Advanced Operations Guide (v11)

サーバーとワークグループの技術的な相違

サーバー エンジンとワークグループ エンジンにはいくつかの重要な相違点があります。このセクションではその違いについて説明します。

プラットフォーム

サーバー エンジンには 32 ビット版および 64 ビット版があり、Linux および Windows で使用することができます。ワークグループ エンジンの場合は 32 ビット Windows 版のみです。ワークグループ エンジンを 64 ビット Windows オペレーティング システムで実行することはできますが、使用できるメモリは最大でも 2 GB であるため、一般的に 64 ビット システムでインストールされる(2 GB を超える)大量のメモリを活用することはできません。

ユーザー インターフェイス

Windows のサーバー エンジンは、インストールされると Windows のサービスとして実行されます。ワークグループ エンジンは、インストールされるとアプリケーションまたはサービスとして実行されます。『Getting Started with Pervasive PSQL』のワークグループ エンジンの構成を参照してください。アプリケーションとして実行するようにインストールした場合、ワークグループ エンジンはトレイ アイコンをインターフェイスとして使用します。

認証と Btrieve セキュリティ ポリシー

サーバー エンジンでは、オペレーティング システムにおけるファイルのアクセス許可の設定を適用します。ワークグループ エンジンは自身でユーザーの認証を行いません。ワークグループ エンジンがネットワーク上のコンピューターにアクセスすることができれば、そのデータに到達できます。この緩和されたセキュリティは、セキュリティよりも使いやすさを優先する小規模のオフィスを対象としています。

ワークグループ エンジンでオペレーティング システム認証がないということは、Btrieve の "混合" セキュリティ ポリシーと "クラシック" セキュリティ ポリシーが同じであることを意味します。『Advanced Operations Guide』のセキュリティ モデルと概念を参照してください。セキュリティ ポリシーの違いは、サーバー エンジンとワークグループ エンジン間の動作の違いです。

ゲートウェイのサポート

ワークグループ エンジンは、ローカル、リモート共にファイルを開いたすべての場所にロケーター ファイルを作成し、ワークグループ エンジンがゲートウェイ オーナーシップを動的に適合できるようにします。デフォルトで、ワークグループ エンジンはほかのコンピューターやネットワーク デバイスで認証されるユーザー ID でも実行されます。このため、ワークグループ エンジンはゲートウェイ環境での使用に最適です。『Getting Started with Pervasive PSQL』のゲートウェイ構成のセットアップを参照してください。

サーバー エンジンは必ずしもゲートウェイ ロケーター ファイルを作成する、または引き受けるわけではありません。したがって、サーバー エンジンをゲートウェイ環境で使用するような設計やテストを行なっていません。そのため、ワークグループ環境では、ワークグループ エンジンに代わってサーバー エンジンをゲートウェイとすることはサポートされていません。

非同期 I/O

Windows 版のサーバー エンジンは非同期 I/O を使用します。 また、データベース ページの書き込みの結合はサーバー エンジンでのみ行われます。これらの機能によって、I/O の負荷が高いときは、ワークグループ エンジンに比べサーバー エンジンが大きなパフォーマンスの利点を得ることができます。

デフォルトの設定

いくつかのデータベース設定(キャッシュ サイズやシステム キャッシュなど)のデフォルト値は、サーバー エンジンとワークグループ エンジンでそれぞれ異なります。ワークグループ エンジン設定用のデフォルト値は、システム リソースの消費をより抑えるよう設定されます。『Advanced Operations Guide』の設定リファレンスを参照してください。

Xtreme I/O(XIO)のサポート

XIO は Windows 32 ビット サーバー エンジンでのみサポートされます。『Advanced Operations Guide』の Xtreme I/O ドライバーを参照してください。

ライセンス モデル

Pervasive PSQL Server および Pervasive PSQL Workgroup ではユーザー カウント ライセンス モデルを使用します。 Pervasive PSQL Vx Server では容量ベース ライセンス モデルを使用します。『Pervasive PSQL User's Guide』のライセンス モデルを参照してください。Pervasive PSQL Vx Server に関する詳細については、『Pervasive PSQL Vx Product Guide』を参照してください。


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