Pervasive PSQL v11 SP2 ADO.NET データ プロバイダー リリース ノート
一般リリース - 2012 年 5 月

目次

このファイルには以下の項目が含まれています。

Pervasive PSQL ADO.NET Data Provider について

Pervasive PSQL v11 SP2 は ADO.NET データ プロバイダーでバージョン 3.2 および 3.5 の 2 つのバージョンを提供します。デフォルトで、どちらのバージョンもデータベース エンジンと一緒にインストールされます。

Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダー 3.2 には前のバージョンからの新機能はありません。これは Pervasive PSQL v11 SP2 でそのバージョン 3.2 を使用したいアプリケーション開発者向けに含まれています。

Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダー 3.5 は .NET Framework 3.5 SP1 における新機能をサポートします(バージョン 3.5のプロバイダーは、.NET Framework 4.0 で導入された新機能をサポートしませんが、Entity Framework 1.0 の全機能をサポートする .NET Framework 4.0 で実行します)。

Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダーはマネージ コードのみで構築されており、実行およびデータベースへの接続は完全に共通言語ランタイム(CLR)内で行うことができます。

システム要件

このリリースでの新機能

Pervasive PSQL Pervasive Data Provider for .NET Guide and Reference』の「本リリースでの新機能」を参照してください。

はじめに

ADO.NET のための Pervasive PSQL データ プロバイダーで必要とされるファイルは 2 つの異なったインストールを通して提供されます。Pervasive PSQL データベース エンジンをインストールすると、デフォルトでプロバイダー アセンブリが含まれています。設計時ファイル、サンプル ソース コード、テンプレートおよびライブラリは、ADO.NET アクセス方法用のソフトウェア開発キット(SDK)に含まれています。

プロバイダー アセンブリ

データベース エンジンのインストールは、32-ビット PSQL インストール先の PSQL\bin フォルダー下のバージョンに応じたフォルダーに、プロバイダー アセンブリをコピーします。個別のフォルダーは 3.2 と 3.5 を使用します。

.NET Framework のサポートされたバージョンを検出すると次のように処理します。

汎用プロバイダーのインスタンス(Pervasive.Data.SqlClient)は常に最新のプロバイダー アセンブリを指します。

PSQL\bin フォルダーにコピーされたプロバイダー アセンブリはインストール時はプリコンパイルされません。つまり、それらはローカル コンピューター上の Windows ネイティブ イメージ サービスに追加されません。プロバイダー アセンブリをプライベート サイド バイ サイド アセンブリとしてアプリケーションとともにインストールする場合、ターゲット システム上の Windows ネイティブ イメージ サービスに追加したい場合はインストールにそれらを追加する必要があります。Microsoft MSDN ライブラリで “ネイティブ イメージ サービス” を参照してください。

メモ  データベース エンジンのインストールがバージョン 3.2 より古い Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダーを検出すると、古いプロバイダーはアンインストールされます。

設計時ファイル

異なる ASP.NET 用の Pervasive メンバーシップ プロバイダーと Visual Studio 統合に必要な設計時ファイルは AG-TECH PSQL Library からダウンロードできます。

http://www.agtech.co.jp/download/update/pervasive/psqlv11.html

メンバーシップ プロバイダーは、.NET アプリケーションを開発するコンピューターと、そのアプリケーションを実行するクライアント コンピューターにインストールする必要があります。

それぞれのメンバーシップ プロバイダーはインストール中に GAC にインストールされます。

異なるプロバイダーの参照

SDK のインストーラーはサンプル ソース コード、テンプレートおよびライブラリをインストールすることに加え、Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダーのために次の統合を実行します。

Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダーをインストール後に Visual Studio をインストールする場合

Pervasive PSQL ADO.NET SDK をインストール後に Visual Studio をインストールした場合は、SDK のインストーラーを再実行します。SDK のインストーラーは Pervasive PSQL メンバーシップ プロバイダーと Visual Studio を統合します。

Logging Application Block の構成

Logging Application Block を正しく機能させるにはアプリケーションに次の行を含める必要があります。

ConfigurationManager.GetSection("Pervasive.Data.SqlClient.Entity");

設計の考慮点

以下の情報は Pervasive PSQL ADO.NET データ プロバイダーを機能させるためのアプリケーションの設計方法です。

設計方法
解説
アプリケーションは Pervasive PSQL プロバイダーの汎用プロバイダー インスタンスを参照します。
  • アプリケーションは再コンパイルすることなく Pervasive によってリリースされたプロバイダーのアップデートを使用できます。
  • アプリケーションはプロバイダー ファイルを配布する必要がありません。
  • アプリケーションは Pervasive PSQL のインストールおよび Pervasive PSQL パッチによって GAC にインストールされた最新のアセンブリ バージョンを常に使用することができます。
アプリケーションは Pervasive PSQL プロバーダー v3.2 や Pervasive PSQL プロバイダー v3.5 のようなバージョンに応じたプロバイダーのインスタンスを参照します。
  • アプリケーションは GAC にインストールされたプロバイダーの特定のバージョンの最新のパッチを使用します。
  • アプリケーションは Pervasive PSQL によってインストールされたプロバイダーの最新のリリースを使用しません。
アプリケーションはプロバイダーの厳密な名前(公開キーとアセンブリを生成したデジタル署名と、アセンブリのテキスト名、バージョン番号およびカルチャ情報(提供される場合)から成り立つ名前)を参照します。
  • アプリケーションはプロバイダー特定のバージョンを配布します。
  • アプリケーションは特定のプロバイダーをサイド バイ サイド アセンブリとしてアプリケーション インストール フォルダーにインストールします。

Membership Provider for ASP.NET 2.0

ASP.NET ログイン コントロールはユーザー情報をストアするための個別のデータベースを指定するために、カスタム Pervasive Membership Provider を使用します。

カスタマー メンバーシップ プロバイダーの記述に関する情報は http://msdn2.microsoft.com/ja-jp/library/f1kyba5e.aspx から入手できます。

メンバーシップ プロバイダーのロケーションについてはライブラリを参照してください。

ASP.NET アプリケーションのサンプルはライブラリを含み、ユーザーの作成、パスワードの変更、パスワードのリカバーおよびユーザー確認の方法を示します。

ライブラリ

セットアップ プログラムは以下に示すライブラリを Program Files\Pervasive Software\PSQL\Bin\ADONET3.2 または ADONET3.5 フォルダーにインストールします。『Getting Started with Pervasive PSQL』の「Pervasive PSQL ファイルがインストールされる場所」も参照してください。

ライブラリ
説明
PSQL.Membership.Provider.dll
ASP.NET ログイン コントロールからPSQL データベースの使用を可能にします。
PSQL.VisualStudio.DataTools.dll
Visual Studio の開発環境でサーバー エクスプローラー統合のために使用されます。

サンプル

以下の表はメンバーシップ プロバイダーで提供されるサンプルの要約です。デフォルトで Documents and Settings\All Users\Application Data\Pervasive Software\PSQL\ado.net\ADONET3.5\samples または ADONET3.2\samples または ProgramData\Pervasive Software\PSQL\ado.net\ADONET3.5\samples または ADONET3.2\samples にインストールされます。

注意:"Application Data" の場所はオペレーティング システムによって異なります。詳細については『Getting Started with Pervasive PSQL』の「Pervasive PSQL ファイルがインストールされる場所」を参照してください。

フォルダー
サンプル
サンプルの目的
C#
CommandBuilder
SQL ステートメントからコマンドを作成します
CreateDatabaseObjects
テーブルあるいはストアド プロシージャのようなデータベース オブジェクトを作成します
DataAdapter
データの読み込みまたは変更にデータ アダプターを使用します
DataGridUpdate
グリッドコントロールの中でデータを更新します
DataReader
データを得るためにデータ リーダーを使用します
Escapes
Escape ステートメント中でエスケープ シーケンスを処理します
LimitingRows
結果セットから返される行数を制限します
LocalTransactions
トランザクションを修理します
LongDataTypes
LONGVARCHAR のような長いデータ タイプを使用します
ScalarValue
値を返すスカラー関数を実行します
StoredProcedures
ストアド プロシージャを使用します
MembershipProvider
ASP.NET ログイン コントロールとしてメンバーシップ プロバイダーを使用するための ASPX ファイル
種々のログインやパスワードの変更など
VisualBasic.NET
C# サンプルと同じ内容
C# と同じ

メンバーシップ プロバイダー要件

メンバーシップ プロバイダー使用手順

これで ASP.NET のログイン コントロールは Pervasive Membership Provider を使用します。

ユーザー テーブル スクリプト
CREATE TABLE Users 
( 
  PKID UniqueIdentifier NOT NULL PRIMARY KEY, 
  Username Char (255) NOT NULL, 
  ApplicationName char (255) NOT NULL, 
  Email Char (128) NOT NULL, 
  Comment Char (255), 
  "Password" Char (128) NOT NULL, 
  PasswordQuestion Char (255), 
  PasswordAnswer Char (255), 
  IsApproved SmallInt, 
  LastActivityDate DateTime, 
  LastLoginDate DateTime, 
  LastPasswordChangedDate DateTime, 
  CreationDate DateTime, 
  IsOnLine SmallInt, 
  IsLockedOut SmallInt, 
  LastLockedOutDate DateTime, 
  FailedPasswordAttemptCount Integer, 
  FailedPasswordAttemptWindowStart DateTime, 
  FailedPasswordAnswerAttemptCount Integer, 
  FailedPasswordAnswerAttemptWindowStart DateTime 
) 
WEB.CONFIG の修正例
<connectionStrings> 
<add name="PsqlServices" 
connectionString="ServerDSN=ASPNETPSQL;" /> </
connectionStrings> <system.web> 
<membership defaultProvider="PsqlMembershipProvider" 
userIsOnlineTimeWindow="120"> 
<providers> 
<clear /> 
<add  
name="PsqlMembershipProvider"  
type="PSQL.Membership.PsqlMembershipProvider"  
connectionStringName="PsqlServices" 
enablePasswordRetrieval="true" 
enablePasswordReset="true" 
requiresQuestionAndAnswer="true"  
writeExceptionsToEventLog="true"  
debug="false" 
passwordFormat="Clear"/> 
</providers> 
</membership> </system.web>

ドキュメント

Pervasive PSQL SDK ドキュメントの『Pervasive PSQL Pervasive Data Provider for .NET Guide and Reference』および『’Pervasive.SQL Programmer's Guide』が .NET アプリケーションの開発に役立ちます。

既知の問題

Pervasive PSQL v11 SP2 の既知の問題はすべて Web サイトで公開されています。最新の既知の問題については、http://www.agtech.co.jp/download/update/pervasive/psqlv11.html をご覧ください。

有用なリンク

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