Btrieve API Guide (v11)

Btrieve API 関数

Btrieve API は単一関数です。この API では、ほとんどのプログラム動作が関数名ではなくオペレーション コード パラメーターによって決定されます。アプリケーションで使用する API は、異なるプラットフォーム間でのコードの移植性を重視するか、特定のプラットフォームで可能な限り最高のパフォーマンスを重視するかを基準として選択してください。

Btrieve アプリケーションでは、データ ファイルに対して絶対に標準の I/O を実行しないでください。開発するアプリケーションでは、Btrieve API 関数を使って、すべてのファイル I/O を実行する必要があります。

次に、Btrieve API 関数の一覧を示します。

表 1 Btrieve API 関数
機能
オペレーティング システム
説明
BTRV
BTRVID
すべて
オペレーティング システム間での完全なコード互換性を得るために使用します。大部分の開発者にとって、この利点はパフォーマンスのわずかな低下を十分に埋め合わせるものです。

Btrieve API 関数を呼び出す場合に必要となる言語固有の構文を調べるには、『Pervasive PSQL Programmer's Guide』の Btrieve API プログラミングを参照してください。

BTRV 関数

BTRV によって、アプリケーションはトランザクショナル インターフェイス呼び出しを実行できるようになります。BTRV 関数は、プログラミング インターフェイスのインストール オプションで提供されるすべての言語インターフェイス モジュールでサポートされています。場合によって、BTRV 関数は実際に BTRCALL 関数を呼び出すことがあります。しかしながら、プラットフォームに依存しないということから、BTRV 関数の方がより好ましいでしょう。

BTRVID 関数

BTRVID によって、アプリケーションはクライアント ID パラメーターを含む単独のトランザクショナル インターフェイス呼び出しを実行できるようになります。このパラメーターはアプリケーションで制御できます。アプリケーションでは BTRVID を使って、自分自身をトランザクショナル インターフェイスに対する複数のクライアント ID として割り当て、ほかのクライアントの状態に影響を与えることなく、各クライアントのオペレーションを実行することができます。詳細については、クライアント ID を参照してください。

DOS アプリケーションでは、/T オプションに適切な値を指定して DOS リクエスターをロードする必要があります。/T には、アプリケーション内で使用するクライアント ID の数に等しい値を設定します。DOS リクエスターの詳細については、Pervasive の『Getting Started with Pervasive PSQL』マニュアルを参照してください。

BTRCALL 関数

Windows と Linux の場合、BTRCALL および BTRCALL32 は BTRV 関数に相当します。BTRV で発生する若干のパフォーマンス低下が問題にならない限り、BTRCALL ではなく BTRV 関数を使用するようにしてください。

BTRCALLID 関数

クライアント レベルの制御が必要で、アプリケーションが Windows または Linux で動作する場合は、BTRCALLID 関数を使用します。

中間関数を呼び出さないこと以外は、この関数は BTRVID 関数に類似しています。

BTRCALLID32 関数

BTRCALLID32 関数は BTRCALLID 関数と同じです。

旧バージョンの関数

次の関数は、以前のバージョンの Btrieve API に対応して作成された古いアプリケーションとの互換性を維持するためだけにサポートされています。

現在のバージョンではこれらの関数を使用しませんが、これらの関数を呼び出す古いアプリケーションは v6.15 以降の MicroKernel でも正常に実行されます。


Btrieve API の紹介

Btrieve API 関数のパラメーター