|
DDF Builder の起動は、Windows の[スタート]メニューから、Pervasive PSQL Control Center(PCC)内から、あるいはコマンド ラインから行うことができます。
DDF Builder を Windows の[スタート]メニューから起動するには
PCC から DDF Builder を起動するには
DDF Builder は Windows または Linux でコマンド ラインから実行可能ファイルを実行することによって起動することができます。
実行可能ファイル builder.exe を実行すると、DDF Builder が起動します。『Getting Started with Pervasive PSQL』の Pervasive PSQL ファイルがインストールされる場所を参照してください。
実行可能スクリプト ファイル builder を実行すると、DDF Builder が起動します。このスクリプト ファイルは、デフォルトで usr/local/psql/bin ディレクトリにインストールされます。
ファイル ブラウザー アプリケーションでスクリプト ファイルをダブルクリックするのではく、コマンド プロンプトから DDF Builder を起動することをお勧めします。DDF Builder の実行に関するトラブルシューティング ガイドを参照してください。
Linux 上で DDF Builder を起動するには、以下の条件に合致する必要があります。
要件
|
説明
|
---|---|
Pervasive PSQL サーバーまたはクライアント
|
同一マシンに互換性のある Pervasive PSQL サーバーまたはクライアントが既にインストールされている必要があります。『Getting Started with Pervasive PSQL』の Pervasive PSQL Server および Client(Linux 版)のインストールを参照してください。
|
X-Server へのアクセス
|
xhost コマンドは、どのクライアントが現在のマシンの X-Windows にアクセスできるかを制御します。デフォルトで、xhost はアクセス制御をオンにします。つまり、X-Windows を起動したユーザーのみが DDF Builder を起動できます。
X-Windows クライアントの制限は、ターミナル ウィンドウで
xhost + と入力することによって解除できます。
|
Java Runtime Environment(JRE)
|
DDF Builder を実行するために必要な JRE コンポーネントは、Pervasive PSQL の一部としてインストールされます。 DDF Builder は、Pervasive PSQL の一部としてインストールされる JRE の「ローカル」バージョンを使用します。
|
DDF Builder を実行する要件に合致しているのに、実行に問題がある場合は、以下のトラブルシューティング ガイドを参考にしてください。
トラブルシューティングする状態
|
説明
|
---|---|
"java.lang.UnsatisfiedLinkError" というエラーを受け取った。
|
このエラーは、ファイル ブラウザー アプリケーションを使用してスクリプト ファイルをダブルクリックして DDF Builder を起動しようとしたときに、よく起こります。コマンド プロンプトから DDF Builder を起動してください。
このエラーは、LD_LIBRARY_PATH 変数が設定されていない場合に発生します。builder スクリプトがこの変数を設定します。この変数は、以下のコマンドを使用して明示的に設定することもできます。
export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:/usr/local/psql/lib
|
DDF Builder を
root またはユーザー psql として実行しようとすると、"SWT no more handles" というエラーが返される。
|
DDF Builder を実行するには、psql または root ユーザーとしてログインする必要はありません。ただし、これらのユーザーのどちらでもない場合は、pvsw グループのメンバーである必要があります。
"SWT no more handles" エラーは、X-Server がクライアントへの接続を拒否したために発生します。psql または root ユーザーに切り替える前に、コンソール ウィンドウを開き、
xhost + と入力してほかのクライアントが X-Server に接続できるようにします。
これで、psql または root ユーザーに切り替えることができます。
また、場合によっては DISPLAY 環境変数を設定する必要があります。psql または root ユーザーとして、コンソール ウィンドウで以下のコマンドを入力します。
export DISPLAY=:0.0
または
export DISPLAY=localhost:0.0
|
DDF Builder のエラー ログ ファイルを表示、またはエラーをコンソール ウィンドウにリダイレクトしたい。
|
デフォルトで、DDF Builder エラーのログ ファイルはユーザーのホーム ディレクトリのサブディレクトリにあります(サブディレクトリは、
dir_builder/workspace/.metadata です)。トラブルシューティングのためには、エラーをコンソール ウィンドウにリダイレクトするとより便利です。
エラーをコンソール ウィンドウにリダイレクトするには、DDF Builder の起動時に "-consoleLog" オプションを使用します。
builder -consoleLog
|
以下のエラー メッセージが返された。"データベース エンジンに接続できません。ターゲット マシンがアクセス可能で、かつエンジンが実行されていることを確認してください。"
|
このエラー状況は、ローカル サーバーを管理しようとした場合に発生します。
ローカル サーバーを管理するには、pvsw グループのメンバーであるか root ユーザーである必要があります。『Getting Started with Pervasive PSQL』の Linux での Pervasive PSQL のアカウント管理を参照してください。
|
root 以外のユーザーとして DDF Builder を起動しようとすると、"GTK IM Module SCIM: Cannot connect to Panel!" というエラーが返される。
|
いくつかの Linux OS では、環境変数 GTK_IM_MODULE を指定する必要があります。
この問題を解決するには、DDF Builder を起動する前にコンソール ウィンドウで、以下のコマンドを入力します。
export GTK_IM_MODULE=scim-bridge
|
DDF Builder は効率を上げるために一定の情報をキャッシュします。弊社テクニカル サポートからの指示に応じてトラブルシューティング目的に、あるいはすべてのファイルを確実に再ロードするために、キャッシュをクリアする必要がある場合もあります。キャッシュは、 DDF Builder をパラメーターを使ってコマンド ラインから起動した場合にのみクリアできます。
メモ
DDF Builder の通常の使用時には、起動時にキャッシュをクリアしても何も利点はありません。通常使用の場合は、DDF Builder の起動の説明のとおりにユーティリティを起動します。
DDF Builder のキャッシュをクリアするには
builder -clean
」と入力して、Enter キーを押します。
Pervasive DDF Builder の概略を理解し Pervasive DDF Builder を起動できるようになったら、第 2 章の DDF Builder の使用に進んでください。この章ではユーティリティのユーザー インターフェイスについて説明します。
|