DDF Builder User's Guide (v11)

レッスン 2 - v6.x より前のファイル形式での作業

シナリオ

このレッスンでは、既存のテーブル定義セットを持つ Btrieve ファイルがあります。この Btrieve ファイルは v6.x より前のファイル形式で、本リリースの DDF Builder でサポートされている Pervasive PSQL とはもう互換性がありません。


注意

DDF Builder ではバージョン 6.x のファイルをサポートしますが、バージョン 6.x より前に作成されたファイルはサポートしません。


目的

このレッスンの目的は、DDF Builder でそのファイルを開くことです。ここでは、DDF Builder で v6.x より前のファイル形式と v6.x 以上のファイル形式がどのように処理されるかを説明します。また、v6.x より前の Btrieve ファイルを DDF Builder に対応させるための解決策も提供します。

必要な知識

このレッスンで使用するファイル、および残りのレッスンで使用するファイルは Tutorial2 というフォルダーにあります。デフォルトのインストール先にインストールしている場合、このフォルダーは次の場所にあります。

<Application Data>¥DDFBUILDER¥TUTORIALS¥TUTORIAL2 

作業を続ける前に、このデータベース用の DSN を作成する必要があります。

このレッスンで作業対象となるファイルは KO.BTRKO.MKD です。


メモ

DSN の作成について情報が必要な場合は、データ ソース名(DSN)の作成を参照してください。


Btrieve ファイルを開く

DDF Builder をまだ実行していない場合は起動します。

  1. DDF Builder のデータ ソース エクスプローラーで、[データベース]ノードを展開して使用可能なデータベースをすべて表示します。
  2. 一覧から TUTORIAL2 データベースを見つけます。



  3. TUTORIAL2 データベース アイコンをダブルクリックします。
    次のメッセージが表示されます。



  4. OK]をクリックしてこのメッセージ ウィンドウを閉じます。

フォルダー内にあるいくつかのファイルが v6.x より前の形式であったため、全ファイルを開くことができませんでした。

警告メッセージを理解する

DDF Builder ではバージョン 5.x 以下の形式のファイルが完全にサポートされなくなったので、そのファイルは開くことができません。v6.x より前の形式のファイルを使用するには、そのファイルをバージョン 6.x 以上のファイル形式にリビルドする必要があります。


ヒント

DDF Builder は Pervasive PSQL v9.x 以上のバージョンでサポートされます。


バージョン 5.x 以下のファイルをリビルドする前にログ ファイルを確認し、リビルドする必要があるファイルを特定してください。

ログ ファイルを表示する

リビルドする必要があるファイルは DDF Builder ログ ファイルに記録されています。

ログ ファイルにアクセスするには

  1. DDF Builder のメニュー バーで[ヘルプ]をクリックします。
  2. DDF Builder のログを表示]をクリックします。

ログ ファイルは、ご使用のシステムでデフォルト設定されているテキスト エディターに表示されます。次の画面は、このレッスン用のログ ファイルのサンプルです。

ログ ファイルには v6.x より前の形式のファイルがリストアップされ、そのファイルの完全なデータ パスも記録されています。このデータ パスを使用して、リビルドが必要なファイルの場所を見つけることができます。

ファイルをリビルドする方法

Pervasive PSQL Rebuild ユーティリティを使用して、ファイルをバージョン 6.x 以上にリビルドします。Rebuild ユーティリティは Pervasive PSQL における中心的なユーティリティの 1 つとしてインストールされるもので、Pervasive PSQL Control Center の[ツール]メニューから使用することができます。

次に行うこと

Rebuild ユーティリティは Pervasive PSQL Control Center から使用できます。このユーティリティの使用法については、『Advanced Operations Guide』の「データ ファイルの変換」の章を参照してください。

終わりに

このレッスンでは、DDF Builder で 6.x より前のファイル形式がどのように処理されるかをご紹介し、またそれらを DDF Builder で作業できるようにリビルドするための解決策も提供しました。


レッスン 1 - v3.00 の DDF を使った作業

レッスン 3 - 不正なデータ型とサイズ