サーバー設定プロパティ

一般的に、Pervasive PSQL Server のデフォルト設定はそのまま使用しても問題はありません。設定を変更する必要がある場合は、構成を参照してください。

すべての設定を調査する場合は、『Advanced Operations Guide』の設定リファレンスを参照してください。

クライアント設定

Linux クライアントのすべての設定については、『Advanced Operations Guide』の Linux クライアント設定プロパティで説明しています。

クライアントについての詳細は、このマニュアルの Pervasive PSQL Client(Windows 版)のインストールおよびクライアントのネットワーク通信の設定も参照してください。

Linux クライアントおよび Monitor ユーティリティ

この情報は、静的 IP アドレスを使用する Linux クライアントのみを対象とした説明です。DHCP を使用し、DSN で名前付きアドレスを解決する場合この説明は無用です。

Pervasive PSQL Monitor ユーティリティを使用して Linux クライントをモニターする場合、ネットワークを介して転送されるクライアント IP アドレスには「ホスト」ファイルで設定されている値を使用します。システム名と IP がこの「ホスト」ファイルに追加されていない場合は、ネットワーク通信では 127.0.0.1 または ::1(ループバック アドレス)というローカル ホストの IP アドレスが使用されます。

ループバック アドレスを正しい IP に修正した、あるいはシステム名と IP を Linux クライアントの「ホスト」ファイルに追加した場合、Monitor ユーティリティにはクライアント名が正しく表示されます。

ユーザー カウント ライセンス

インストールが完了した後で、clilcadm ユーティリティを使用してユーザー カウント ライセンスを更新しなければならない場合があります。この更新は、クライアントから Pervasive PSQL を使用する前にいつでも行うことができます。更新方法については、『Pervasive PSQL User's Guide』に記載されています(ライセンス管理を参照)。clilcadm に関する詳細については Linux の man page にも記載されています。『Pervasive PSQL User's Guide』でも clilcadm について説明しています(「clilcadm」を参照してください)。


メモ

clilcadm ユーティリティを実行するには、pvsw グループのメンバーである必要があります。詳細については、Linux での Pervasive PSQL のアカウント管理を参照してください。


インストール後の操作に関する一般的な質問

インストール後に問題が生じた場合は、インストール後のトラブルシューティングを参照してください。製品のインストール後の操作に関する一般的な質問は次のとおりです。

Pervasive PSQL ではどのようなファイルがどのディレクトリにインストールされますか?

下記の表は、Pervasive PSQL 製品を Linux にインストールした場合の主要なディレクトリとファイルの一覧です。$PVSW_ROOT は、ファイルがインストールされるルート ディレクトリを指します。デフォルトで、これは /usr/local/psql に設定されます。特に示されていない限り、主要なディレクトリやファイルは 32 ビット製品と 64 ビット製品で同じです。

アップグレード インストールの場合、既存の Pervasive PSQL ファイルが最新のバージョンに更新されます。

表 15 Linux に インストールした Pervasive PSQL 製品用の主要なディレクトリとファイル
$PVSW_ROOT からのパス
主要ファイル
説明
インストールの適用対象
./
LICENSE
ライセンス情報
サーバー
./bin
 
バイナリ ファイル、実行可能ユーティリティなど
サーバーとクライアント
./bin/plugins
 
ユーティリティやドキュメント用のファイルに関するディレクトリ
サーバーとクライアント
./data/DEMODATA
 
Pervasive PSQL サンプル データベース
サーバー
./data/samples
 
サンプルの Btrieve ファイル、オルタネート コレーティング シーケンス ファイルおよび DefaultDB システム データベース
サーバー
./etc
 
 
サーバーとクライアント
 
.PSRegistry
各種設定の Pervasive レジストリ(このディレクトリとその下位ディレクトリ)
サーバー
 
btpasswd
ユーザー パスワード ファイル
サーバー
 
dbnames.cfg
データベース名のマスター テーブル
サーバー
 
odbc.ini
ODBC 設定
サーバーとクライアント
 
 
以下の状況用のシェル スクリプト
  • 製品のインストール前
  • 製品のインストール後
  • 製品のアンインストール前
  • 製品のアンインストール後
サーバーとクライアント
./lib
 
32 ビット共有オブジェクトのライブラリ
サーバーとクライアント
./lib64
 
64 ビット共有オブジェクトのライブラリ
メモ:このディレクトリは 64 ビット サーバーまたはクライアントをインストールした場合にのみ存在します。
サーバーとクライアント
./log
 
トランザクション ログ ファイルのディレクトリ
サーバーとクライアント
./man/man1
 
コマンドライン ユーティリティ用の man page
サーバーとクライアント

ドキュメントにアクセスする方法は?

Pervasive PSQL Server でインストールされるドキュメントには以下のものがあります。

man page

コマンドライン ユーティリティ用には man page が提供されます。man page を使用できるようにするには、MANPATH 環境変数に $PVSW_ROOT/man を追加します。

man page は Pervasive PSQL Server または Pervasive PSQL Client のインストール時に一緒にインストールされます。これらはユーザー マニュアルのインストールには含まれていません

ドキュメント ライブラリ

Pervasive PSQL のドキュメント ライブラリには、Pervasive PSQL エンジンおよびソフトウェア開発者キット用のユーザー マニュアル、またデータベース用語の用語集などユーザー向けドキュメントの完全なセットが含まれています。

Pervasive PSQL ドキュメント ライブラリを表示するには

  1. ターミナル ウィンドウを開きます。
  2. 次のいずれかを実行します。
    1. root ユーザーとして
      /usr/local/psql/bin/pcc 
      
    2. psql ユーザーとして
      pcc 
      

ドキュメント ライブラリのビューアーは Pervasive PSQL Control Center(PCC)に組み込まれていることに注意してください。ドキュメント ライブラリは、PCC インターフェイスの[ようこそ]ビュー、[ヘルプ]メニュー、F1(Windows)または Shift + F1(Linux)キーを押すことによって開くことができます。

リリース ノート

readme.htm のリリース ノートにはユーザー マニュアルには含まれない最新の情報が記載されています。リリース ノート ファイルは /usr/local/psql/docs/ ディレクトリにあります。

ユーティリティを起動しようとしたらエラーになりました。

Pervasive PSQL User's Guide』の Linux での PCC の起動および『DDF Builder User's Guide』のコマンド ラインから DDF Builder を起動するを参照してください。


TAR を使用した Pervasive PSQL のインストール

Pervasive PSQL (Linux 版)のアンインストール