User's Guide (v11)

PCC を使用したデータベース アクセスの設定

データベースが存在するサーバーの名前を知っておく必要があります。データベースが既に DBNAME を持っている場合、PCC はこれを使用します。新規データベースを作成したいが既存のデータ ファイルを使用する場合は、サーバー上のデータ ファイルの場所を知っておく必要があります。

リモート マシン上に DSN を作成するには、アクセスするデータベースのあるリモート マシンで管理者権限を持っている必要があります。ローカル マシン上でシステム DSN を作成する、OS のシステム権限を持っている必要があります。

Windows でのデータベース アクセスの設定

Windows でデータベース アクセスの設定を行うには

  1. リモート サーバー エンジンを登録するにはに挙げられている手順に従います。
    そうすると、登録サーバー上の DBNAME を持つ既存のデータベースに PCC からアクセスできるようになります。
  2. 状況に応じて、新規データベースを作成するにはの手順に従ってください。
    新しいデータベースは PCC からアクセスできます。

Windows で ODBC データベース アクセスの設定を行うには

  1. リモート サーバー エンジンを登録するにはに挙げられている手順に従います。
    そうすると、登録サーバー上の DBNAME および DSN を持つ既存のデータベースに PCC からアクセスできるようになります。
  2. 状況に応じ、新規データベースを作成するにはに挙げられている手順に従い、[32 ビット エンジン DSN の作成]オプションが選択されていることを確認します。
    デフォルトで、PCC はデータベース名と同じ名前で 32 ビット システム DSN を作成します。新しいデータベースには関連付けられている DSN があり、ODBC を介してアクセスすることができます。

ODBC アドミニストレーターを使用したエンジン DSN の設定

ODBC インターフェイス GUI は、Windows オペレーティング システムが 32 ビットか 64 ビットかによって異なるので注意してください。32 ビット DSN 用を使用すれば、エンジン DSN を指定することができます。64 ビット インターフェイス ドライバーは名前付きデータベースのみをサポートします。64 ビット クライアント インターフェイスはローカルの名前付きデータベースに接続できる(エンジン DSN の機能に置き換わる)、あるいはリモートの名前付きデータベースに接続できます。エンジン DSN への接続はサポートされていません。


メモ

Pervasive は 32 ビット エンジン DSN の使用を推奨していません。このため、新規または修正を施す 32 ビット アプリケーションは、クライアント DSN を介して、あるいは "Pervasive ODBC Client Interface" の指定による DSN レス(DSN を使用しない)接続を使用して名前付きデータベースに接続することをお勧めします。ODBC アドミニストレーターを使用したクライアント DSN の設定を参照してください。


  1. PCC で、[ツールODBC Administrator]をクリックします。
  2. システム DSN]タブをクリックし、[追加]をクリックします。
  3. リストで Pervasive ODBC Engine Interface をクリックします。
  4. 完了]をクリックします。
    Pervasive ODBC エンジン インターフェイスのダイアログが表示されます。
  5. データ ソース名]フィールドにデータ ソース名を入力します。
  6. データベース名]リスト ボックスでは、エンジン DSN を作成するデータベースを選択します。
  7. 詳細な接続属性を指定する場合は、[詳細]をクリックします。
    SQL Engine Reference』の「エンジン DSN 用の詳細な接続属性」を参照してください。
  8. OK]をクリックします。
  9. OK]をクリックします。

Linux サーバーでのデータベース アクセスの設定

Linux サーバーで名前付きデータベースを設定するには

Linux では、サーバーで dbmaint ユーティリティを使用してデータベース名を作成します。dbmaint の詳細については、「dbmaint」 または dbmaint man page を参照してください。


メモ

このユーティリティは、pvsw グループに属するユーザー アカウントのみが実行できます。『Getting Started with Pervasive PSQL』の Linux での Pervasive PSQL のアカウント管理を参照してください。


  1. 空のデータベースを作成するには、コマンド ラインで以下のように入力します。
    dbmaint a | d | l [-b] [-i] [-e] -nDbname [-ldictpath] [-ddatapath]
    dbmaint のコマンドのリストには以下のものが含まれます。
    a - データベース名の追加
    d - データベース名の削除
    l - すべてのデータベース名の一覧表示
    オプションで以下のものが含まれます。
    -b - バウンド データベースを作成します
    -i - 参照整合性を設定してデータベースを作成します
    -e - データベースに辞書ファイルを作成しません
    -nDBName - データベース名を指定します
    -lDictpath - 辞書のパスを指定します
    -dDatapath - データのパスを指定します
    -a - データベース名リスト内のすべてのデータを表示します
    たとえば、参照整合性を持つ TEST というデータベース名を作成するには次のように入力します。
    dbmaint a -i -nTEST

    メモ

    Datapath を指定しない場合、新しいデータベースはデフォルトのロケーション $PVSW_ROOT/data に作成されます。同様に、Dictpath を指定しない場合、辞書はデフォルトのロケーションに作成されます。


  2. dsnadd ユーティリティを使用して DSN を設定します。「dsnadd」 を参照してください。

Windows クライアントからのクライアント アクセスの設定

クライアントがリモート Pervasive PSQL データベースにアクセスできるようにするには

  1. スタート]メニューから Pervasive プログラム メニューにアクセスし、[Control Center]を選択します。
  2. Pervasive PSQL エクスプローラー ペインでエンジンを右クリックし、[新規作成サーバー]をクリックします。
    Pervasive PSQL エクスプローラー ペインとはウィンドウの左の部分で、接続されているコンピューターのリストが表示されます。

    メモ

    Pervasive PSQL エクスプローラーでリストされているコンピューターは、セッションの間そのまま残っています。コンピューターを削除するには、そのコンピューター名を右クリックして[削除]をクリックします。


  3. Pervasive PSQL v11 SP2 データベース エンジンが存在するサーバー名を入力します。
    リモート エンジンで認証される必要があるので、ユーザー名とパスワードの入力を要求するダイアログが表示されます。
  4. ユーザー名とパスワードを適切なフィールドに入力して[OK]をクリックします。
    これで、リモート Pervasive PSQL エンジンに接続されます。

ODBC アドミニストレーターを使用したクライアント DSN の設定

  1. PCC で[ツール]をクリックし、[ODBC Administrator]をクリックします。

    メモ

    Windows 64 ビット オペレーティング システムには、ODBC アドミニストレーター用の実行可能ファイルが 2 種類含まれています。1 つは 32 ビット DSN 用で、もう 1 つは 64 ビット DSN 用です。各 ODBC アドミニストレーターは、自身のビット数に合致するシステム DSN のみを列挙します。64 ビット Pervasive PSQL Server またはWorkgroup の場合、PCC の[ツール]メニューには、32 ビットまたは 64 ビットの ODBC アドミニストレーターを起動するためのオプションが個別にあります。ODBC アドミニストレーターが既に開かれている場合、Windows ではそれをデフォルトとします。つまり、32 ビット ODBC アドミニストレーターが開いているときに 64 ビット用を起動しようとすると、Windows は 32 ビット バージョンを表示します(逆も同様)。これは Pervasive PSQL の制限ではなく、Windows オペレーティング システムの制限です。


  2. システム DSN]タブをクリックし、[追加]をクリックします。

    メモ

    Pervasive PSQL はファイル DSN をサポートしません。ユーザーまたはシステム DSN を使用する必要があります。そのコンピューター上のすべてのユーザーが利用可能であるため、一般的にはシステム DSN が使用されます。


  3. ドライバーの一覧から、32 ビット DSN 用の Pervasive ODBC Client Interface または 64 ビット DSN 用の Pervasive ODBC Interface を選択します。
  4. データソース名]フィールドには、接続をセットアップするデータ ソース名(DSN)を入力します。この DSN はデータ ソースの識別に役立ちます。
図 5 クライアント DSN 用 Pervasive ODBC インターフェイス

64 ビット インターフェイスでは、[エンジン DSN]オプションは使用できません。GUI にもこのオプションはありません。
  1. サーバー名/IP]フィールドには、Pervasive PSQL データベース エンジンを実行しているマシンの名前または IP アドレスを入力します。
  2. 必要に応じて、[転送のヒント]ドロップダウン リストから転送のヒントを選択します。
  3. データベース名]フィールドには、接続するデータベース名を指定します。[リストの取得]をクリックして、[サーバー名/IP]で指定されたサーバーに存在するデータベースのリストを取得します。
    32 ビット DSN の場合に限り、データベース名ではなくエンジン DSN を指定することができます (エンジン DSN の使用は推奨されないので、エンジン DSN ではなくデータベース名を指定するようにしてください)。[リストの取得]をクリックして、[サーバー名/IP]で指定されたサーバーに存在する DSN のリストを取得します。既存の DSN を変更する場合は[変更]をクリックし、DSN を新規作成する場合は[作成]をクリックします。
  4. 詳細な接続属性を指定する場合は、[詳細]をクリックして表示されるダイアログ ボックスで属性オプションの選択を行います。
図 6 クライアント DSN 用の詳細な接続属性
属性の詳細については、『SQL Engine Reference』の「クライアント DSN 用の詳細な接続属性」を参照してください。[ネットワーク]または[TCP/IP ポート番号]の変更は、そのドキュメントの情報を読んで検討した上で行ってください。
OK]をクリックして属性の選択を確定し、ODBC インターフェイス ダイアログに戻ります。
  1. OK]をクリックします。
  2. 続けて別の DSN を設定するか、あるいは ODBC アドミニストレーターを終了します。

Linux クライアントでのクライアント DSN の設定

dsnadd ユーティリティを使用します。「dsnadd」 を参照してください。


ODBC データベース アクセスの設定

PCC を使ってリモート エンジンのデータにアクセスする